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普段は塩対応な彼氏に、甘やかされる(1100字)

たっだいまー♪


え、別に、ご機嫌じゃないよー♪


うん、今日ちょっと会社の人と飲んできたー。


いや、ちょっとだけだって。


全然飲んでないって。


ふらついてないよー。おっとっと。


はいはい、分かった。


ちゃんと座りますよー。


全然、酔っぱらってないんだけどなー。


あ、お水ありがとー。


おれ、お酒強いからさ


あれぐらいじゃ、全然飲んだうちに入んないよ。


え?


どれぐらい飲んだって、……どれぐらいだっけ?


まあ、ちょっとだよ。


大学の頃は朝まで飲んでたこともあったし、


それと比べたら全然飲んでないって。


てか、ごめんね。


こんな時間まで、起きててくれて。


え?


連絡、送ってなかった?


まじで?


送ったつもりだったんだけど。


ちょっと待って。


……あ、送れてないや。


あー、まじでごめんね。心配させて。


え?


浮気とか、絶対ないよ。


おれがするわけないじゃん。


普段そっけないから心配になるって、


おれ、そんなにそっけない?


いや、だって、照れくさいときもあるじゃん。


ごめんね、じゃあ、こっち来てよ。


あ、隣じゃなくてさ、こっち座ってよ。


おれのヒザの上。


えー、そっちがもっとかまって欲しいって言ったんじゃん。


恥ずかしいとか、言うのなしだよ。


ほら、ちゃんとヒザの上に座って。


やっと座ってくれた。


え? 全然重くなんかないよ。


ちょっと、なんで、もう降りようとしてんの。


はやいよ。もうちょっと座ってて。


逃がさないよ。


後ろからハグするの、ずるいって言われてもさ、


抱きしめとかないと、逃げるんでしょ?


あー、後ろからハグって、なんかいいね。


いや、おれだって、すっごくドキドキしてるよ。


普段だって、もっとベタベタしたいって思ってるんだけど。


でも、なんか、恥ずかしいからさ。


まぁ、今のおれは酔っぱらってるわけだしー、


(耳元で)

『きみがしてほしいこと、何だってしてあげるよ』


あれ、どうしたの?


耳元で、話されて、ビックリした?


こら、逃げちゃだめだよ。


ちゃんと座ってて。


(耳元で)

『耳元で話されるの、苦手?』


『それとも好き?』


『だまってたら、分かんないよ』


『えー、好きだけど、やめて欲しいの?』


『そんな風に言われたらさ』 


『もっと耳元でしゃべりたくなるんだけどなー』


『なーんてね。冗談、冗談』


『じゃあさ』


『かわりにして欲しいこと、教えてよ』


『そうしたら、耳元で話すの、やめてあげるからさ』


『え?』


『そんなのでいいの?』


『いや、恥ずかしがらないでさ』


『本当にして欲しいこと』


『ちゃんと教えて』

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