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死臭  作者: 聖魔光闇
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ある日の朝

プラットフォーム

停まるのは停船ではなく停車

船は来ない


目の前には線路

階段を駆け上がってくる子供達

「次は海賊だ!」

海賊? 海賊って?

入り乱れるクエスチョンマーク


目の前には反対方面のプラットフォーム

エスカレーターを上ってきたおばちゃん達

「良かった……。海賊、間に合った」

また海賊……? ここはプラットフォーム

再び回るクエスチョンマーク



停まるのは停船ではなく停車

次に来るのは……

あぁ 快速か……



朝からそんな幻聴聞いて

ボォ〜としたまま電車待つ

時々時計を気にしてみても

電車の時刻は早まらない


プラットフォームの砂利を見て

砂利の意味を考える

砂利の必要意義を考える

結局結果は分からず終い

それでもそんなのどうでもいい


地下鉄ホームの扉が浮かび

それなら事故が少なくなると

思ってみたけどそれだけで

何もなかったかのように

停車の快速乗り込んだ


快速電車は主要な駅を

一駅二駅飛ばして停まる

自分は乗り込む次の駅が

目的地なのですぐ降りる


日曜祝日無い仕事

正月お盆も無い仕事

周囲の人間観察中


浮かれたガキ共

いちゃつくカップル達

苦虫を噛み潰したようなサラリーマン

バカ笑いを続けるおばちゃん達

他人を馬鹿にしているイカレタ野郎


世の中狂ってるなぁ

なんて感じながら

それなら快速が海賊でもいいじゃないか

それなら快速を海賊と聞こえてもいいじゃないか

そう感じて 安らぎを心に抱いてみる




そんなある朝の一幕







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