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第四十一話





 フェラーラの街に戻ったユウキ達はシンヤ達を探していた。


「もう日も暮れてきたし、宿に戻っているかな?」


 ユウキはそう思い、泊まっている宿の方に視線を向けると見覚えのある人物が暴れていた。


「テメーら、よくも俺たちを囮にしやがったな!! おかげでこっちは死にかけたぞ」


「うるせ―――!! そのおかげで護衛はうまくいったんだからいいだろうが」


 何故かシンヤとアッシュさんが道端で死闘を繰り広げていた。


「何ですのあの方たちは、街中で武器を振り回すなんて非常識な」


 ……ごめんなさい、その非常識な存在がボクの仲間です。


「あれ、ユウキとモモじゃないか、お帰り」


 どうやらシンヤがこっちに気付いたようだ。


「シンに~さんただいま。それでどうしたの、えらくボロボロだけど?」


 見たところ、今のシンヤは鎧は穴だらけで右腕は完全にむき出しだった。


「アッシュたちと護衛の依頼を受けて坑道に潜ったんだけど。その先で強い奴と出くわしてしまってな。さっきまで右腕自体無かったんでぜ。治療院で治して貰ったけど」


「へ~大変だったんだね。それでなんでアッシュさんを襲っているの?」


「こいつが俺を囮にして逃げたから」


「そうなんだ、取りあえず紹介したい人達がいるから宿に戻ろう」


 ボクはシンヤの首の根っこを引っ付かんで宿まで連れていった。


「もしかしてこちら方がユウキさんの仲間ですか……」


「……うん」



 俺たちは泊まっている宿に付いてある酒場に集まった。


「そんじゃ、自己紹介するか俺はシンヤ、武器は刀を使っているが、近くの古武術道場で色々習っているから、格闘とかもいけるぞ。もっぱらオーラを使って戦っているから魔術は殆ど使えないな」


「じゃあ次は自分が、名はハルト。主に魔術を伸ばしているが、使える魔術も攻撃よりが多いかな。ただ、メンツが攻撃よりが多そうだから援護関係の魔術も会得しようと思っている」


「俺はソースケ。武器はトンファーを使っている。主に最前線に突っ込んで敵の攻撃を引き付ける役割をすることが多い。俺もオーラを使ったパワーで攻めるのが得意だ」


「ボクはユウキ、主に剣と小盾を使っているかな。ボクは他二人と違って魔術もよく使っているから結構なんでもできるよ。ただ、得意って分野もないから器用貧乏みたいな感じになってしまている気がするけど、頑張るからよろしく」


「はいは~い、じゃあ次の自己紹介はモモがするね。モモは武器はこの銃を使っているけど、戦闘は得意じゃないかな。主に錬金術で色々なアイテムを作っているよ。後は裁縫も得意だから衣装とかも作ることができるよ」


「ん、名前はギンガ……武器は大剣をよく使う……腕の良い鍛冶師を目指している……今は工房でみんなの装備を作っている最中」


「そろそろ私かな~~。私はカオルって言うんだよ~~。武器はハンマーを使っているんだよ。ちまちま攻撃するのはめんど~だから一発ドカンっとかますのが性に合っているかな。後、回復魔術も結構使えるよ~~」


「それでは最後は私で、名前はフーカです。武器はこれを使います」


 そして、見せてきたのはやたらと柄が長い双剣を見せてきた。


「双剣?」


「ふふ、ただの双剣ではありませんわ。これはこうすると柄尻どうしが合体し、両刃剣になりますの。後、魔術も戦闘のサポート程度には使いますわ」


「うお―――かっけ―――どこで入手したんだこの武器!!」


 合体してみせた両刃剣を見て、俺のテンションはうなぎ登りだった。やっぱ変形合体は男のロマンだよな。


「えっと…前にいた都市でクリアした依頼の報酬で貰えたんです。使ってみたら意外と相性がよくて愛用していたんですが、流石に店売りに上質な物が無くて、これよりいいものを作って貰うためにこの都市まできましたわ」


 流石にここまで特殊な武器は店に売っていないか。


「ねぇギンちゃん、これ武器作れそう?」


「ん……合体機構は……少し難しそうだけど……頑張る」


 どうやら、フーカの武器もギンガが作るようだ。


「…ねぇシンヤ」


 何やら、神妙な面持ちでハルトが話しかけてきた。


「なんだ」


「合体って聞くとエロい想像が真っ先に思い浮かぶのは自分が大人になったからだろうか?」


「…ただ単にエロくなっただけだろう」


 ただ単にエロゲーのしすぎだろう、コイツは家に帰ったら真っ先にパソコンの電源を入れるタイプだからな。



 それから、これまでした冒険の話をしたりして、親睦を深めた後、モモがこう切り出した。


「ねぇねぇ、そろそろ夜も更けてきたから、寝る前にあそこに行かない」


「あそこってココの名物のあそこか」


「うん、フェラーラ名物の天然温泉」







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