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すこし量を減らすことにしました。

その代わりに更新速度をあげてみます。

朝食を団員たちの好奇の目で見られながらとり終わったのは7時ちょっと前。

お迎えの扉が開くのが7時だと予想していますので結構ギリギリになってしまいました。

早歩きしながらリュークに私が不在中の間の指示を出し、お迎えの場所に向かいます。


場所は2階の角。宿舎がコの字型だと前に説明しました。お迎えが来るのはその1回目の角の当たりにある空き部屋です。

執務室のちょっと手前ですね。


「ではお願いしますね。リューク」

「了解しました。お気をつけて」

空き部屋に着いた頃にはあと5分という時でした。既に「あちらの」お迎えの準備はできているようです。

あとは扉を開けて入るだけ。

後ろを黙って着いてきていた燈真くんがドアノブに手をかけます。


「あ、そうそう。リューク」

「まだなにか?」

「あとちょうど2週間後になにがあるか覚えていますか?」

「2週間後というと…花月の…ああ、5日ですね。フランディー団長のお誕生日です」

「はい。覚えていてくれて嬉しいです。その日、王都で私の成人の儀があります。ここにあなたを招待するので開けておいてください」

「は?!」

「また近くなったら連絡しますから。ではよろしくお願いしますね」

「いや、ちょ、あの!?団長!!」

焦っているリュークに軽く手をふって、燈真くんに扉を開けるよう合図します。すると燈真くんはチラッとまだ焦っているリュークに視線を向けると、

「成人の儀といってもかたくるしいものじゃない。気楽でいい」

「気楽に?!無理ですよ!だって…」

「じゃあ!お元気で」

「団長ぉぉぉぉおぉ!?」

リュークの叫び声を聞きながら開いたドアに飛び込みます。

背後で扉が締まる音がすると、一瞬だけ真っ暗になり落下するような浮遊感が。そして足が地面についたような感覚の後、遠くに光が見えました。


「リューク、焦りすぎです」

「いや、誰でもそうなるだろ」

「そうですか?」

「ああ。……カナンもそうだった」

「それは悪いことをしました」

歩きながら話をします。

カナンとは燈真くんの側近です。私でいうリュークですね。

いつも冷静沈着なので焦っているところなんて想像もつきません。


そんな話をしているうちに光がすぐそこというところにまで来ていました。

そのまま光に足を踏み入れ、眩しさに目を閉じました。



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