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死臭  作者: 聖魔光闇
19/45

小詩

【表裏】

昼は白 夜は黒

太陽見れば赤 黄色

どうして明暗は白黒なのでしょう


【水】

全ての命の源で

なくてはならないモノなのに

いつでもどこでも 無駄遣い


【心】

身体の中にあるはずなのに

身体をどれだけ探しても

人の心は見付からない

けれども心も病にかかる

心は何処にあるのだろうか


【感情】

怒って笑って悲しんで

全ての人にあるものが

素直に出せるの子供だけ

大人になったら小さな武器で

感情一つで仕事をこなし

コントロールが出来なけりゃ

そいつは只の『木偶の坊』


【うんちく】

他人の知らないどうでもいいこと

知ってて無意味の小さな情報

けれども知識は多いと羨ましい


【森林浴】

緑の風に包まれて

緑の大地に囲まれて

緑の中で光を浴びて

生まれたばかりの空気を吸って

生まれたばかりの酸素達

二酸化炭素に逆戻り


【青空】

澄み渡り 果てなく続く青い空

白く浮かぶは無人の島で

流れて崩れて形を変える

心の中で流れゆく

小さく広い日本晴れ


【トラブル】

自分の意思とは裏腹に

突然身に降り懸かる

『トラブル』だけの言葉を聞けば

嫌なことだけ想像するが

一獲千金 幸福事も

一つの『ハッピートラブル』なんだろか


【忘れ物】

いろんな所でおいてけぼりで

どこにいったかわからない

幼き頃の記憶と感情

それも時間の忘れ物


【分別】

燃えないゴミと燃えるゴミ

空き缶 空きビン ペットボトル

必要物と不要物

必要性と不要性

世界の人と私の関係


【道】

人生と同じと表現したり

どこまでも続くものと比喩したり

けれどもホントはどちらも違う

だって行き止まりがあるじゃんか

だって無くなる事もあるじゃんか


【ツミキ】

幼い頃に遊んだ遊具

家で独りで出来る物

どんどん どんどん積み上げて

途中ガラガラ崩れて落ちる

まるで私の人生みたい


【血】

産まれてきた親の両方を受け継いだ液体

ヘモグロビンを含んだ赤色の生暖かい物

それは決別したくても決別出来ない

親と子の絆


【鬼】

人の恐怖に住まうモノ

黄泉の国にて生きるモノ

死者の魂喰らうモノ

死者の身体を使役する

弱き心に存在し

弱き心を支配する

私の心は鬼だらけ


【炭水化物】

関西の食文化なんだか変だよね

うどんに御飯がついてきて

お好み焼きに御飯がついている

焼きそば定食 粉物御飯

炭水化物と炭水化物のセットだよ


【流れて】

夢から醒めた一瞬の間

まだ夢の余韻を残すつかの間の時

その消え行く一瞬の記憶を

タイムラグの無いように留めておきたい

いつも急流のように忘れてしまうから


【時間】

永遠に続きそうなのに

永遠なんて存在しない

時間にも限りはあって

時間にも上限があって

人間は100の基盤に生を成し

8の基盤で生活してる

全ての時間はいつ終わるのだろうか


【奉仕】

してやっているのではなく

させていただいている

してやるのではなく

させていただく

そんな簡単な事の筈なのに

どこかで道を違えてしまう

気が付けば奉仕じゃなくて

それはただの当て付けだろう


【音】

あるのが当たり前の生活で

ないと不便な筈なのに

街の中では騒音だらけ

家の中でも騒音だらけ

雑音 騒音 消えたらきっと

大事な会話も消えるのでしょう


【灯】

揺らめく炎のようであり

小さく輝くその光

命も限りがあるかぎり

それは小さな灯か……


【幸】

医療技術が先進化

寿命もどんどん伸びてゆく

肉体死しても生かされて

機械で生きてる人もいる

それはホントに幸せなのか


【欲望】

食欲 性欲 金銭欲

権力 才能 好奇心

人が人で在るために

人が絶滅危惧種にならないために

持って生まれた不純物

理性と言う名の欲望と

本能と言う名の欲望と

結局人は欲ばかり

それがなくては人じゃない


【疼痛】

痛みがあるから恐怖があって

痛みがあるから死に恐怖

痛みと恐怖が連動してさ

死から逃げてしまいたい?

それじゃあ いっそ 痛みがなけりゃ

死は恐怖に成り得ない?


【   】

心の中に閉じ込めた

狂気が徐々に暴走し

他人を危める渇望わいて

自分を危める危険を持って

命が軽く見えてくる

命の比重は知らないけれど

どうせ死んでもすぐ栄える

次代次代に受け継がれ

滅びの一途を辿る種族であれば

ここらで一度に消滅したら?

狂気が狂喜になって凶器を持って

狂気連鎖で頭が狂う

死にゆく命に敬意をはらい

生きてる命を蔑めば

私の中に残るのは

狂って踊るピエロだけ

笑ったまんま涙を流し

笑ったまんま怒りを貯めて

笑ったまんま崩れてく

信じる心は何処行った?

優しい気持ちは何処行った?

狂気の心は渦を巻き

螺旋の階段転がり落ちる

狂気が狂喜を産んだ時

人は鬼へと変わるのでしょう

それを感じた白紙の心







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