17話 ストア 襲われる! 冒険者養成所訓練開始 6日目
次の日の授業の後にリックと別れて部屋に戻るストア、目的はポーション作りの為だ。
きんちゃく袋から道具などを出していく、すると部屋いっぱいに機材やら薬草などが並んだ。
「う~ん 凄い量だ」
チェーンが持っていた道具は一人でポーションを作る為の道具だった。
コンパクトにまとめられ少量のポーションを作るのに便利そうだった。
仕込みはここでもできるけど、仕上げは別の場所を確保しなければいけないなぁとストアは思った。
ストアは薬草の必要な部分を取り分けていく、作業をしながら1日借りれる空き家はないかと考えながら、夕食近くになったのですべてをきんちゃく袋に入れて、食堂に出かけた。
食堂についたストアは食券を買い、移動しようとすると急にヘッドロックを掛けられた 殺気は感じなかったのに。
あれ、いい匂いがする、それにおっぱいが当たっている、仕掛けた人はリタだった キリッとした美しい顔がニヤけ顔になっている。
プニュプニュ
「リタ やめてくれ」
「なんだよ 挨拶だよ」
「放してあげなよ ごめんねストア君 リタ ワイルドだから」
最近、おしゃれに気を遣うようになった、かわいいオリアンティーさんにストアは助けられた。
実はストアはウルルの町のおっさん連中から「パフ王子」と呼ばれていた。
何度も年上のお姉さんにおっぱいを押し付けられる現場を目撃されている。
ストアは女性が衝動的にパフパフしたくなるスキル持ち?なのかもしれない。
「今日は一人なのか?」
「俺の用事でね」
「じゃあ 一緒に食べよう」
ストア達は仲良く食事をしはじめた。
「今度 狩りに行こうぜ」
「いいけど この辺の事 知ってるの?」
「行くまでには調べとくよ」
「いい加減だなー」
その頃、リック達は今日の勝者のアレクシスと食事をしていた。
今日の女神はリリーとペギーだった。
「今日はストア君はいないの?」とリリー
「ストアは用事があるみたいなんだ それで最近 稽古を始めてその仲間のアレクシスと食べに来たんだ」
「どうも アレクシスです よろしく」
「私はリリー」
言葉が続かないアレクシス
「こっちの彼女がペギーさんだよ」とリック
「ペギーよ」
「どうも アレクシスです」
まだまだ慣れないアレクシス。
リックはペギーとグリーンフラワーの話で盛り上がっていた。
アレクシスは頭の中が真っ白だった。
いつも女性が逃げるのに今日、目の前で微笑んでいるのはドレッサの天使なのだから。
かわいい、かわいいってもんじゃない、高くもなく低くもないちょうどよい身長、整った清楚な顔立ち、またそれが似合う黒髪と白い肌、そしてこちらを見る優し気なまなざし、クリストファーが肉より好きなのもうなづける。
リリーがハンブイヒの事を聞いてきたので少しづつ会話ができた。
天使はやはり優しいんだなとアレクシスは思った。
「ありがとう 一緒に食事できて、よかったよ」とリック
「話の続きを楽しみにしてるわ」とペギー
「慣れてなくて」とアレクシス
「気にしない 気にしない」とリリー
そして二人は食堂を後にするのだった。
「どうだった?」
「いや 自然というか リック 会話がうますぎるだろ」
「パーティーでどんな会話をしてるのかを聞いて勉強したんだ」
「そうなのか」
「おいしい店とか人気の芝居とか覚えておくと会話が弾むぞ」
「わかった」
こうしてアレクシスはナンパ野郎の第一歩を歩み始めた。
アレクシスは知らなかった。
今日は一度も目が血走らなかったことを。




