表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死臭  作者: 聖魔光闇
38/45

一人の生ゴミ

ネガティヴは私の専売特許。ネガティヴでない私は私ではないのかも知れません。





無人島についたら何をするでしょう。


きっと人は人を探すでしょう。


天災にあったら何をするでしょう。


きっと人は人を探すでしょう。


一人きりになったら何をするでしょう。


きっと人は人を欲するのでしょう。


人は独りで生きられない。


人は独りで産まれない。


人が人を求めることは


きっと不思議な事じゃない。


じゃあ


人が人で在りたくなくなったら


生きていく事を否定したら


存在自体を消してしまいたくなったら


人は何を求めれば良いのでしょうか。


人は誰を求めれば良いのでしょうか。


人は何処に行けば良いのでしょうか。


人が人を恐くなったら


人は何に頼れば良いのでしょうか。



夜な夜な自分の首を手で絞める。


夜な夜な朝が来なければと願う。


夜な夜な生きてる自分に涙する。


そんな人は人じゃない?


それでは人になりきれない?


何故人は産まれ育つのか。


何故人が産まれ育つのか。


人は何処へ行けば良いのか。



自分を自分が許せない時。


己の後悔を手放せない時。


他人が許しても自分を責める時。


人は誰を頼れば良いのでしょうか。


人は何にすがれば良いのでしょうか。


『仏の顔も三度まで』


ただの甘えにしか聞こえない。


『最後が良ければ全て良し』


ただの言い訳にしか聞こえない。


『最初が肝心』


鬼のようだがこれが正論。


甘えて


すがって


言い訳して


生きている自分。


そんな自分が許せない。


自分を呪い


自分を怨む


産まれてきた事を呪い


産まれてきた事を悔やむ


他人に迷惑を掛けず


他人に愛想を振り撒く


嫌いな自分はここにいる。


呪うべきは自分自身。


怨む相手は自分自身。






灰色の空は心に染まる


見えない鎖は首に掛かり


蒼い夜空に川が流れる


苦しみの末に待つ苦しみ


悲しみの末に待つ悲しみ


楽しくもなく


嬉しくもなく


見えない鎖で首を吊る


灰色の空が心に降り注ぎ


黒くも成らず白くも成らず


三日月の輝く夜に


満月は寂しく微笑む


私の目には蒼い空



ミミズク静かに鳴く夜に


コオロギ・鈴虫鳴く夜に


神社の木には藁人形


私の毛入りの藁人形


五寸釘と木づちで鳴らす


私の胸に打ち付けて


静かな夜に鳴り響く


木づちの音が鳴り響く


怨み呪えと鳴り響く


産まれた事を呪います


己の胸には藁人形


己の胸には五寸釘


木づちで鳴らす軽快音


私を消そうと打ち付ける


そうして夜はふけてゆく




今日も明日も明後日も


昨日もずっとその先も


全てを消して消えましょう


『クサイ物にはフタをしろ』


生きたる私は粗大ごみ


異臭を放つ粗大ごみ


ゴミ出し中に考えた


ゴミが会社に行けば良い


私はここで袋詰め


私を早く連れてって


ゴミはきちんとごみ箱へ


それが社会のルールです










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ