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「うん? 間違えちゃったですか?」


 自身の書いた文章をまじまじと見直す。

 間違えたつもりなど毛頭ないからだ。頭髪はふさふさだよ。

 顎舌から胸元まで獣人並みにふさふさだよ。


 それはそうと。僕の回答だ。




 あなぐら無理なく探検だ!

 夕暮れ ばっくれ 暮れのむつ

 おくにお肉 てまえにお味噌 あるく姿はホイコーロー


 酒だる丸だ 逆さまパズル いかさまはズル

 さんすう苦手 チャンスー活かせ ぱんつー履かせ


 さんちゃん たけちゃん トコロかまわず


 たからの場所はペケじるし おからの味は母じるし

 がっぽがっぽ うししのし てんほうちーほう雀士予報


 きれいな背中 ぽんぽこお腹 まるでボタンの掛けちがい

 さけは止めない バクチも止まない おやは不仲でいなくなる






「うわ、きれいって書いちゃったか……」どれもうっとりキレイじゃん。


 そこは本来、「ありがとうございます」とかの一言で済ませる所だが。

 つい僕は母親に甘える様に聞き返していた。


 先生が、たった今間違いがあることを伝えたのにわざわざ聞き直すのだ。

 聞き直しながら、僕は先生が覗き込んだ答案用紙をじっと見つめる。

 それを勉学に励む努力として買ってくださったのか。


 再び天使の声が僕の耳元へと舞い降りた。

 

 生一丁!

 あ、生温かな吐息のことです。さきほどみたいにさりげなく。

 


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