水族館
明日香の誕生日から2週間経ってお互いの休みが合い水族館へ行くことにした。
「兄さん、今日の水族館楽しみだね」
「そうだな。明日香ずっと楽しみにしてたもんな。」
「うん!」
お互い恋愛感情はないが一緒に居られる時間が短いため、家族の時間を大切に思っている。
そして明日香は今日、今まで和人に聞きたかった事を打ち明ける。
「ごめんな、なかなか水族館に行けなくて」
「いいよそんなの!兄さん仕事で忙しいんだもん仕方ないよ。」
「ありがとう」
「じゃあ早く水族館に行こ!」
「そうだな!」
2人は朝早くから支度をして水族館へ向かった。
「わぁーおっきな水族館だね!」
ここは、この国一番の有名かつ大きな水族館である。
「私昔からここの水族館に来てみたかったの!」
「水族館来るの初めてか?」
「うん!友達に誘ったこともあったんだけど、私もみんなも忙しくてなかなか日が合わなかったの」
「そうだったのか。今日も友達と都合合わなかったのか?」
「それもあるけど今日は兄さんに話したい事があったの」
「話?なんだ?」
「それは水族館を堪能してから話すね。」
「わかった」
明日香は今まで気になっていた事をすぐにでも話したい気持ちはあったのだけれど兄との幸せな時間を壊したくないため先に水族館を楽しむことにした。
「たくさん魚がいるねー!」
「そうだなー!俺もこんなにたくさんの魚をいっぺんに見るの初めてだ!」
一番大きな水槽の前で明日香は和人に聞きたかった事を聞くことにした
「ねぇ兄さん」
「どうした?」
「さっき言ってた聞きたい事なんだけど」
少し間を開けてから明日香は重い口を開けた
「・・・彼女さんと結婚するの?」
「えっ!?」
和人はまさか明日香が自分の彼女のことで悩んでるとは思ってなかった
「どうして?」
「だって、兄さんが彼女さんと結婚したら私一人ぼっちになるでしょ?それを考えるとなんだか不安になって・・・」
「・・・」
明日香がそこまで自分のことを考えてくれているとは思っていなかったためどう返事をしたらいいのかわからなかった
「明日香」
「なに?」
「正直、俺も悩んでることではあるんだ。彼女のことは好きだけど明日香を一人ぼっちにはさせたくない。来月父さん達の墓参りに行くまで待ってくれないか?」
「そんなに早く決められるの?大事なことでしょ?」
「わかってる。でも早く決めた方が良いと思うから京子(和人の彼女)にもしっかり話をする。もし話がまとまらなかった場合は結果が伸びてしまうかもしれないけど・・・」
「わかった。ごめんね焦らせてしまって」
「良いよ全然。ところでもう少し魚たちをみていくか?」
「そうする!」
2人はもう少し水族館を堪能した後自宅へ帰ることにした
和人は明日香の想いにどう応えるべきかこれから先京子と話すことにした。




