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ちょっと歪んだ性格の公爵様が子供を拾った結果  作者: 下菊みこと


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17/58

この子を金で売れ?最高に地雷だなぁ

フォルを花畑に連れて行ってから数日後、思わぬ来客があった。


「ご機嫌よう、公爵閣下」


「ご機嫌よう、魔術師殿。国一番と謳われる魔術師殿がオレに何の用かな」


国一番の凄腕と呼ばれる魔術師が、オレにアポイントメントを取ってきた。


とりあえず会ってみることにしたが、何の用だろうか。


「公爵閣下は今、アルビノの少女を飼っていらっしゃいますよね?」


「そうだね」


「私にお譲りいただけませんか」


彼はオレに大金を差し出した。


「これで十分足りると思うのですが」


「…このお金は受け取らないよ。ヴィゴーレ、お客様のおかえりだ」


ヴィゴーレに彼を追い出させる。


彼は言った。


「飼っているうちに情でも湧きましたか?アルビノなど、魔術師に売る以外に価値はないでしょう。そのために飼っているのではないのですか?」


「違うよ、オレはあの子を助けるために手を差し伸べたんだ」


彼は少し驚いたように目を見開いたが、すぐに調子を取り戻した。


「…なるほど。さすがはお人好しだなどと言われるだけある。では、また来ます」


「もう来なくていいよ」


「次に来る時には、気が変わっていることを期待します」


彼が帰ったあと、玄関に塩をまいた。

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