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ちょっと歪んだ性格の公爵様が子供を拾った結果  作者: 下菊みこと


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22/58

勝利を確信していたのに

公爵を呪い、国一番と謳われる魔術師たる私は気持ちよく眠りについた。


呪いに苦しんでいるところを助け、代わりにアルビノの少女をもらう。


なんて完璧な作戦だろう。


けれど気がついたら、寝苦しさに目を覚ました。


どうしたことかと思えば、私は口から何かを吐いた。


「おえっ!!!」


吐いたものは…大量の虫だった。


「な、なぜ!?…おえっ、おええええっ!」


何度も何度も虫を吐く。


そして気付いた。


呪い返しを受けたのだと。


「く、くそっ、おぇええええ!!!」


あの公爵、一体どんな凄腕の魔術師を雇った!?


いや、呪術師か!?


なんて男に手を出してしまったのだ、私は!


このままでは悲願を達成する前に死んでしまう!


「ぐうぅぬっ」


どうにかこうにか気力で浄化の魔術を使う。


しかしマシになるだけで虫を吐くのは止まらない。


それでもなんとか浄化の魔術を使いまくる。


だが魔力が先に尽きて、私は死を悟った。


せめて仲間に見つけてもらえるよう、今までの悪事を記した裏日記の最後のページに公爵の名前を書く。蠱毒を公爵に使ったのも書いてあるので、仲間ならそれで悟ってくれるだろう。


「志半ばでこんなことになるとは、口惜しや…おええええっ!!!」


やがて大量の虫が私の腹を食い破って出てきて、私はあまりの痛みに意識を手放した。

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