12話 ワイルドな美女狩人リタ 冒険者養成所訓練開始 1日目
ストアは朝起きて、木刀を持ち稽古に汗を流した。
帰って来るとリックが起きていた。
「おはようリック」
「おはよう 朝から素振りかい?」
「毎朝、家族で稽古してたんだよ」
「ふ~ん」
そして二人で朝食に出かけた。
食堂は満員だった。
リックは新たなる美女の近くへ行ってストアも続いて自己紹介して、食堂を出た。
ブロッサムは金髪天然パーマのロリ美少女でダコタは赤毛の天然パーマのかわいい子だ
ブロッサムは表情が豊かでとダコタはハキハキ話す明るい子だった、少しの時間しかしゃべれなかったリックは少し不満そうだった。
「リックの愛の女神は朝から大活躍だね」
「いずれストアにも愛の女神の偉大さがわかるさ」
広場に集まると指導教官の声が響く。
「今から1時間、指定の道を歩いてもらう、できるだけ1時間以内に帰って来れるように」
そういうと指導官は歩き始めた。集まった生徒もそれに続いた。道は山あり谷あり砂場あり、泥道まであったがほとんど生徒は1時間ぐらいで歩けたようだ。
歩けたものには小さい木札を渡した。
「これは食事の赤札ではなく、達成したものに渡される木札だ。
この時間の時に待機している教官にみせるように、木札は訓練の時には必ず持ってくるように」
みんなうなずいた。
次の時間は槍の稽古だった。
ストアの身長ぐらいの竹竿を持たされ、掛け声とともに竹竿を突き出す
「エイ・エイ・オー」
100回で訓練は終了した、途中でちゃんと突き出せない人もいたようだ。
ちゃんとできた人に小さい木札が配られる、もちろんストアもリックも木札をもらった。
「簡単だったね」
「ああ そうだな」
少しリックの表情が暗いのが気になったストアであった。
次の時間は弓の時間だった。
矢に見立てた竹を掛け声と共に目標以上に100本分を飛ばすだけの簡単なものだった、当たり前のようにストアもリックも木札をもらった。
最後は隊列を組んで歩いたり走ったりする訓練だった。
これには木札は配られないようだった。
こうして朝の訓練は終わった。
「体力作りと集団行動が目的の訓練だな」
「俺もそう思う」
「剣の練習はなかったね」
「集団戦では使わないのかな?」
なにやら騒がしい、どうも男同士で言い争っているみたいだ、カラダも大きい二人だ。
「お前に負けるわけがないだろう」
「それなら 受けてみろや」
「おう」
二人はお互いの手を組み、握り合い力で手をねじ伏せていく、お互い凄い形相だ。
「あれならケガしなくていいね」
「男同士で熱いこと」
「なかなか勝負が着かないね」
「いくぞストア 戦いは食堂にあり、食堂は愛の女神の戦場だ」
こうして決着を見ずに部屋に帰り食堂に向かう、訓練の時の暗かった表情も今では元通りのリックであった。
「リック君・ストア君」
カトリーヌとソフィーに呼ばれる二人、男女ともニコニコだ。
「訓練どうだった?」
「私たちには凄く辛かった、これが3か月も続くなんて」
「運動してない子には辛いよね」
「そうなのよ ストア君 なぐさめて」
「カトリーヌさん もしかして からかってる?」
「ブブブ」
やっぱり三人とも笑った。
「だってストアくん かわいいんだもん」
「姫 なぐさめが欲しいならいつでも僕の胸を貸しますよ」
「ブブブ」
今度はストアも笑った。
こうして楽しいひと時を終えて学習のためにそれぞれの教室へ行く4人。
最初の授業は自分の名前を書くことだった。
書ける人は手をあげて、3分の1の人が手を挙げた
「書けない人の名前を聞いてその人の名前を書いてあげてください」
ワイワイ騒がしい声が聞こえる、リックはもちろん女の子に名前を聞いて字を書いてる、リックはおとなしそうな男子に字を書いてあげた。
「まず自分の名前を覚えるのは書類にサインする為だ だから自分の名前だけは絶対に覚えるように」
次にスペルと発音を教える、1日、1文字、使用している言葉など、ストア達みたいな商人の子には簡単だったが、農村出身の子は書く機会も観る機会もなく、悪戦苦闘しているみたいだった。
次の授業は算数だった
まずは今日は数字を覚えるみたいだ。
ストアにはこの授業も退屈だった。
その次の授業は魔法の時間だった。
ストアは待ってましたと喜んでいた、みんなも喜んでいた、魔法が使えるようになるかもしれない、その期待感が膨らんでいた。
「今から貴重な魔法の書を渡す、本当は金貨相当の価値がある」
みんなから声がどよめく。
「魔法の種類は一番簡単なライトだ」
「使える人は手を挙げて」 ほんの数人ほど手を挙げる
それ以外の人に魔法の書は配られた。
「いいですか これから言う言葉を正確に言って下さい」
まわりに目配せをする教官。
「我に光を 闇を照らせ ライト」
生徒たちが一斉に声を出す。
「我に光を 闇を照らせ ライト」
うなずく先生。
「魔法の書を開いて 真剣に本をみつめて 言って下さい」
生徒たちは真剣な目つきで本を開きみつめる、そして
「我に光を 闇を照らせ ライト」
カラダに何かが入ってくる感覚をストアは感じた、それはみんなも同じだったようで一瞬静寂に包まれた。
そして本を見ると真っ白になっていた。
「本が真っ白になりましたか?」
うなずく生徒たち。
ではもう一度言ってみましょう。
「我に光を 闇を照らせ ライト」
体が勝手に動く、体の中の何かが指の先へ移動してるのがわかる、そしてみんな人差し指を立てたところに、白い淡い光が輝いた。
「おお」
感動の声が響き渡る。
「消えよ ライトといえば消えます」
「消えよ ライト」の一斉の声で光は消えた
「しばらくは呪文を唱えると勝手に体が動きますがその効果は自然と無くなります、それまでに自分の感覚でライトを出せるように練習しましょう」
うなずく生徒たち。
「ただし体調が悪くなったと思ったらすぐに中止してください」
では続きを
「我に光を 闇を照らせ ライト」
という感じで魔法の授業は終わった。
その日の夜は深夜まで部屋に明るい光が輝いていたという。
次の授業は冒険に必要な作業を学ぶことで、生徒たちは外へ移動した。
そしてかまどの火のつけ方を習った。
今回は町人の人が農村の子たちに火のレクチャーを受けていた。
農民の子はみんな誇らしそうだ。
ストアは家でやらされるので最初からできた、以外にもリックもできていたので誰かに習ったのだろう。
そうして一日目の訓練と授業は終わった
そして着替えて食堂に行った。
カトリーヌとソフィーはいなかった。
しかしそこはリック、目ざとく女の子をみつけ、すかさず声を掛けた。
「やぁ ココ 空いてる?」と爽やかな声で言うと
「他にも空いてるとこあるじゃねーか」とキツい言葉をいう女の子
「リックは世界中の女の子と知り合いになるのが夢なんだ」とストアが言うと
きついことを言ってた隣の女の子が「リタ いいじゃん ココ 町じゃないし 生徒同士だし」
「ああ わかったよ」
女の子たちは狩人の家の子らしい、リタは赤髪緑目の高身長で野性味のある猫目のキリッとした美人でにオリアンティはほわっとした雰囲気がかわいいしかも巨乳だった。
森の話でリックそっちのけでストアたちは盛り上がった。
リックは一歩引いてにこやかに会話を聞いていた。
そして食堂を後にした。
「ああいう野性味のある女の子も捨てがたい」
「俺はリックと出会って、もう一生分の女の子との会話をした感じがする」
「クハハハッハ」リックは爆笑した。
そして部屋に帰ってライトの明るさ勝負をして疲れたので眠ったのだった。




