ただ、バカバカしい夢のために
『鐘が鳴る
幸福色の空の果て
バカバカしいかな 私 きこえる』
やさしい世界が、あります。
こころから、自分のことや愛する人のことを
受け入れてくれる世界です。
嘘です。
そんな都合のいい世界は、
ありません。
人は、まず、他人のためには
愛しません。
人は、まず、他人のためには
生きません。
実は、自分が幸せでない人は、
他の人をかまってあげる
ことなどできません。
私は、空から降り来たり、
私は、空へと還って行く。
だから、誰も彼も、
いずれ空に来ればいいと思います。
空も別に、天国では、ありません。
地の底も別に、地獄では、ありません。
やさしい世界は、ありません。
こころから、受け入れてくれる世界は、
どこにも、ないのです。
諦めますか?
もう、諦めてしまいましょうか?
それで、
眠って、仕舞いましょうか?
そんなとき、
こころの奥底に染み渡るような
鐘の音がりんこんと聴こえて来ますね。
それは、
もし神様というやさしい人が
空の上にいたとして、
地の上に蠢く私たち
明けない夜に住まう者の手で、
世界を正しく整えていけるように
幸福色の空の果てから、
うち響かせてくれている
世界の夜を明けさせる
魔法の音色だといえば
おわかりいただけるのでしょうか?
誰にも聴こえていない
幻聴を、
夢に縋らなければ生きられない
こころ弱きものたちのみは、
聴いたといいはる。
バカバカしいよね。
もう、耐えられないよね。
でもね、そんなバカバカしい夢に
たどりつくのが、
1番の幸せとの迷信もあって、
私は、その迷信を信じます。
信じてその中で
明るく胸はって生きていきたい。




