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私の家の変わった居候  作者: 幼馴染の黒猫
3/6

初恋の長男、癒し系の三男、男の娘!次男

どうも、美空です。

今日の私は、そわそわして、落ち着きません。

何故なら、大聖さんたちが我が家に来るからです。


「ちょっと、美空。少しは落ち着いたらどう?」


姉さんが携帯をいじりながら私に注意をしてきます。


「姉さん、無理、緊張で死にそう」


メンタルが弱い私にとって、この待ち時間は死刑宣告を受けた囚人の様な物だ。


「まぁまぁ、美空ちゃん死んじゃったらお母さん、悲しくなっちゃう」

「母さん、本当に死なないから泣かないでよ」


たとえ話で死にそうと言ったら母さんが涙を流しながら私を抱きしめて来た。

本当に感情豊かな母さん。私の感情が表に現れにくいのは、母さんに取られたからでは?と疑いたくなるよ。


「ところでお母さん、お父さんは何処?」


そうだ、日曜日なのに父さんが居ない。


「父さんは休日出勤よ。何でも仕事溜っちゃって、そろそろ片付けないとやばいって言ってたわ」


ほのぼのと、母さんが答えたが、それって仕事的にはやばいのでは?無職の父親は、家には要りませんよ。


ピンポーン


父と家の将来に不安を感じていたら、チャイムが鳴った。

やばい、家に着いちゃった。

チャイムを聞き、麻耶さんと母さんが玄関へ向かう。


「今回は迷惑をおかけして、申し訳ありません。これは父から渡された物です」

「わざわざ、ありがとうね。見ない間に大きくなったわね。大聖くん」

「ありがとうございます。」


玄関から大聖さんと母さんの会話が聞こえてくる。


「留美、美空、こっちに来なさいな」


母さんが私たちを呼ぶ。姉さんは普通に部屋を出て行った。

姉さんの影に隠れる様に私も部屋を出て玄関へ向かった。

玄関には爽やかな笑顔を見せてるイケメンと同じ、パーツをしているがカッコいいより可愛い感じの少年とその少年より身長が低い、黒髪の少女が立っていた。


あれ?男3兄弟じゃなかったっけ?


「留美!久しぶり。元気だった?」

「大聖、メールで昨日もやり取りしてて、急に体調崩すわけ無いでしょ」


大聖さんと姉さんが楽しく会話をしている。羨ましい!


「美空ちゃんも久しぶりだね。覚えてるかな?」


姉さんの後ろに隠れている私に、優しく聞いてくる大聖さん。眩しいよ。


「はい、大聖さんの事覚えています。久しぶりですね」


表情があまり表に出ない体質でよかった。もし、表情が出てたら真っ赤な顔をしてニヤニヤしてたに違いない。


「ほら、ゆう遼平りょうへいも挨拶しろよ」

「初めまして、遼平です。中学1年です。宜しくお願いします」


少年が挨拶をしてきた。多分、彼から見ると、私たちとは初対面なのだろう。まぁ私たちが5歳の時で彼は3歳なのだから覚えてる方が凄いか…


「こんにちは。次男の優と申します。見た目に関しては趣味ですので気になさらないでください」


黒上の少女が挨拶をしてきた。次男?えーっと男の子?


「女装?」


私は思わず、声に出してしまった。


「相変わらず、表情とは裏腹に口は素直ですね。私は自分が可愛いと自覚していて一番似合う服装をしてるだけです。恋愛対象はもちろん女性ですから男で間違いないですよ」


私の前まで来て男と宣言する優。そういえば、こんな子いたっけ。

身長は私より低く、喉ぼとけも無く、華奢な体つき。本当に女の子の様だ。


私は優を上から下までじろじろ見ていた。話す声も女性の様な綺麗な声。


「優ちゃん~相変わらず可愛いわね~」

「ちょっと、やめてください。真由美さん」


母さんが、優君?を抱きしめて頭を撫でていた。


「ああ~美羽みわちゃんの娘だけど家に欲しい~」

「ちょっと、私は娘じゃないです、息子です」


優君?その姿じゃ説得力全く無いよ。

姉さんと大聖さんは母さんと優君の光景を笑いながら見ていて、遼平君だけおろおろしていた。

これからの生活は大変そうだ。

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