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ちょっと歪んだ性格の公爵様が子供を拾った結果  作者: 下菊みこと


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そうだ、この子に面白いものをみせてあげよう

「当主様」


「どうしたの?ヴィゴーレ」


「お嬢様は天才です。ここに来て一月の間で読み書き計算を完璧にしてしまわれました。字も綺麗なものですし、計算スピードもそろばんを使っているかのように早い」


「ああうん、なんかそんな話してたね」


「礼儀作法やマナーも今では完璧です。さらに自力で魔術書を読破して、魔術を習得なさいました」


さすがオレのモノだけあって、地頭がいい。天才といって差し支えないだろう。


「おまけに見目麗しいです。アルビノなのがネックですが、それを差し引いても素晴らしいお方です」


「そうだね」


「ですが、そんなお嬢様は心が冷え切っていらっしゃいます。心を癒して、心を育てればさらに磨きがかかるでしょうにもったいないです」


心を癒して心を育てる。


なるほど、衣食住と自由の保証だけでは足りなかったか。


「うーん、心を癒すかぁ…」


「たとえば、美しい景色を見せるとかペットを飼ってみるとかはどうでしょうか?」


「なるほど、美しい景色を見せる…」


どこかめぼしいところはあったかな。


領内がいいよね。


…そうだ、花畑にでも連れて行ってあげよう。確か今の時期なら天の雫の咲いている頃だろう。


「天の雫の花畑にでも連れて行ってあげようかな」


「大変よろしいと思います」


「うん、じゃあ準備してもらっていい?明日早速連れて行くよ」


「かしこまりました」


ああ、フォルの反応が楽しみだなぁ。

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