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 どうして僕なんか生んだんだよ。母親は特別な存在だろ。

 せめて身ごもったら気づけよ! 

 世に出しちゃいけない生ゴミか、有能な賢者になるかぐらい。


 本当に、、、わからなかったの?

 それとも本当に──信じてくれていたの……。



「いつか自分の成りたいものに目覚めたら力一杯そこに向かって羽ばたいて。お母さん全力で応援するからね!……まだ見ぬ翔太(キミ)がいい子になれると信じています」



 そんな言葉を死の(きわ)に残して僕の母親はそのまま火葬場に入ったらしい。

 いい夢を見たがる身勝手な生き物だよな。


 まだ見ぬ翔太へ、が文頭じゃないの? さては母親譲りだったのか。


 いつになればその全力の応援は届けられるのですか。

 まだ若かったと聞いている。それでも三十歳だって。

 僕も同じぐらい生きて見れば分かるのかな。


 言葉なんてどうしてあるんだろう。僕にだけ自在にならないものなんか──


 みんな消えちまえっ!


 こうして振るいたいときに振るえず、自分の領域さえも自分で守れないなんて。



 この情けない気持ち。一体いつから…………。



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