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私の家の変わった居候  作者: 幼馴染の黒猫
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リフォーム完成だけど…

最初に宣言した700~1000字以内を超えてしまった。色々、書いてると気づいたら1000字超えるのね。

父のリフォーム発言から3か月、夏真っ盛りな今日この頃。

家のリフォームが完了して、今日、家族にお披露目の日なのです。


「いやー楽しみだな~。あいつの金だから懐も痛くないのは素晴らしい」


父が呑気にお金を出してくれた親友に感謝?を述べていると、車が家の前に着いた。

車から外に出るとまず、違和感だらけだった。


「父さん、どうしてこんなに塀が高いの?」

「お父さん…塀の長さお隣さんの所まであるの様に見えるのですが…私の気のせい?」

「まぁ~大きいわね~」


母さんだけ感想がおかしい!と言うかリフォームじゃなくて新築!立て直しのレベルですよ!しかも、土地の広さが間違いなくお隣さんの土地も奪ってるのですが…


「ああー言い忘れていた。少し事情があってね。隣の鈴木さんは駅前の高層マンションへ引っ越しされたよ」


何?その事情って!怖すぎるのですが…


「まぁ中に入ろうか」

「そうね~。私、迷子になりそうだから地図が必要かしら?」


姉さんと私が茫然としている中、両親は門をくぐり、敷地内へ入っていった。


「ようこそ。小林様。私はこのたび、旦那様から派遣されたメイドの麻耶まやと申します。お見知りおきを」


家と言うか、屋敷の入り口前に一人の少女が、メイド服に身を包み、こちらに向かってお辞儀をした。


「これはご丁寧に、私が小林明あきらで妻の真由美、長女の留美、次女の美空です」


父さんが私たちの自己紹介をしてくれたが、目の前の少女は私たちと年齢が近い気がするのだが…本当にメイドさんなの?と言うか、メイドさん雇うお金は無いと思うのですが!


「お父さん。メイドさん雇うお金がうちには無いと言うか、こんな屋敷に4人は広すぎると思うだけど」


さすが姉さん。私の言いたい事を良く全て言ってくれた。


「ご安心ください。留美お嬢様。私は小林家ではなく別の方からの賃金を貰い、仕事としてこちらのメイドをやらせて頂いております。」

「まぁあいつには感謝だな。こんな屋敷じゃ、真由美だけで掃除は無理だろからな」


多分、父さんの友達が深く関わっているのだろうが、ここまで好待遇で莫大な金額を家に投資する意味が本当にわからない。


「では明様、旦那様からの伝言がございますので失礼ながら読み上げさせて頂きます。「よう、元気か明。俺は家内共々元気だぜ。今回は息子たちを預かってくれるって話、マジでサンキューな!近々、バカ息子らは、編入試験終えてそっちに行くから頼むわ。準備資金の他に生活費とかは、振り込ませて貰うから安心しろよ。」だそうです」


このメイドさん、伝言読み上げる際、声変えたよ。本人知らないけど、男性の声だった。


「メイドさん…すごい」

「そうですか?ありがとうございます。美空お嬢様」


何と!私の声まねで返事をしてくれた。本当にこの人凄い。


「ちょっとお父さん…今の伝言息子を預かるって聞こえたのだけど、まさか男性と同居しなきゃ行けないの?」


姉さんが冷めた笑みを浮かべながら父さんに詰め寄った。


「いや、確かに息子たちだが、お前らも知ってるやつらだぞ!昔、一緒に遊んだ金城きんじょうの所の子供だ」


金城さん…確か父さんの親友で何か企業を起こして世界を飛び回ってるとか。

幼少のときに家で何回か遊んだ記憶があるが、と言うか私、初恋の人と同居しなきゃ行けないの!無理無理。

姉さんは何か思い出したかのようにニヤニヤしながら、携帯を取り出した。


「金城さんの所の。じゃあ、大聖たいせい君たちが来るのか。私、メールで何も教えて貰ってないのだけど」

「えっ、姉さん、大聖さんと連絡取ってるの?」


そう、幼少期に出会った人たちで、私の初恋の人、大聖兄さん。物凄く優しくて、いつも笑顔で私と接してくれた人だ。


「だって私たち、あの時から連絡取り合ってるから…。と言うか美空は知らなかったの?」


そんなの初めて知ったよーー!!そして、大聖さんと同居は私、無理ーーーー!


初恋の相手と同居。中学生からしたら困るね~。大人でも困っちゃうよ。

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