表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約3ヶ月以上の間、更新されていません。

アラサー魔法少女の限界人生

作者:五十嵐
宇宙は広大で、数多の星がある。星には王がいて、民がいて、争いがある。
小さく、弱く、愚かな星、地球。様々な星が地球という星を嫌い、侵略していた。

「迷惑な話だよね」

そう呟いたのは、遠く離れた銀河にすら名を轟かせた英雄だった。英雄の目に光はない。

敵を殺す度、人々に称賛される度に、英雄の中からなにかが消えていく。何かを守り、何かを傷つける度に、英雄は誰かを惹きつけ、人ではなくなっていく。

英雄は言う。自分は戦いの中でしか生きられないのだと。戦うことでしか、生きる意味を、己の価値を、見いだせないのだと。

英雄の名は橋本穂乃香。平凡だった人間は、大切なものを失い、そして武器を取った。
穂乃香が無垢な少女であった時代。少女は魔法に憧れた。魔法少女になりたいとさえ願った。
だが深淵に触れたあの日から、少女にとっての魔法は敵を殺すための道具になった。憧れの対象ではなく、あって当たり前の武器だった。

少女は人を殺した。敵だったから。殺さなければ途方もない数の犠牲が出るから。
少女は囚われ続けている。過去の幻影に。己の罪業に。


にゃあん。一匹の黒猫が悲しそうに鳴いた。

「世界は、君が思っているよりも、ずっとずっと優しいんだよ」

遠くの星で呟かれたその言葉は、少女には届かない。
プロローグ
2025/04/25 12:00
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ