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ギャルゲーのモブに転生したけどまだ発売されてないR-18バージョンだった  作者: 猫野 ジム


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第9話 正しくNTRう(寝取ろう)

 原作の江並はプレイヤーがどの選択肢を選ぶかによって、性格が良くも悪くもなる。


 例えば攻略しようとしていないヒロインからのデートのお誘いを断る時など。

 断りつつも相手を気づかうようなセリフや、それとは逆に冷たく突き放すようなセリフも。同じ断るにしても言い方ってものがあるからだ。


 誘いを受けることもできるが、それによりそのヒロインのルートに突入したり、バッドエンドの原因の一つになったりもする。


 ゲームとはいえ八方美人にならないように、プレイヤーは気をつける必要があるわけだ。


 そうなると今、目の前にいる江並はどうだろう?


 ここがゲーム世界だからって、今まさに誰かがプレイしてて江並を操作してるなんてオチは

、さすがにないだろう。


(まさかこれが江並の()の性格ってことなのか……?)


「なぁ江並。さっき朝陽奈さんはただの幼馴染って言ったよな?」


「言ったけどそれがどうした?」


「なのに一度ヤッてみたいって、いくらなんでも勝手じゃないか? ちゃんと付き合ってからってことなら分かるが」


「そうか?」


「それに一年の子にも声かけてデートしたって言ってたよな?」


「ああ言ったな。その子が落とした本を俺が偶然拾っただけだったんだが、可愛かったからその場で少しだけ話したんだ」


「そうなのか……?」


 おかしい、これはどういうことだ? 原作にある江並と文月さんの出会いイベントが発生してるじゃないか。

 てっきり俺が代わりになったものだとばかり思ってた。


「どんな話をしたんだ?」


「普通に本の話だな。その子、読書が趣味らしくてな。まぁ俺は本のことはよく分からねえけど、本のことを質問したら勝手に喋ってたな」


 なんだか言い方が酷いような気がするが、どうやら俺の時とは違う対応だったようだな。


「へぇ、その子お喋りが好きなんだな」


「それがそうでもないみたいでな、俺が本を拾って話しかけた時はおどおどしてた。なんだか好きなものの話をしてる時のオタクみたいだったな」


 その発言に対して「オタクを馬鹿にするんじゃねえ」と言いたかったが、話の論点がズレるので断腸の思いでその言葉を飲み込んだ。


「じゃあその子を彼女にしようとしてるんだな」


「彼女っていうか、なんだか気の弱そうな子だったから押せばイケるって思った」


「だから彼女になってもらえそうってことだろ?」


「何言ってんだ階堂。ヤれそうってことに決まってんだろ。その子、陽香はるかよりデケェからな」


 どうやら江並は胸の大きな女の子が好きらしいな。いやいや、こいつの(へき)なんて知りたくねえよ……!


 それにしてもこいつ、さっきから酷い発言ばかりしてないか? 結局のところ、朝陽奈さんも文月さんも体目当てで誘ったってことだよな?


「ヤれそうって、彼女になってくれればいずれはそうなるだろ?」


「俺はもの静かな女は好みじゃないんだ」


「じゃあ朝陽奈さんは? あの子はそうじゃないだろ」


「陽香はなぁ……。なんというか子供の時から俺にべったりだったから、いい加減うんざりというか。少しウザいかもしれねえ」


 何言ってんだ、それはお前のことが好きだからに決まってるじゃないか。そんなの俺にだって分かるぞ。

 でもそれは俺の口から言うべきじゃない。いや、言ってはいけないような気がする。


「でも陽香のやつ、最近になって成長してきたからな。興味はあると言えるな」


 どうせ胸のことを言ってるのだろう。そういえばこいつは女の子の外見しか見てないような印象だ。


「じゃあもし朝陽奈さんに彼氏ができたらどうする? もしかするとすでにいるかもな」


「別にどうもしない。でも俺ですらまだ駄目だったんだ、他の奴らがどうにかできるとは思えないな」


「そうか。すごい自信だな」


 よし、決めた。俺は朝陽奈さんを彼女にするため頑張ろう。おこがましいかもしれないが、江並といてあの子が幸せになれるとは思えない。


 それに江並の彼女じゃないし、朝陽奈さんの話から考えると彼氏はいないだろうから、何も問題はないはずだ。


 もう知らん。原作主人公だからって遠慮はしない。俺は江並から朝陽奈さんを正しく健全に寝取ろう。

 好きな人のことを思うとつい手が伸びちゃうような彼女、純粋でエロくて最高に可愛いじゃないか!

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