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死臭  作者: 聖魔光闇
18/45

そこにいるわたし

病んだ心はゆとりでしょうか……


誰かがいつか言いました

「あなたは病んでいるだけの余裕があるのよ」と

ただひたすらに ただがむしゃらに

全速力で駆け抜けて

脇目も振らずに走って走って走った揚句

病んだ心は余裕の証

それってつまりはどういう事だ?

それはすなわちどういう意味だ?


過ぎ去る日々を愛しく感じ

未だ見ぬ未来に思いを馳せて

信じた未来はどこにも在らず

信じる心も在りもせず

心と気持ちに蓋をして

自分を他人にすり替えて

くだらぬ世界で生きながらえる


水霊も英霊も過去の産物で

今在る魂に寄り添うことで生を成す

生きてることに未練があるか

死に行くことを拒否しているか

それさえ知らずに意味なき涙が零れて落ちる


さまよう世界は支離滅裂で

浄も不浄も混沌し

さることながらの生命線は

命の長さを測るのでしょうか


迷子で散った花びらを

集めて空に放ちて舞わせ

無常の空に比べてみれば

命の尊さはかなさ比重をみること叶わず

無慈悲な仏は哀しみ与え

非情の神は怒りを買わせ

混沌世界を創造す


この世に生きる命の数を否定するのじゃないけれど

この世に生きる人の命を否定するのじゃないけれど

何故人は生まれてきたのでしょうか


争うため? 奪うため? 傷付けるため?




独りでゆっくり過ごす時間が少なくなって

空を眺めてゆるりとできず

急ぎ足で過ぎ行く世間にもまれ

他人は他人を見向きもしない

それがこの世の運命でしょうか?

それが理性の動きでしょうか?

何故だか知らぬが涙が止まらず溢れ出る


ふらつき冴えない頭は脳を見ず

過ぎ去る風にさらされながら

瞳を閉じて無を問えば

私に何が残るでしょうか……?







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