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執事からみた二人
お嬢様は、もしかしたら運命に愛されているのかもしれない。
そう思うほどに劇的な人生だと思う。
アルビノとして生まれ、虐待を受け、捨てられて。
けれど我が主人に拾われて、幸せを見つけて、愛を見つけた。
我が主人に愛されて、我が主人を愛して、婚約まで結んでしまった。
「お嬢様のおかげで、我が主人の結婚を心配する必要がなくなった」
お嬢様には感謝してもしきれない。
さらにお嬢様は優秀な方なので、アルビノであることと平民の出身であることは色々言われるかもしれないが誰にも負けないほど我が主人の婚約者に相応しい。
「お嬢様と我が主人が、どうかたくさんの幸せに恵まれますように」
そんな祈りを胸に、私は今日も我が主人を支えるべく仕事に打ち込む。
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