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S-mile 20.21   作者: みつばち
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カスミソウ

ー2020年 12月のある日ー


周次 「ねぇ、サヤ。人は死んだらどうなると思う?」


沙也花 「え?う〜ん。天国とか?」


周次 「天国に行くとか記憶を無くして人生一からやり直し

続けるとか言うけどさ。もし、後者だったら同じ人

をまた好きになれるのかな?」


沙也花 「う〜ん、でも私はもし好きな人にたまたま1回偶

然出会っていたとしても、素敵な事だと思うけど

なぁ〜♪」


周次 「でも、何度も好きになれた方が運命感じない?」


沙也花 「まぁ、それはそうだけど。もし、記憶が残っちゃ

ってたら辛いよね、先の事が分かるんだもん。

運命の人は分からないままで知り合いたい。」


周次 「.........。」

「でもさ、それならどうやって時間が戻るんだろ?

ブラックホールの中は時空が歪んでいて過去に通

じてるって授業で聞いたけど、物体は粉々になる

って話だし。」


沙也花 「もう、難しくて私には着いていけない話だわ。」


周次 「あ、なるほど!魂だ。死んだ後も故人の魂は残り続

けて、魂は形を形成しないから地球が爆発した時の

ブラックホールをくぐることが出来るし、そこから

50億年くらいかけて自分の身体に定着するまでに

魂に刻まれた記憶は忘却されてしまう。」

「ってな感じで仮説立ててみたんだけどどう?」


沙也花「うん、いいんじゃないかな?」


私の名前は小野 沙也花。文系の大学2年生。2月生まれ、二十歳。大学では高校の頃から続けてる水泳部に所属している。高校の頃は大きな大会にもよく出たものだ。

あとは左利き。私の説明はこれくらいにして、私の彼氏について説明します。私は同い年の高梨 周次くんとお付き合いしている。彼は見ての通りたまに難しい事を言う。いつもはフワッとしてて掴みどころのない人だけどたまに難しい顔をして考え事をしている。これは彼がAB型だからだろうか、よのAB型男子は全員こういうものなのか?

まあ、そんな事はどうでもいい、私は彼の そういう所 も

好きなのだ。

うーん、たまに見せるこの難しい顔、ギャップ萌え!


と、彼の説明はここまでにして、私の出会いについて話していこうと思います。


ー2020年 5月のある日ー


沙也花 「アハハ、アハハ」


一音さん 「沙也花ちゃんが笑い止むまで待とうか、。」


私は普段あまり笑わない。いや、決して笑わない訳ではない。微笑んだりは良くしてる。心から笑うことが少ないのだ。しかし、そんな私が不覚にも笑いのツボにはまってしまったのだ。そう、目の前の彼の一言で。それはそうと、私の細めた視界ではなぜか彼は泣いていたように見えた。気のせいだろうか。


-数時間後-

帰り道にて


一音さん 「いや〜、びっくりしたよ。あの沙也花ちゃんが

あんなに笑うんだもん。初めて見たかも。」


沙也花 「アハハ、なんか迷惑かけちゃってすみません。」


一音さん「いーの、いーの。ところで、周次くんどうだっ

た?気になる?」


沙也花 「......はい。正直。」


一音さん 「だよね!CHATも交換してたしね〜。お姉さん

応援してるよ!」


沙也花 「も〜、からかわないでください!」


軽い女だと思われたくないのでCHATは交換したが、そのうち来るだろうと周次くんからの連絡を待ってみることにした。

CHATとはまあ、メッセージアプリなのだが、LI〇Eと言えば分かるだろうか?


しかし、一向に連絡が来ない!脈ナシなのだろうか?

バイト終わりに会ったら話すし、コンビニも行ったりする。そこまで仲がいいのに合コン後のCHATが終わったきりで3週間も連絡が来ない! 本当に脈ナシなのではないだろうか? ああ、神さま。私は自意識過剰でした、ごめんなさい、、。


という事で私から連絡をしてみた。

「高梨くん。今度、飲みに行きませんか」と。

返信はすんなりokだった。しかも返事は

「小野さんと2人で行きたいな。」 であった。

この返事が来た時は流石の私でも嬉しかった。食事で目の前にいる弟から「なに、姉ちゃん。キモイ顔してんの?」と言われる程に顔が歪んだ。


それから数回のデートを重ねて、とうとうその日が訪れたのだ。それはあまりにもあっさりと、簡単に言われた。

9月のある日、4回目のデートから帰ったあとに彼から一通のC電話が来た。

「ねえ、そろそろ付き合わない?」 と。

ずっとそれを望んでいたはずなのに私は驚きを隠せずに居た。頭が真っ白になりそうだった。少し間を開けて「うん。わかった」 とだけ返事をした。



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