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死臭  作者: 聖魔光闇
20/45

しじん

並べられた片言の表現

その一つ一つに意味があり

その一つ一つに意味はない


心に描いた感情を

ただ言葉という曖昧なものへと変換し

言葉という曖昧もので心に変換する


描かれた感情は

愛・怒り・羨望・恐怖・狂気・喜び

まだ沢山ある

苦・痛み・憧れ・疑問・無心

まだあるだろう


それらは短い文章に乗せられて

それらは短い言葉に乗せられて

それらは短い表現の中で

伝わり難い文字列を形成す


無意味に長く感じる文も

無意味に永く感じる物も

無意味の中に意味があり

無意味の中で意味を出す


意味を出すのは読者であって

意味を出すのは作者じゃなくて

意味はそれぞれ曖昧で

読者の数だけ意味がある


ただただ心に想いを乗せて

想いを糧に言葉にす

言葉はことばに変換されて

詞が心に響くかも……


詩人の心は不透明

詩人の心は半透明

詩人の心は細切れで

詩人の心は繊細で

詩人が詩人で在るために

詩人の能力ちからを出す為に

詩人は心を閉ざします


一長一短あるけれど

詩人が伝える詞の中にゃ

詩人もわからぬ意味がある


詩集が売れない理由の中に

【共感できない】ってあるらしい

共感なんて出来なくて

当たり前だと思うのだけど


詩人の詩には意味があり

詩人の詩には意味がない

詩人の描いたキャンバスは

他者から見れば落書きで

描いた意味と読まれた意味は

……また別で


慈愛を描いたキャンバスは

慈愛だけが伝わるだろか

狂喜を描いたキャンバスは

狂喜が心を包むのだろか

それは断じて否であり

それが詩集の弱みであったり

それが詩集の強みであったり


詩人の織り成す言の葉は

死人の織り成す詞であって

詩の中閉じ込め表現された

死の中意味する詞の山は

詩集といった形を成して

死臭を辺りにぶちまける


並べられた片言の表現

その一つ一つに意味があり

その一つ一つに忌みがある

その一つ一つに意味はなく

その一つ一つに忌みがある


心に描いた感情を

ただ言葉という曖昧なものへと変換し

言葉の詞で心を介し

詩集の死臭で心へ帰す


心の香りは蜜を出し

心は香りで密を出す

捉える気持ちは様々で

伝わる気持ちも様々で

詩人の気持ちは伝わらない

それでも詩人は詩を詠み伝え

各々個人に問い掛ける


死を待つ詩人の言の葉は

生ある死人の戯れ事で

死臭を介して心を成して

それを詩集に納めて綴る


それが詩人の心であって

死人のさえずる囁きで

言葉でなくて心で聴いて

詩人が詩人になるのでしょうか



そうした詩人は詩で唄う






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