表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死臭  作者: 聖魔光闇
29/45

どうせ

いつも見ていた風景

いつも感じていた空気

いつも動いていた現実

いつもいつもが当たり前だった

当たり前であることが当たり前だった

いつも見ていた風景は

遠く離れた場所になった

いつも感じていた空気は

全く違う空気になった

いつも動いていた現実は

今では遠くから眺める過去になった

いつもいつもが当たり前でなくなった

当たり前であることが当たり前でなくなった

当たり前がなくなった今

違う当たり前が生まれた

違う当たり前は暗中模索で

同じ風景の筈なのに

違う風景に感じてしまう

近くで見る現実

遠くから見る過去

それは小さな空間の小さな変化

小さな小さな変化なのに

当たり前は大きく変わる

もう当たり前には戻れない

戻れない現実は当たり前にはなりえない



毎日通う通勤路

天候など関係なく

同じ道を通る

同じ風景

同じ道程

同じプラットホーム

同じ電車

違うのは行き交う人達

それでも毎日通う通勤路は当たり前だった

天候に左右されることなく当たり前だった

同じ風景を同じ速度で

同じ道程を同じ速度で

気分こそ違えど同じだった

車窓から見える同じ風景

車窓を流れる同じ町並み

小さな小さな当たり前だった

当たり前は当たり前だと思っていた

小さな変化で景色は変わる

小さな変化で空気が変わる

いつもと変わらぬ風景も

いつもと変わらぬ道程も

天候に左右されることもない筈なのに

気分一つで大きく変わる

小さな変化で変わった心境

心境一つで大きな変化

小さな変化が大きな変化

当たり前が当たり前ではなくなった

戻れない現実は当たり前にはなりえない



心と体は一心同体

心が病んだら体も病んで

心と体がバラバラに

焦る心は脳の回転鈍らせる

鈍った脳は空回り

心は日に日に焦りを感じ

やることなすこと空回り

仕事を一日終えました

家に帰るとわすれもの

次の日仕事に行きました

その日はその日でわすれもの

いつまで経ってもお荷物で

頑張る分だけ空回り

過去の現実脳裏に過ぎり

一進一退繰り返し

徐々に前進すれば良いだけと

思ってみても思うだけ

毎日毎日空回り

毎日毎日失態で

体は疲れを知らないけれど

心は疲労に溢れてく

心労負担は精神負担

元気な体が壊れてく

運動量は半減すれど

心の疲れはハンパない

心と体は一心同体

けれども今は反比例

過去の現実色あせて

今では過去は過去になっている

過去は過去で当たり前

戻れぬ現実は当たり前にはなりえない



苦し紛れの強がり

心は涙の愛想笑い

現実に向き合う現実逃避

脳内整理と称した無心

整理整頓の為の散らかし

無意識から流れる涙

薬に頼りきった生活

知人に対する対人恐怖症

引き攣った営業スマイル

傾聴するふりの無関心

錆び付いた頭の歯車

口から吐き出す吐息みたいな魂の欠片

普段と変わらぬ町並み

さまよう樹海の精神世界

危険地帯は天国への入口

行き先はきっと地獄

毎日綴る数行の詩

今の心か不明瞭

現実逃避の厨二病

頭の狂った大人の末路

馬鹿は死ぬまで治らない?

馬鹿は死んでも馬鹿のまま

制御不能の思考回路

精神世界は阿鼻叫喚

車の中には二酸化炭素

電子レンジにアルミホイル

風呂釜水無し追い焚きし

電球代わりに輪っかのロープ

脳の中には蟲がいる

カサカサ カサカサ音たてて

頭の中を駆けずり回る

壊れた私は未来の私

過去から見れば広がる世界

今から見れば素晴らしき過去

どうせどうにもなりゃしない

戻れない現実は当たり前にはなりえない

戻れぬ現実は当たり前にはなりえない

それさえわかっていれば今の私は今しかいない





結局今は今しかなくて

過去は過去であるもので

未来はいつでも不明瞭

だから現実世界はやっぱり厳しい







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ