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そうしてお姫様は、

ものぐさプリンセス

作者: 東亭和子

 小さな国の小さな城にお姫様がいた。

 姫はとても大切に育てられていた。

 王と王妃は姫を可愛がり、何不自由ない暮らしをさせていた。

 望むものを望むだけ与えた。

 だが、姫はその生活に飽きてしまった。

 裕福な姫は自分で動かなくても召使が動いてくれる。

 その生活に慣れてしまった。


 何不自由ない暮らしに不満はない。

 でも、城から出る事のない身に楽しみはない。

 もともと面倒くさがりの姫は、城の外へ出ることをしない。

 毎日ぐだぐだと無意味に過ごしていた。


 一体、自分の生に意味はあるのか?

 姫はベッドに横たわり考える。

 あるように思えない。

 生きる意味も価値もない自分。

 生かされているだけの自分。

 そう思うと生きる事も面倒になってきた。

 こうして悩むことも面倒だ。

 いっそのこと死んでしまえば楽だろうに。

 でも自ら死ぬことも面倒だ。

 苦しいのはイヤだ。

 痛いのもイヤだ。

 そう考えると何もかもが面倒になる。

 

 ああ、もうどうすればいいのだろう?

「姫様、ごろごろしてないで起きて下さい。もう夕方ですよ?」

「ねぇ、人はどうして生きているのかな?」

「姫様はこの国のために生きているんですよ」

「国のため?」

「ええ、お世継ぎを産むためにここにいるのです。さぁ、起きてください!」

 子供を産むためと言われても、ぴんと来ない。

 ああ、考えるのも面倒になってきた。

 そうして姫は考えるのを止めてまた寝転んだ。


結局、考えるのも面倒だ。

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