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レギュラー争い

 会議室で向かい合う部長と部下


「それでは部長、議事録は私がまとめておきますので。」

「ちょっと待ってくれ。」

「何か内容に不明な点が?」

「いや。・・・君はご両親と仲は良いかね?」


「・・・普通だと思いますけど。」

「だから君の言う『普通』と私の『普通』が同じかわからないだろ! 何回、このやり取りをすればいいんだ?」

「・・・すみません。」

「また『ラーメンとどっちが好きか?』っていう質問をしないといけないところだった。」

「それは意味が違うでしょ! 何で家族との仲の良さとラーメンの好き加減を比較しようとしてるの?」

「・・・で、どっちが好きなんだね? 家族とラーメン?」

「だから聞かれても答えられませんってば! でも、何でそんな質問をされるんですか? 多分、ろくでもないことを考えているんだと思いますが・・・。」


「仲が悪かったとき、君の両親に私を紹介したときに、驚かないかと思ってね。」

「上司を紹介するのに、何でうちの両親が驚くんですか?」

「違うよ、ニブイな!」

「はい?」

「私を彼女として、ご両親に紹介いただく際に、ビックリされないかと思ってね。」

「そりゃ驚くだろ! てか、何で彼女?」

「・・・ということは、君も女役志望か? 私を彼氏として紹介? 勇気あるな。」

「違うわ! 深読みしすぎだろ!」


「まさか、君と希望ポジションがかぶってしまうとは思わなかった・・・。」

「だからそんな世界の終りみたいな顔をしないでください・・・。」

「どっちがレギュラーになるかだな・・・。」

「何のだよ! ではもう私には興味ないということでよろしいですか?」

「いや。むしろ新しい世界に進む気マンマンだよ。かかってきなさい。」

「だから何でだよ! 無駄に目をランランと輝かせるな!」


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