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そうしてお姫様は、

ものぐさプリンセス

作者: 東亭和子
掲載日:2017/01/28

 小さな国の小さな城にお姫様がいた。

 姫はとても大切に育てられていた。

 王と王妃は姫を可愛がり、何不自由ない暮らしをさせていた。

 望むものを望むだけ与えた。

 だが、姫はその生活に飽きてしまった。

 裕福な姫は自分で動かなくても召使が動いてくれる。

 その生活に慣れてしまった。


 何不自由ない暮らしに不満はない。

 でも、城から出る事のない身に楽しみはない。

 もともと面倒くさがりの姫は、城の外へ出ることをしない。

 毎日ぐだぐだと無意味に過ごしていた。


 一体、自分の生に意味はあるのか?

 姫はベッドに横たわり考える。

 あるように思えない。

 生きる意味も価値もない自分。

 生かされているだけの自分。

 そう思うと生きる事も面倒になってきた。

 こうして悩むことも面倒だ。

 いっそのこと死んでしまえば楽だろうに。

 でも自ら死ぬことも面倒だ。

 苦しいのはイヤだ。

 痛いのもイヤだ。

 そう考えると何もかもが面倒になる。

 

 ああ、もうどうすればいいのだろう?

「姫様、ごろごろしてないで起きて下さい。もう夕方ですよ?」

「ねぇ、人はどうして生きているのかな?」

「姫様はこの国のために生きているんですよ」

「国のため?」

「ええ、お世継ぎを産むためにここにいるのです。さぁ、起きてください!」

 子供を産むためと言われても、ぴんと来ない。

 ああ、考えるのも面倒になってきた。

 そうして姫は考えるのを止めてまた寝転んだ。


結局、考えるのも面倒だ。

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