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東方 双陽炎 0-2

やっと幼馴染みの紹介。なんだかんだで結構思い浮かぶな(笑)

下手(ベタ)かもしんないけど……

午前の授業が終わり今は休み時間。とりあえず遺言書は仕上げといた。6限目の体育までには俺の過去のことが書ける・・・だろう。

自信はそんなにないけど。

とりあえず昼休みだ。俺は普段購買でパンを買う。学食は混むから嫌なんだよ。教室から購買までは結構距離がある、便利で最新鋭ではあるのだがそれが故に距離が長い。

いつもどおりエスカレーターに向かう。廊下は生徒で溢れ正直行く気が失せる。この後の睡眠のために昼食は欠かせないのだ。

気怠い体をなんとか持ち上げたその直後・・・


「暁都っ!今日はご飯一緒に食べよ!」


幼馴染みだ。ガキの頃の記憶はあまりない。だから彼女との付き合いが何年になるのはわからない。

俺の前以外では真面目で清楚、成績優秀で万能な生徒会長様だ。可憐な容姿と才能でたくさんの輩を引き寄せる彼女には当然ファンクラブが存在する。キモオタばかりで吐き気がする。普段俺を起こしに来るコイツの姿を見たらファンクラブの三分の一は辞める気がする。


「……ねぇ?聞いてるの?暁都??」

「あぁ?なんつった?」

「はぁ……ならあの人混みを掻き分けて購買に行ってくれば?」


今日から新商品が出るのだろう。普段よりも圧倒的に人が多いい。新商品が出たときは下手をすると授業に遅刻するからな。


「で?食べるの?食べないの?」

「いや、頂くよ。」


何年ぶりだろうかこいつの弁当は。

あぁ。こいつを紹介をして無かったか。都立正凰学園生徒会長様、東風谷早苗だ。

こいつもなかなかの名家らしい。両親は一度も見たことはないが、俺の両親と早苗は面識があるらしい。何も話してくれないがな。


「……頂きます。」

「はいっ!どうぞ。」


小さなハンバーグをで摘む。口に運ぶ。


「……うめぇ!」

「ほんと!良かったぁ!」


これじゃもし見られたとしたら俺の命が危険だな。今も後ろからただならぬ殺気を感じるし。

こうして昼休みもグダグダと過ごして終了。


「そうだ。暁都。明日時間あるかな?」

「明日?……悪い。断言は出来ない。」

「うん……。明日さ。話したいことがあるの。貴方のりょ__」

キーンコーンカーンコーン♪

「ごめんね。暁都!私戻るね!」

「おい!ちょっと待て!なんの話を__」

「じゃーい。

「おい!早苗!!」


彼女が何を話そうとしたか……りょ……料理の事か?

いや、おそらく違う。両親のことかもしれない。だがなぜこのタイミングなのか。偶々だとはあまり考えられない。

まぁ考えても仕方ないか。次は……生物か。移動教室で映像を見るらしい。旧校舎を使うなんて珍しいな。

だがおかげでまた書ける。遺言書は書いたからここからはあとで俺の過去を記すとしよう。

おそらく俺はこの世界には戻れないのだから。



俺は筆記用具を手に急いで旧校舎へ向かった。

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