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第七話 ある噂

 年月が過ぎるにつれ、世間では「ある噂」が広まっていった。


 ・襲われた村で魔族が喰われた。

 ・無数の蛇が魔族を喰らった。

 ・小さな影が魔族を喰らった。


 冒険者でも聖騎士でもハンターでもない何者かが、魔族を狩り続けている――そんな噂が、各地で囁かれるようになった。


 最初は一部の村で囁かれる程度だったが次第に聖都市の中にも広がり、やがて各国へと伝わっていった。


 しかし、確たる証拠は何一つない。

 ただ噂が独り歩きし、語る者によって内容が変わるばかり。


………………


 今は誰も知らない。


 封印された邪竜「アジ・ダハーカ」が、人間の赤ん坊に転生したということを。


 不死なる核、全属性の魔力、体内に住む無限の異形たち、再生するたびに強固となる肉体、これらの能力を持ち合わせる


【人間の皮を被った「竜」がいることを】。


 ましてや、その転生者が山を彷徨い、魔族を喰らい続けているなどと、誰一人として想像もしなかった。


 噂は増えては消え、増えては消え……。




 そして――15年の歳月が流れた。


 アジ・ダハーカ、現在の名を「オリオン」。

 今、聖都市へと足を踏み入れる。


ーーーーー

第一章 完

ーーーーー


第二章 破壊 開幕


次回:第八話 Gクラス………通称:ゴミクラス

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