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そ
そうこうしているうちに、我が校の伝統的スローライフみたいなゆったりチャイムが耳に届いた。
あいつらの口はそれと共にすぐに閉じてしまった。ざまあ。
ついでに僕の中のグダグダも嘘のようにパッと消えたよ。
教室の向こうから帰って来た女生徒たちの声が聞こえてきた。
平安の調べを感じるよ。
あいつらの表情も嘘のように穏やかになり、髪などかきあげてイケメン作りに勤しみ出した。
僕への悪口は女子たちには聞かれたくないようだと判明した。
それで、ここからは男子生徒が蜜柑子先生の課外授業を受けるのだ。
ホームルーム専用の別室への移動は時間が無駄になるので教室でするそうだ。
夏休みに突入する前の最後の日の登校だ。今日はHRだけだからな。
このまま待機していればいい。
そして蜜柑子先生が戻って来たら、女生徒は全員帰宅することになる。
あとは男子の番。15分過ごせば僕も下校するだけ。
それであいつらとも暫くお別れだ。
本日の日程はそれで終わりだからな。