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113話 ストア 土魔法に挑戦 冒険者養成所77日目

 今日から本格的に土魔法に挑戦するストア、教室に着くとほとんど男子ばかりで女生徒はひとかたまりになっている感じだ、白魔法では肩身の狭かったストアだが男ばかりというのも華やかさがないと感じるのは白魔法へ長く通ったからなのか?


 ストアが教室を眺めているとアレクシスの子分のクルトとカルステンが声をかけてきた。


「ポーションじゃないか ついに土魔法までやってきたのか?」とカルステン


「他の教室から追い出されてここに来たの?」とクルト


「そんなわけ無いだろ 合格してここにきたんだよ」


「本当?」


「一応クリアできると思った魔法はクリアしたから今日から土魔法に挑戦しに来たんだ」


「なんでもできるお前が羨ましいぜ」 


「カルステンやクルトはどこまでできてるの?」


「俺達はハーデン プロダクションまでできるぜ」


「実家がレンガ職人なんだよ 良質な耐火レンガやるつぼは魔法の方が安定して作れるから人気があるんだよ」


「そうなんだ 耐火レンガなんてあるんだね」


「溶けにくい金属はより高い温度にしないといけない それに耐えられないといけないから必要なんだよ」


「本当 知らないことだらけだ」


「専門家しか知らないけどな これから俺たちと一緒にやっていこうぜ」


「僕も一緒なんてうれしいな 本当だよ」とクルト


「一緒にするのもいいんだけど先約があるんだ」


「誰だよ 女か」とニヤけるカルステン


 そこに近づいてくる女性がいた。


「あら 元気がいいわね」とカミラ


「エッ カミラ」とカルステン


 カミラは血走りアレクシス時代のアレクシスに平気で声をかけていた唯一の同年代の女性だった、同年代では綺麗だが度胸があると知られていた、カルステンやクルトは憧れではあるが近づく度胸がなかった。


「ストア君を連れて行っていいかしら」


「あっ はい」とカルステン


「そっちの子はいいかしら」


「僕もいいです」とクルト


 ストアが何かを言いそうな時にカミラが近づいて耳元で囁いた。


「あの子達がいたら密着できなくなるでしょ それとも私達全員と密着してたって知られたいの」


 別にやましいことは一切ストアはしていないのだがそう言われると困るのも確かだった。


「カミラ お詫びにカルステンとクルトに踊りを教えてあげてくれる」


「う~んそうね ストア君を魔法の時間に独占できるならかまわないわ」


「俺 別にいいよ」


「僕も」


「めぐり合わせがなかったら一生踊ることなんてないよ それに誘ってくれたのに断るのもカミラのせいだし」


「私 悪い女なの」


「私 初心者だからヘタだけど一緒におどろ」とオリアンティ


 ビクついていた二人だが一見癒やし系のオリアンティがそいうと力がぬけて普通に戻るカルステンとクルト。


「俺 ヤル」


「僕も教えてくれるっていうのなら」


「私よりオリアンティのほうがいいのかしら」


「そんなことないよ カミラが綺麗すぎるのよ」


「オリアンティ ありがとう 二人だとウンと言わなかったかも」


 いきなりデレるオリナンティ。


「えへへ そんなことないよ」


 急変するオリアンティをみつめる四人、それに気づくオリアンティ。


「とにかくよろしくね」とカルステンとクルトに握手を求めるオリアンティ。


 事態に追いつけないカルステンとクルトはとりあえず握手をする。


「それじゃ 行きましょう」とオリアンティ


「クスクス」と笑うカミラ。


 こうしてカルステンとクルトと別行動することになったストアは二人の女性に連れられてお気にいりの場所へ移動するのだった。


 残された二人はしばらくの間、呆然と立ち尽くしていたがリセットが完了すると二人で大騒ぎをするのだった。


「やっ ヤッター あのカミラと踊るんだ」とカルステン


「僕 死にそう」とクルト


「しかし美人に囲まれても平気な顔してんなポーション」


「本当だよ 僕なら死んでいる」

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