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VS転売屋(1)

 数日後。


 あれからほぼ毎日、湧磨はエクスマキナへ通い続けた。戦い(オークシヨン)には三度、入札(エントリー)したが、そのうちの二度は一回戦でKO負け。一戦だけは勝つことができたが、それは不戦勝だった。


 だが、この数日のうちに、初めて湧磨をファイトマネーを手に入れた。それは高校生でなくともにわかには信じられないような額で、おかげでアリシアへの借金の四分の一ほどを返すことができた。


 父からの仕送りも入り、生活は打って変わったように豊かになった。昼食は以前ならパン一つきりだったが、今は三つでも四つでも買うことができる。おまけに缶ジュースも買えるし、夜はラーメン屋に行って、チャーハンと餃子のセットメニューも食べることができる。


アリシアとゆりりんには感謝以外の言葉がなく、全てが順風満帆だった。しかし、ただ一つだけ気懸かりなことがあった。それは、チーターを現実でシメたあの日以来、アルテの姿の名前も全く見かけなくなってしまったことである。


 ――まあ、あの男を直接、シメたんだから当然と言えば当然だが……。


 そう自らを納得させようとしつつも、気づくと常にアルテの姿を、アルテの名前をどこかに捜している自分に、湧磨は幾度となく気づかされた。そんなある日、


「今日は大事な仕事があるから、学校が終わったらすぐに家へ帰って、ホームへ来るんですのよ」


 移動教室のために廊下を歩いていると、後ろから隣に並んできたアリシアが囁いた。


「大事な仕事?」

「詳しいことは向こうでお話しいたしますわ」


 それだけ伝えて、アリシアは先へ歩いて行った。


 今度は何をする気だ。こっちにだって心の準備が必要なんだから、もう少しくらい詳しく教えてくれてもいいだろう。とも思うが、まだピカピカの新入りである自分は先輩についていくことしかできないのだから、まあやむなしと納得するしかない。しかし、


 ――まさか、またチーター絡みのことじゃないだろうな……。


 不安と、それから『またアルテに会えるのでは』というささやかな期待。それらをモヤモヤと胸に抱いてじっと時間が過ぎるのを待ち、放課後、当番である第二理科室の掃除を終えてから飛ぶように下校した。


ゆりりんから、既にエクスマキナにログイン可能な時間の詳細は教えられている。家のパソコンからエクスマキナにログインしてホームへ行くと、そこには誰もいなかった。テレビもパソコンのモニタも真っ黒で、その代わりテーブルの上に一通のメールマークが浮かんでいた。どうやら置き手紙らしい。それに手を触れると、


『ショッピングモールの、ディランっていうバーにいるみゅん。』


 という、カタツムリの行列みたいな文字で書かれたメールが目の前に開かれた。


 ショッピングモールにも、『ディラン』という名のバーにも行ったことがない。が、ともかく、湧磨はポータル脇のモニタで『ショッピングモール』を見つけて、それを選択。ツリー状に表示された数店のうちから『ディラン』を選択し、ポータルをくぐる。


 カラン、カラン。


 唐突、ベルの音が頭上から響いた。そして、気づくと湧磨は間接照明とジャズの音楽で演出された、いかにもアダルトな空間に立っていた。数歩先に下へと向かう階段があり、どうやらその先にバーカウンターなどがあるらしい。


 こんな場所に自分が入っていっていいとは思えず、首を伸ばして店内を覗き込もうとしたその矢先、ふと視界が二つの大きな壁によって遮られた。


「いらっしゃいませ」


と、野太い声が上から降ってくる。恐る恐ると顔を上げると、湧磨の頭二つ分は上からこちらを見下ろしている二人の男と目が合った。


 スキンヘッドに口ひげ、サングラス、スーツがはち切れそうなほど盛り上がった筋肉。映画でよく見かける、クラブやバーの用心棒そのものである二人の黒人男性が、壁際からスッと現れて湧磨の前に立ちはだかっている。


「お客様、お一人ですか? 失礼ですが、ご予約は?」


言葉こそ丁寧だが、その声はどこまでも威圧的である。今にも胸ぐらを掴まれそうな気がして思わず狼狽しながら、


「な、仲間が先にここへ来ているはずなんですが……」

「お客様のお名前を伺ってもよろしいでしょうか」

「湧――じゃなくて、ユーマです。俺の仲間が中で――」

「はい、いらっしゃっています。どうぞ、店内へ。廊下の一番奥、右手にある個室でお待ちです」


 男性二人は腰の前で重ねるようにしていた両手を背後へと回しつつ壁際へ退き、湧磨を店内へと通す。


 ちゃんと話は通しておいてくれたらしい。ほっと胸を撫で下ろしながら階段を下りると、右手にはやはりカウンターバーがあり、その奥に一本の廊下が伸びている。どうやらアリシアたちはその奥にいるらしい。


カウンターには、大人な雰囲気の客がちらほらと腰かけている。湧磨はその背後を足早に通って廊下へ入り、その最奥、右手にあった、高級感のある木製ドアをノックする。と、


「どうぞ」


 アリシアの声が返ってきた。


その声に安心しながら金色のドアノブを捻ってドアを開けると、そこは六畳ほどの広々とした個室である。


「遅かったみゅ、やっぱり少し迷っちゃったみゅん?」


 と、テーブルの左手に座っているゆりりんがワイングラスを傾けつつこちらに笑みかけ、


「さっさとお座りなさい。あなたは本当に、いつも人を待たせる人ですわね」


 と、テーブル右手、ゆりりんの正面に座っているアリシアが、その隣のイスを引きつつこちらを睨む。


 ちなみに、今日のアリシアはなぜかバニースーツ姿である。大きな胸は放り出されるようにタイトなスーツに持ち上げられ、ニーハイの網タイツを穿いた足は間接照明に照らされて卑猥以外の何ものでもない。


 丁寧にバニーのつけ耳まで装着しているアリシアのその姿にドキリと目を奪われるが、しかし湧磨はそれ以上の驚きに打たれていた。ゆりりんの隣に、このチームではない人間がいたのである。


 黒い髪、黒いシャツに黒いコート、黒いパンツに黒いブーツという、全身黒ずくめの男である。男は頭に被っているフードの下からこちらを見る。左目はアシンメトリーの前髪に隠されていて見えないが、その右目は輝いて見えるほどに真っ赤だった。いわゆる、ヴィジュアル系のファッションである。


 湧磨はとりあえずイスに座り、吸血鬼のように鋭いその男の眼差しと、一見、女性かと思うほど整ったその面立ちを正面から見て、「あっ」と気がつく。


「あなたは、この前の」


 男は愛想笑いもしないまま、手に持っていたウィスキーのグラスをコトンとテーブルへ置いて、


「……ああ。この前は世話になったな」

「こちらこそ。あなたはとても強かったです。これまで俺が戦った誰よりも」


 この男――ロキと湧磨とはつい先日、拳を交えたばりだった。


 最新のゲーミングパソコンを争っての人気戦い(オークシヨン)で、湧磨はその初戦でロキとぶつかり、ものの数秒でやられてしまった。がしかし、そんなロキでさえ決勝で敗れており、湧磨は自らの前途の多難さをつくづく思い知らされていたところである。


ロキは湧磨の言葉をお世辞と受け取ったのか、その色気のある口元に苦笑を浮かべ、


「よせ。俺はただ単に運がよくてAランクになれただけの人間だ。お前の隣にいる、百九十八戦無敗中の化け物にはまるで敵わない」

「百九十八戦無敗……?」


 知らなかった。驚きながらアリシアを見ると、どうやら嘘や冗談ではないらしい、アリシアは自慢げに微笑しながら肩をすくめ、ゆりりんもまた自分が褒められたように微笑する。


「ああ。ちなみに、そのうちの七つが俺との戦いだったわけだが……まあ、それはともかく、オマエも何か飲むか」

「お気遣いは結構ですわ」


 と、アリシアが冷たく口を挟む。


「わたくしは人に施しを与える側の人間であって、与えられる側の人間ではございませんの。ですので、どうぞお気遣いなく」

「いや、勧められてるのはお前じゃなくて俺なんだが」

「あなたとわたくしは同じチームの人間、つまりはわたくしの身内のようなもの。それくらいの心構えはちゃんと持っておいていただかねば困りますわね」


と、アリシアはその前に置かれてあった、ただの水らしきものが入れられているグラスを湧磨の前へ差し出し、


「あなたにはこれで充分ですわ」

「これは?」

「水ですわ」

「だろうな」

「ええ、水を与えてくださるわたくしの慈愛と寛大な心に感謝しながら、どうぞお好きなだけ飲むがいいですわ」

「お前にとって俺は身内なのか奴隷なのか、どっちなんだ」

「奴隷に、五十万円もするSTR(力)ステータス上昇アイテムを与える人なんていないみゅん」


 水に口をつけた直後だった湧磨は、思わずそれを軽く噴き出しながら、


「ご、五十万!?」


 目の前の、どう見てもただの水である液体をまじまじ見つめる。アリシアは頬杖を突きながら呆れ果てたようにこちらを見て、


「ですから、わたくしに感謝しながら飲みなさいと言ったでしょう」

「あ、ああ……。っていうか、悪かった、アリシ――じゃなくて、アリーローズ。俺のために、ありがとな」

「へっ? あ、う……か、感謝など不要ですわ。あなたをエクスマキナへ招き入れたのはわたくしなのですから、わたくしにはあなたの面倒を見る義務がある。ただそれだけのことですわ」


 感謝してほしいのかしてほしくないのか、どっちなんだ。そう内心で呟きつつも、湧磨は確かに、アリシアの慈愛と寛大な心に思わずグッと来ていた。


 俺はもうとっくに、アリシアには振られてしまった人間だ。そうと解っていても、昔、アリシア以外に何も見えないくらいに全力で恋をしていた頃の気持ちが、思わず蘇ってきてしまいそうだった。


「さて、いつまでもイチャイチャしてないで、そろそろ始めよっかみゅん」


 と、ゆりりんが切り出すと、アリシアはパッと花が咲くように頬を染め上げて、


「わ、わたくしは別にイチャイチャなど――」

「そうだ。そういえば、『大事な仕事』ってなんなんだ? これはその仕事のための集まりなのか?」


 湧磨が問うと、ゆりりんは大きなグラスに入った炭酸ジュースをストローで吸いつつ、


「そうだみゅ。今日はね、ちょっといつもと違うことをやるつもりなんだみゅん」

「いつもと違うこと?」

「え、ええ、これからわたくしたちで、『悪質転売屋』を痛い目に遭わせますわよ」


 仕事モードに目元を引き締めながらも、まだ頬の朱い顔でアリシアは言う。


「普通のネットオークションなどにもよくいるでしょう? 限定品などを発売直後に買い占めて、その転売で荒稼ぎをしている品性下劣な者たちが。それと全く同じ連中が、やはりここにもいますのよ」

「ああ、そりゃ、やっぱりいるんだろうけど……でも、転売屋は出品者だろ? 俺たちが戦う相手は、あくまで入札(エントリー)者のはずだ。どうやって痛い目になんて遭わせるんだ」

「出品者が自分で入札(エントリー)せざるをえない状況を作ってやればいいみゅん」


 と、ゆりりんが不敵に笑う。


「そんなの、どうやって?」

「システムをみゅみゅっとイジって、入札(エントリー)期限直前に、ターゲットが出品してる商品の入札(エントリー)者を全員、弾き出してやるんだみゅん」


 つまり、とロキがグラスの氷を見つめながら話を継ぐ。


「転売屋は掛け金の分け分も貰えないまま、タダ同然で出品物をオレたちに引き渡さねばならなくなる。そうなると、出品者には『出品物を落札者へ譲渡せずに契約違反で退会処分になる』か、もしくは『別アカウントで自ら入札(エントリー)して、出品物を落札する』という二つの選択肢が与えられることになる。当然、奴は――」

「自分で入札(エントリー)をしてくる……」


湧磨が呟くように言うと、ロキ、ゆりりん、アリシアの三人が示し合わせたようにニヤリと黒い微笑を浮かべる。


「い、いや、でも、そんなことをしたら、俺たちのほうこそ運営に処分されるんじゃないのか?」

「これは、その運営から直々に依頼されてる仕事なんだみゅん」


運営から? そんなバカな。と言い返したいが、ここは社会一般の常識外にある世界、つまりは運営者の一存のみで成り立っているような世界である。ありえないとは言い切れない。


「ククッ、転売野郎をぶっ殺すなんて、現実じゃできないことだからな……血が沸いてくるぜ」


 と、ロキはドクロや龍を模したデザインの指輪を嵌めた指をボキボキと鳴らす。


「ちょっと待て。確かに、俺も現実では転売屋にやられて一方だからその気持ちは解るが……本当に上手く行くのか? 第一、戦い(オークシヨン)に入札(エントリー)してくるのが転売屋本人じゃない可能性も……」

「まあまあ、きっと楽しいことになるはずだから、清里くんも期待しててほしいみゅん」

「俺も入札(エントリー)するのか?」

「いいえ、あなたは見ているだけで結構ですわ。戦い(オークシヨン)に出品されている物は二つしかありませんし、その中にあなたの欲しがりそうな物もありませんもの。ですから、今回は勉強をするつもりで、わたくしの戦いぶりを見ていなさい」

「できれば、その役割はオレにやらせてもらいたいところだがな」

「さて、アタリを引くのはわたくしとあなた、どちらでしょうね」


ロキとアリシアの視線が静かに、激しく衝突する。まだ自分には入っていけない世界がそこにあることを強く感じさせられながら、湧磨はゆりりんに尋ねる。


「なあ、ちなみに転売屋が出品してる物ってなんなんだ?」


 んみゅ? とゆりりんはストローを咥えたままこちらを見て、それから手元にモニタを表示させ、何やら操作をしてからそのモニタを回転させてこちらへ向ける。そのモニタには、二枚の写真が写されている。


「有名な日本人刺繍家の手作りタペストリーと、ヴァルトラマンの母のソフビ人形だみゅ。どっちも、ごくわずかに限定発売された、今はもう手に入れられないお宝だみゅん」

「へ、へえ、お宝……」


反応に困りながら、思わずロキをちらりと見る。こんなヴィジュアル系のイケメンなのに、ヴァルトラマンの人形が欲しいのか、この人……。そう思っていると、


「『コイツはヴァルトラの母の人形なんて物がほしいのか』と呆れているのだろう?」


 湧磨の心を読み取ったように、ロキが目を伏せながら微苦笑する。


 ドキリとして湧磨が何も返せずにいると、ロキは鋭い、しかし知性の輝きを湛えた眼差しで湧磨を見据え、


「だが、価値観とは……大切なものというのは、人それぞれ違ってしかるべきだろう。お前や、大勢の人間にとってはガキの玩具でしかないものだろうと、それが他の何にも代え難い宝だと感じる人間は当然いるんだ。それは……解るな?」

「はい……すみません」


 全くの正論だ。自分自身、現実の女性でなくゲーム内の女性を『彼女』として愛しているような特殊な人間なのに、その自分が同じく劣等感――世間一般とのズレに苦しんでいる他人を見下すとは、一体どういうことだ。


 俺はバカだ。そう恥じ入る湧磨に、ロキはウィスキーを一口、含んでから、


「ちなみに、今回、この転売野郎が出品しているヴァルトラの母の人形は……オレにとっては、初恋の人のようなものなんだ」

「初恋の……?」

「ああ。オレがかつて中学生だった頃に父に捨てられてしまった、オレが初めて異性を感じた存在だ。フッ……正直に言え、普通じゃないと思うだろう」

「は、はあ、まあ……」

「そうだろう。だが、今の若者であるお前には解らないだろうが、昔は今のように簡単にエロに触れられはしなかったんだ。パソコンがないどころか、自分の部屋さえもあってないようなものだった。

 監獄……そう、家の中というのは、常に誰かしらの監視を受けている監獄そのものだった。エロビデオを見ようにもテレビは居間にしかない。妹や母が勝手に机の引き出しを開けるからエロ本を隠すこともできない。

 正当なエロに接する機会を徹底的に奪われ尽くし、だが若い欲望はどうしようもなく溜まりに溜まり続け、ついにオレは――」

「ヴァルトラの母……ですか?」


 ああ、とロキは寂しげに微笑する。グラスの氷をカランと鳴らし、


「結果、オレはこんな屈折した欲望の持ち主になり果ててしまった。が、オレは後悔などしていない。おかげでオレは、エロスという世界の広大さを知ることができたんだからな」

「エロスという世界の、広大さ……」

「ゆ、湧磨? あなた……なぜ泣いているの?」


 と、アリシアが唖然としたようにこちらを見る。その表情と言葉で初めて、湧磨は自分がいつの間にか涙を流していることに気がついた。


「解らない。ただ何か無性に、自分の矮小さを思い知らされたような気がして……。あの、ロキさん、お願いします、これからあなたのことを師匠と呼ばせてはもらえないでしょうか?」

「フッ……好きにしろ」

「はい、ありがとうございます、師匠!」

「さて、なんかよく解らないけど仲間の絆も深まった所で――」


 ゆりりんが待ち構えていたように会話を区切り、


「作戦会議はこれで終わりみゅん。戦い(オークシヨン)は今日の夜九時で、まだだいぶ時間があるから、みんなは一旦ログアウトしてもいいみゅん。ゆりりんは念のためにここで待機してるけど」

「そう。あなたは? どういたしますの?」


 と、アリシアがこちらを見る。


「俺? 俺は……どうするかな」

「もしよろしければ、ショッピングモールを案内してさし上げてもよろしくってよ。どの店でどのようなものが売られているか、まだよく解らないでしょう?」

「ああ、じゃあ――」


 そうさせてもらうかな。そう言おうとした時だった。テーブルの横、湧磨のすぐ隣のやや高い位置に緑色がかった光の円盤が現れ、その下に――アルテが姿を現した。

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