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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

全てを持っている俺だったが、ヤツにすべてを奪われ、地獄にたたき落とされてしまった。だから、ヤツとその父親を牢屋にぶち込んでやった上に、ヤツの片思いの女の子を口説き落としてやった。 だけど・・・

作者: 鎌倉

俺の名は尾西浩志。中学3年。


身長177センチ、体重68キロ。自分で言うのはなんだが、学校一のイケメンだ。

バスケ部のキャプテンで、エース。


成績は常にぶっちぎりトップ。

自分で言うのもなんだが、性格もいいから、友達もメチャクチャ多い。

知らない女子から時々告白されて困っている。


父親は外資系の会社で役員を務めていて、自分の力だけで億ションを購入した。

母親は優しくて綺麗で料理が上手くて、両親とも俺の自慢だ。


自分で言うのもなんだが、神は俺を愛しているらしい。


この3年3組には幼なじみでもある彼女と一番の親友がいる。


彼女の名は、長谷川美姫。

身長170センチ、体重は教えてもらえないけど、中三にしてDカップだ。

自分で見たから間違いない。


大人びた美人さんで、しかも成績優秀、正義感が強く誇り高くて、凄く優しい完璧な人だ。

生徒会長でもある。


親友の名は、新見充。

身長180センチ、体重80キロ。


充が所属する硬式野球チームの歴史上、ぶっちぎり最強のスーパースラッガー。

大阪の最強高校から熱心にスカウティングされているそうだ。


新見はスカウトの人から見ても、まごう事なき天才のくせに、

自分では天才ではないと思っていて、ずっと本気で練習している凄いヤツだ。


3年になって、その二人と初めて同じクラスになった。


その訳は、きっとコイツのせい。

初めて同じクラスになった坪山竜也。広域暴力団坪山組の組長の息子。


坪山は170センチくらいで、体格は普通だった。

だけど、目が怖かった。こんな怖い目は見たことがなかった。

ガラス玉のように透明で何の感情も見えない。

と思ったら、一瞬でぶち切れてぼこぼこに。

瞬きが少なく、他人を睨み付けるとその相手は必ず怯え、うなだれていた。


始業式が終わると、俺は同級生みんなと仲良くなるように均等に話しかけていった。

そして、俺を中心にして、坪山からみんなを守るんだ。


坪山はこの学校一の不良で、あんまり学校には来ていないのに、

1年の時も、2年の時も、学級崩壊させていた。


坪山は、週3回くらいしか来なくて、しかも登校時間、下校時間も気ままで、

担任も、その他の先生も誰も改めさせようとしていなかった。


俺は坪山が登校すると、必ず笑顔で挨拶をした。

「おはよう、坪山くん。」

「・・・おす。」

たまに、小さな声で返事をしてくれた。


4月が終わったけれど、坪山はすこぶる大人しかった。


もし、暴たり、誰かを苛めようとすれば、俺は必ず止めてみせると自信満々だった。

俺に不可能なんてないし、その上、同級生全員といい関係を築いているし、

優秀な彼女、スーパースターの親友がいるからな。



そう思っていた。



あの日までは。



☆☆☆


僕の名は山口正人。中3。モブ。


始業式の日、同じクラスに坪山くんがいることが分かって、超ビビってしまった。


恐る恐る教室に入ってみたら、幼なじみが三人いることに気づいた。


学校一のイケメンで成績も性格も全て完璧な尾西くん。

生徒会長で超絶綺麗で、正義感が強いのに優しい長谷川さん。

プロどころか、メジャーに行くんじゃないかって噂の新見くん。


坪山くんがいてその他には目がいかなかったけれど、この3人がいれば大丈夫って安心した。


5月の連休が終わって月曜日。


昼休みになって先生と入れ違いに、坪山くんが登校してきた。

部下どもを連れて。


「おはよう、坪山くん。」

笑顔で尾西くんが挨拶したら、いきなり坪山くんが尾西くんをぶん殴った。

机を弾き飛ばし、尾西くんは倒れた。


「なにする・・・」

尾西くんが抗議の声をあげようとしたら、坪山くんが尾西くんの顔をキックした。

何度も。


鼻血まみれの顔を腕でカバーされると、腹や足、弱そうな腕をキックし続けた。


「止めなさい!」

固まっていた長谷川さんが決然と坪山くんの腕を掴むと、

坪山くんは振り向きざま長谷川さんに強烈なビンタをくらわした。


長谷川さんがショックで座り込むと、新見くんが吠えた!

「坪山~!」

だけど、坪山くんが一睨みすると新見くんはビクッと止まってしまった。


坪山くんは新見くんに普通に近づくと、その腹をいきなりぶん殴って、

さらに一発、今度は顔をぶん殴った。

圧倒的な体格差があったのに、新見くんはゲエゲエとえずきながらうずくまってしまった。


3分も経たないうちに、クラスの、いや学校のヒーロー三人がうめき声しか出さなくなってしまった。


同級生の30人以上も、悲鳴を飲み込むことしか出来なかった。もちろん、僕も。


また坪山くんが尾西くんに近づいた。

「止めてくれ!助けてくれ!」

尾西くんの弱々しい声が聞こえた。


坪山くんは気にせず、無表情のまま何度もキックし続けた。

尾西くんはもううめき声しか出すことが出来なかった。


20発ほど蹴ると、坪山くんは振り向いた。

「疲れた。おい新見。尾西を蹴れ。」


その声は大して強くなかったのに、新見くんは弾けるように立ち上がって、

尾西くんにぎこちなく近づいて行った。

でも、さすがに蹴ることを躊躇していた。


坪山くんが新見くんに近づき、何やら囁くと真っ青になった新見くんは

「うぉ~!」

と泣きながら吠えて、尾西くんの体を3度蹴って、頭を踏みにじった。


その次は長谷川さんだった。

長谷川さんは坪山くんに無理矢理立たされ、やはり何か囁かれた。

長谷川さんは「いや~!」とか泣き叫びながら、やはり全力で蹴りまくっていた。


その次は、近くの男子が、その次は女子が、さらに次々と・・・


クラス全員が蹴って、全く動かなくなった尾西くんを、最後に僕が1発蹴ると、

坪山くんの冷たい声が響いた。

普通に話しているだけなのに、雷鳴のように。


「おい、新見。尾西のズボンを脱がせて、土下座させろ。」

ふらふらとしながら、新見くんは実行した。


尾西くんは全く抵抗しなかった。


「長谷川。尾西の尻の穴に鉛筆を突き刺せ。」

「ひいっ!」


さすがに尾西くんは体を動かしたけれど、新見くんに押さえつけられ、

動けなくなると、長谷川さんはブルブル震えながら、

泣きながら鉛筆を尾西くんの尻の穴に刺した。


「おい、もっと奥まで入れろ。」

坪山くんの声に従い、長谷川さんはぐっと奥まで刺した。


「ぐうう・・・」

「良い声で啼くな、尾西。お前、変態か?」


うっすらと笑いながらそう言ったあと、坪山くんは教室中を見回した。

「このことは誰にも言うんじゃねーぞ。言ったらどうなるか、よく考えろ。」

言い終わると、興味を無くしたようで、すぐに部下どもを連れて教室を出て行った。


クラス中がホッとして、女子の泣き声が大きくなった。


尾西くんはうめき声を上げながら立ち上がり、教科書とか全部カバンに入れると

涙をずっと流しながら、とぼとぼと帰って行った。


やっぱり泣いていた長谷川さんや新見くんは声を掛けようとしたけれど、出来なかった。



☆☆☆


怖かった。

殴られて反撃しようとヤツの目を見てしまったら、ヤツの目が怖すぎて、

動けなくなってしまった。


それからは地獄だった。

坪山に、親友に、彼女に、同級生全員に蹴られ、踏みにじられた。

体と同時に心まで。


泣きながら家に帰った。

体中が痛い。心も痛い。


プライドがへし折られた。

思い描いていた輝かしい未来が霧散した。


友達が、親友が、彼女がたったの10分でいなくなってしまった。

スマホが振動しまくっていたけれど、見ることはできなかった。


悔しくて、怖くて、泣き続けて眠れなかった。


だけど、次の日、頑張って登校した。


もう、昨日で全部失った。

もう、終わったんだと必死で思い込んで。


教室に入ると、いつもどおり「おはよう。」って大声で言おうとしたけれど、

声を出すことは出来なかった。

誰が入ってきたか確認すると、周りのヤツらはすぐに目をそらし、黙り込んでいた。


もう、坪山が来ていた。

ビビりまくってしまったけれど、ヤツはまったく俺に興味を示すことはなく、

ただつまらなさそうにスマホを見ていた。


坪山がいるとクラス中が静まり返っていた。凄い緊張感だった。

当然、誰からも声を掛けられることはなかったし、話しかけることもなかった。

親友や彼女でさえも。


ヤツが教室にいない時だけ、教室の空気がほんの少し緩んだ。

だけど、誰も話なんか出来なかった。

昼休みまで、その状態が続いた。


俺はビビっていたけれど、少しずつ、もう大丈夫だろうかと思い始めていた。

昼休みになると、坪山の部下どもがやってきて、扉を閉鎖した。

一気にクラス中が張り詰めた。


「おい、尾西。正座。」

坪山の一声で、縮み上がった俺はのろのろと正座した。


坪山は俺を見下し、俺の顔につばを吐いた。

臭い!


「尾西。お前ずっと俺をバカにしていただろ?

俺より強いって思っていただろ?

わかってんぞ。

でもな。

お前の方がバカなんだよ!

お前の方が弱いんだよ!

圧倒的にな!

親友がいるから大丈夫って思っていたんだろ?

可愛い彼女がいるから幸せだと思っていたんだろ?

クラス全員お友達だから大丈夫って思っていたんだろ?

全部、無くなっちゃったな。

あっという間に。

どうだ?自分がバカで、クソ弱いって知った気分は?」


ぎゃははと笑われ、もう一度、つばを吐きかけられた。


涙を流しながら、ブルブル震えていた。

折れてなくなっていたと思っていたプライドがまだ残っていたんだけど、

今度こそ本当に無くなってしまった。


坪山の臭いつばなのに、怖くて拭うことすらできなかった。


「次、新見。つばを吐け。今まで言えなかったことを言ってやれ。」

次は新見がつばを吐きかけてきた。


「いつもかっこつけやがって!俺をバカだと見下しやがって!

ざまあみろ!」


真っ青になっていた新見はぎゃはははと馬鹿笑いし始めた。

さっきまで、まだ親友だと思っていた。

昨日のは事故だと思おうとしていたのに・・・


「次、長谷川。」

目がつり上がり、鬼のような表情になった長谷川がつばをべっと吐いた。


「・・・クソ弱いのに、エラそうにしやがって!ちゃんと私を守れよ!」

長谷川の目はイッてしまっていた。

この表情を見たら、誰だって100年の恋も冷めるだろう。


同級生全員が俺を罵り、つばを吐くと、坪山は興味をなくし、教室から出て行った。


それまでひたすら身を固く、何も思わないようにしていた。


ほんの少し、ホッとしていたら、最後につばを吐きかけた山口正人が

スマホを向けて、俺の悲惨な姿を撮影していた。


「あっ、てめえ!」

「黙れ、雑魚!」

子どもの頃からの友達、山口は気弱な優しい奴で、いつもニコニコしていた。

その山口の憎悪にまみれた視線を見て、動けなくなってしまった。


「お前、ヒーローを気取っていたのに、何やってんだよ!

昨日は1発くらっただけで、あっさり駄目になりやがって!

女子の長谷川さんでも坪山くんに向かっていったのに!


まあ、ヒーローでも苦戦する時はあるよ。

負ける時だってあるさ。

だけど、訓練して、作戦を練って、強くなって二度目は勝つんだよ!


お前は何だ?

昨日、ボロ負けして、今日は、「正座。」って命令されたら、すっと正座しやがって!


この根性無し!チキン!雑魚!ヘタレ!ただのかっこつけ!

成績はトップなのにな、お前はアホだ!バカだ!マヌケだ!」



俺だけが弱いのかよ?お前らは殴られてもいないのに、負けていたじゃないか!

だけど、何も言えなかった。


「よく言ったぞ、山口!もうこんな雑魚、晒しちゃおうぜ!」

新見が厭らしく笑いながら、ぜえぜえと荒く呼吸する山口の肩を抱いた。


「駄目よ。坪山くんは誰にも言うなって。」

言葉とは裏腹に長谷川も厭らしく笑っていて、さらに付け加えた。


「でも、坪山くんの機嫌をそこねて、私たちの気分を悪くさせたんだから、

責任取ってもらいましょうよ。

コイツに触るのは汚いから、靴の泥落としに使ったらどうかな?」

長谷川の目はつり上がり、表情は憎悪にまみれ、目をそらしたくなるほど醜くなっていた。


「いいねえ!とぅ!」

新見のドロップキックが炸裂して、俺は吹っ飛んだ。

「ぎゃっ!」


「おお、さすが新見くん!かっこいいわ~、とぅ!」

山口が感嘆したあと、ジャンプして俺を踏みつけた!

「ぐふうぅ。」


男子たちが次々とやってきて、俺の顔を、体を踏みにじった。

「ニセ者のヒーローをやっつけた、悪の組織の下っ端たち!」

俺をみんなで踏みつけて、勝利のポーズを取る男子たち。

それを、歓声をあげながら、撮影する女子たち。


学校から逃げ帰った俺は部屋にこもって泣いていた。


夕食時、珍しく両親がそろっていて、俺の顔色を見て心配してくれた。

もう学校は絶対無理だ。

信頼出来るのは、助けて貰えるのは、やはり家族だけだ。


俺は正直にこれまでのことを説明して助けを求めた。

強がりたかったけれど、涙は流れっぱなしのうえ、嗚咽がひどく、

何度も何度も言い直した。


最初、父親は学校と教育委員会へ訴える、警察へも、民事でもだって

息巻いていた。


「坪山組・・・」

だけど、父親は絶句すると、俺を疎ましそうに見た!


そりゃ、そうか。これまでの50年近くの自分の人生、生活、名誉、

その全てをぶっ壊されるかもしれないんだからな。


父親の恐怖が伝染して、母親も恐怖で震えていた。

俺は本当に絶望した。


しばらく家から1歩も出ることが出来なかった。

怖くて、スマホの電源を入れることは出来なかったので、

クラスがどんな状況か全く分からなかった。


幸い、家にはまったく影響がなかったけど、親の愛情が明らかに少なくなっていた。

友人たちは一人も家に訪ねてくれなかった。

そう、恋人や、親友でさえ。


やっぱり俺は全てから見捨てられたんだ。


1週間たち、夜遅く、勇気を振り絞って一人こそこそとコンビニに行ってみた。

当然無事に帰って来たのだが、ホッとしたのと情けないのとで、また涙がこぼれた。

どうして、こんなことに・・・


2週間たって、復讐を考えるようになった。


まずは、4月からの出来事を日記で書いてみた。

反省したよ。

確かに俺は同級生全員と同盟を組めば、坪山を押さえられるって思い込んでいた。

俺にはヤツとやり合う覚悟なんて全くなかったのに。


坪山に復讐するためには、断固たる決意ってヤツが必要だ。

俺に出来るだろうか?

まずは、リハビリを開始してみよう。


6月になって、10時過ぎに保健室に行ってみた。

生徒たちには誰にも内緒で、見られず、30分ほどイスに座っていた。

ビクビクしていた。だけど、なんとか座っていることが出来た。


次の週は毎日、保健室に登校した。生徒には内緒でだけど。

少しずつ、いる時間を延ばして、カーテンの陰から外を見ていた。


坪山は4月と行動パターンは変わっていないみたいだった。


1度だけ、放課後までいた日があったけど、その日は女の子と一緒に帰っていた。

6組の池藤明日香だ。

坪山の幼なじみらしいが4月は恋人ではなかったけど、今もそんな距離感だった。


怒りが沸騰した!

なんで、お前がそんな青春しているんだ!

なんで、そんな優しい顔をしているんだ!

ふざけんな!


やるぞ!

俺は必ず、坪山を地獄にたたき落としてやる!


元カノ長谷川美姫、元親友新見充、だれだったけ?あのモブなどの同級生。

こいつらは狂気に囚われていた単なる雑魚だから、

坪山に巻き込んで地獄に落とせればいいのだが・・・


3日ほど色々考えたら、良いアイデアが思い浮かんだが、

中学生の俺にこんな買い物が出来るかな?


次の、次の週の火曜の2時間目。我がクラスは運動場で体育だった。

坪山は制服のまま、外で堂々とたばこをふかしていた。


チャンスだ!


久しぶりに自分の教室に忍び込むと坪山のぺっちゃんこのカバンにあるものを入れた。


そして駅前まで走って気のいい外国人から買った携帯で警察に電話をかけ、

指紋を拭いてからその電話をゴミ箱にたたき込んだ。


昼休みになって、坪山は一人、校門を出たのだが、

たちまち何人かの男が坪山を取り囲むと、

あっという間にカバンを取り上げ、中を調べると大声を出して、電話を掛けていた。


拘束されていた坪山は大人しく覆面パトカーに乗り込んだ。


なんだよ、それ!

魔王のように暴れるんじゃないのかよ?

怖いものなんて、何にもないんじゃなかったのかよ!


なぜかがっかりすると同時に、坪山に対する恐怖心が半分になった。


その日の夜のトップニュースは坪山組への強制捜査だった。

組事務所と組長の自宅にたくさんの警察官が入って行く様子がテレビで流れていた。


1週間ほど、それがニュースで流れ続け、父親である組長が逮捕され、

幹部の何人か、組員の何人かも逮捕されていた。


その騒動のさなかに担任から話があった。


保健室登校から通常に変わったらどうだって。

坪山はしばらく学校に来ることはないらしい。


当然だよ。


俺がヤツのカバンの中に、気のいい兄ちゃんから買った麻薬を入れて、

それを警察が見つけてくれたからな。


子どもを逮捕すれば、親である組長の自宅を捜索できるからな。

でも組事務所も家宅捜索するなんて、準備はちゃんとしていたんだな。

坪山組を壊滅させるためだから、迅速に対応してくれたよ。

いよっ、公務員の鑑!


さすがに、元にクラスに戻りたくないと伝えると、別のクラスにしてくれることになった。


保健室登校の最終日、俺はここで待っているように言われた。


元カノの長谷川美姫が涙ながらに入ってくるなり土下座した!


「ごめんなさい!坪山が怖かったの!

レイプするぞって脅かされたの!

組員がお前の家族みんなに襲いかかるぞって脅かされたの!

ごめんなさい!許してください!

ごめんなさい!許してください!」


長谷川は体を震わせていた。4月までの快活な様子は霧散していた。

可哀想だなとは思ったけど、脅かされただけだろ?

それに坪山が教室から出て行った後も、俺をノリノリで虐めていたじゃないか!


だけど、こんな雑魚どもはどうでもいい。


「坪山って怖かったよね。俺も今でも怖いよ。

だから長谷川のこと許すよ。

でも、今は話したくないんだ。

だから、俺が話しかけるまでは話しかけないで欲しい。」


長谷川と呼ぶとはっと顔を上げて、また顔がゆがんだ。

美姫ってずっと呼んでいたもんな。

でも、もう恋人はおろか、友達にも戻るつもりなんてないんだから、

これ以上優しくする必要はないな。


長谷川は中々立ち上がってくれなかった。

本当は早く目の前から消えて欲しかったのだが、触りたくなかったので、

何度も口先だけ優しく促すと、ようやく出て行った。


次は元親友の新見充だった。

「すまん!助けることが出来なくて!

すまん!許してくれ!」


新見はビシッと頭を下げ続けた。


「しょうがなかったよね。だから新見のこと許すよ。

でも、今は話したくないんだ。

だから、俺が話しかけるまでは話しかけないで欲しい。」


充と名前を呼ばれなかったので、はっと顔を上げてから、また頭を下げた。

「すまなかった!」


こんなのが後、30人以上続くのかと目眩がしたので、もう全員一緒に入ってもらった。

「「「「「ごめんなさい!」」」」」


「しょうがなかったよね。だからみんなのこともう許しているよ。

でも、今は話したくないんだ。

だから、俺が話しかけるまでは話しかけないで欲しい。」


それが終わるとバスケ部のヤツらが顧問と一緒に入ってきた。

「頼む!バスケ部に復帰してくれ!

このままだと1回戦すら勝てないかもしれないんだ!」


バスケ部のヤツらからは酷い目に合わされていない。

もしかしたら、守ろうとしてくれていたかも知れない。


だけど、全然無理だった。やる気なんて全く起きなかった。


一応、丁寧に断るとヤツらは憮然として部屋を出て行った。

その後、バスケ部のヤツらに声を掛けられることはなかった。


俺は6組に移った。6組には坪山グループがいなかったから。

坪山の幼なじみ、池藤明日香がいるクラスだ。


池藤はがんばって笑顔で挨拶していたが、みんなにずっと愛想笑いされていた。

そりゃ、坪山が関わってきたら怖いもんな。


昼休みまで誰からも声をかけられなかったんだけど、

ようやく柳井直基っていうヤツに声を掛けられた。6組じゃないヤツだけど。

柳井は坪山グループのナンバー2だ。


柳井は厭らしい笑いを浮かべていた。

「尾西くん、元気になってよかったな。へへっ。

長谷川に、ケツに鉛筆ぶっさされて、よがっていたよな?

気持ちよかった?」


「それがどうした。」

いつかは、誰かに言われると思っていたので、平然と答えた。


「へ、エラそうにしていたのにな!友達、親友、彼女、全部いなくなってどんな感じ?」

俺の返事に少しだけ固まったものの、周りを見渡しながら大きな声を出した。


話を続ける気なんて全くないので、俺はジャブをヤツの顔にぶつけ、

ひるんだヤツの腹に前蹴りを喰らわせた。


しゃがみ込もうとするヤツの顔に拳をぶち込むと、ヤツは悲鳴をあげ謝り倒してきた。

なんだ、ナンバー2のくせに雑魚なんだな。

気にせず、10発ほど蹴りをいれてやった。


クラス中が静まり返っていた。


放課後になって帰ろうと校舎外に出た池藤さんに声をかけた。

「池藤さん、そこまで一緒に歩いていいかな?」


池藤明日香。小柄でセミロング、大人しくて、笑顔も寂しげだけど、結構可愛い。

坪山の幼なじみで恐らく片思いされている。もしかしたら両思いかもな。


ちなみに昼休みのバイオレンスな事件の時、池藤さんはいなかった。

よかった。


「う、うん。」

池藤さんは申し訳なさそうに肯いた。


「ごめんね。坪山くんのせいで尾西くん休んでいたんだよね?」

「うん。だけど、池藤さんは関係ないよ。

坪山は憎いけど、その家族、彼女、友達は全然関係ないからね。」

実際は見たことない組長も憎んでいるけれど。


「ありがとう。」

それだけ言うと、池藤さんはそそくさと逃げ出してしまった。


次の日、机の中にラブレターが入っていた。

同じクラスのチャラそうな女子の名前が書かれていた。


10分前には待ち合わせ場所の体育館の裏でぼーっと立っていた。


「尾西く~ん、待ったぁ?」

後ろからバカっぽい男の声が聞こえた。


無視しているとたちまちその男がキレた。

「ぶっ殺してやる!」


その声で俺は振り返り、金属バットで素振りした。ぶんっ!


昨日、ぶちのめしてやった柳井直基と坪山グループの下っ端3人だったけど、

金属バットを見てビビっていた。


「な、なんで・・・」

「いや、久しぶりに球をかっ飛ばそうかなって。お前らの頭をな!」

ニヤリと笑って俺がバットを振り上げて走り出すと、

ヤツらは悲鳴を上げ、バラバラと逃げ出した。


バットを投げつけると上手く柳井の足に当たって、柳井はすっころんだ。

馬鹿笑いしながら、柳井を何度も蹴りまくって、踏みにじってやった。


「許してください!もう二度としませんから!」

何度も泣き叫ぶので、まあ許してやることにした。


それから、金属バットで小突き回しながら演技指導をして撮影を開始した。

「はい、アクション!」


鼻血を流しながら、柳井が直立不動で話し出した。

「今までイジメをしてすいませんでした。

お詫びに僕が考えた新しい土下座を披露します。

これです!」


地面にうつ伏せになって、「気を付け!」をビシッとしていた。

ちなみに、地面はビショビショのぬかるみを選んだ。


笑いを堪えるの大変だよ!


そして、10秒じっとしたあと、起き上がり、泥だらけの引きつった笑顔でピースした。


「はい、カット!うん、良い演技だったよ。

気が向いたらSNSに住所と名前入れてアップしてあげるからね。

学校の中はもちろん、外でも他人に迷惑を掛けないよう気を付けるんだよ?」


「はい、すいませんでした!」

すこぶる優しく言ってあげたのに、ビビりながら逃げ出しやがった。


ようやく一段落ついたので、よくよく考えてみた。


俺が失ったもの・・・恋人。親友。プライド。親の信頼。友達。誰かを信用する心。

そして輝ける未来。

まだ、景色は色がくすんだままだし、将来に対する希望がなくなって戻っていなかった。

希望していた進学校には内申点で駄目になったこともある。


バレてないけれど、犯罪に手を染めちゃったし、

坪山も俺のことを疑ったりはしていないだろうけど。


坪山が失ったもの・・・ヤクザのエリートコース、だけか?

こんなことがなくても、ヤツはアンダーグラウンドの道を歩いただろう。

親の後ろ盾が無くなって、ほんの少し遠回りになるだけだ。


もし、今、少年院に入っていたとしても、ハクがついたと喜んでいるかも知れん。


完璧に嵌めてやったのに、相変わらず大赤字だな・・・


でもこれ以上すれば、絶対に俺のことがバレ、

俺だけじゃなく、周辺まで巻き込まれるだろう・・・


知ったことか!

こんなことで済ませる訳ないだろ!

全然だ、もっともっと地獄へたたき落とさないと!


次の日から坪山の好きな人である池藤さんに声を掛けていった。

池藤さんも俺も、学校で話し相手はいなかったから、

少しずつ、話すことが多くなっていった。


期末試験が直前にせまると、池藤さんに頼み込んで一緒に勉強をした。

とくに5月、6月の前半は授業すら聞いていなかったので、全く分からなかった。

もう、勉強する意欲もすっぱり無くなっていたから、家で勉強なんてしなかったし。


でも、池藤さんと仲良くなるために勉強することにした。

池藤さんは、勉強はまあ、賢い方くらいで、ノートが綺麗な字でちゃんとまとめられていた。


「ありがとう。お陰でかなり分かってきたよ。」

「うん、私もどこが分からないか、よく分かったよ。尾西くんのお陰だね。」


あれから笑顔をつくるのが難しくなっていたけれど、

渾身の笑顔を見せると池藤さんは頬を染めて微笑んでくれた。


頑張って勉強した甲斐があって、試験は平均点をかなり上回っていた。

トップまではほど遠かったけれど。まあ、どうでもいいし。

「ありがとう!池藤さんのお陰で、なんとかなったよ。お礼をしたいんだけど・・・」


遠慮する池藤さんを引きずって、コンビニに連れ込んだ。

そして、ジュースとスイーツを買って、公園のベンチに並んで座った。


7月の太陽の光が強く、眩しかった。

「美味しいね。ありがとう、尾西くん!」


自然な笑顔を向けてくれた池藤さんが可愛かった。

輝いていた。

気づけば景色も色を取り戻していた。


駄目だ。


素直で、真面目で、虐められていても他人の悪口を言わない

池藤さんのことが本当に好きになってしまった。

惚れさせて、坪山を絶望させるだけのつもりだったのに。


池藤さんの輝いている大きな目をじっと見つめた。

「なに?尾西くん?」

「好きなんだ!」

「えっ?」


「池藤さんのことが大好きだ。」

池藤さんは頬を染め、顔を左右させ、手をもじもじと組み合わせた。

「・・・尾西くんが好きです。」

小さすぎる声だったけど、ちゃんと聞こえた。


「ありがとう。大好きだよ。」

心が暖かくなった俺は池藤さんを優しく、ふわっと抱きしめた。


それから毎日のように二人っきりで会っていた。

会うたびに好きになっていった。


池藤さんは奥手っぽかったからゆっくりと仲良くなっていった。


付き合ってから3回目のデートで、「明日香」「浩志くん」と呼び名が変わった。


5回目のデートで、ようやく手を繋いだ。


10回目のデートで、ようやくキスをした。


夏休みの一番暑い日、初めてセックスした。

終わったあとは明日香の方が積極的にイチャイチャしてくれたから、

もう最高に幸せだった。


それから、何度も何度もセックスした。

明日香さえいれば幸せに生きていけると思った。


だけど、坪山に対する復讐心は相変わらず燃えたぎっていた。

明日香は大事だけれど、坪山に絶望を味わわせることが圧倒的に優先なのは

変わらなかった。


明日香に尋ねたら、坪山とは学校でだけ会っていたそうだ。


坪山がいつ、帰ってくるか分からないけれど、きっと嵌めたヤツを探すだろう。

で、坪山がいなくなったことで、俺が学校に復帰していて、

なおかつ明日香を恋人にしているから、絶対に襲いかかってくるだろう。


だから、明日香には悪いけれど、準備をちゃんとすることにした。


2学期が始まった。

体育館の日陰で、明日香と弁当を食べていると邪魔者が現れた。二人も。

元カノ長谷川美姫と元親友新見充だった。


二人とも4月までのハツラツとした感じは全くなく、悄然としていた。

「邪魔してごめんなさい。少しだけ、時間をください。」


噂では長谷川は、期末試験はトップクラスから墜落して、志望校へ黄色信号が灯ったそうだ。

新見は夏の大会で全く良いところがなくって、大阪の最強高校への推薦はなくなったそうだ。


俺が保健室登校していたとき、つまり坪山が捕まるまでは二人とも絶好調だったらしいけど。


そんなことを考えていたら、二人は頭を下げて謝り始めてしまったので、

黙って聞いていた。

まあ、長い謝罪と言い訳だったよ。うんざりしたわ。


明日香を見ると、俺を心配そうに見つめていた。


「なあ。お前らのイジメで俺が出席出来なかった時は絶好調だったんだろ?

俺を徹底的に虐めて、出席出来ないようにした方がいいんじゃない?

あとさ、俺が話しかけるまで話しかけないでって言ったよね?」


俺の皮肉に二人の顔は醜くゆがんで、来たときよりもっと肩を落とし去っていった。


2学期が始まって1ヶ月たった。


相変わらず、明日香しか話し相手はいなかった。

以前の友情を取り戻したり出来なかったし、新しい友達も出来なかった。


だけど、凄く幸せだった。

明日香の笑顔、信頼、冗談、やきもち、そのほか全てが愛おしかった。


やばい。

これ以上、明日香を好きになると坪山に対する怒りがなくなってしまう。

でも、それって幸せだよな・・・


今日も、休み時間に明日香と手を繋ぎ、廊下でニコニコと話していた。


「明日香!」

突然、怒声が廊下に響き渡った。


坪山が目を見開いて、明日香を見つめていた。

俺はそっと手を離して、さりげなく態勢を整えた。

明日香は少し怯え、俺の背に隠れた。


「尾西~、てめえ!」

俺を見つめる坪山の目が憎悪に燃えていた。

以前の感情のなかった怖い目ではなかった。


「これを見ろよ。」

俺はスマホを軽くふって、この日のために用意した動画を再生した。

抱き合っている裸の男女が映っていた。


「明日香!イクぞ!中に!出すぞ!」

「来て!浩志くん!中に!出して!」


「明日香!はらめ!俺の子を!産め!」

「産むわ!出して!出して!ああぁ!」


「イク!」

俺の情けない声が廊下に響いた。


俺と明日香の生々しすぎる愛の営みに坪山が呆然としていた。

いい顔しているぜ!


もちろん、ゴムはちゃんと付けていて、

イチャイチャ睦み合いの言葉遊びだったんだけどな。


「酷いよ・・・」

後ろから明日香の絶望的な声が聞こえた。


「ごめんな。」

振り向かずに明日香に謝った。口先だけ。


「お、尾西~!」

わめきながら、目が真っ赤な坪山が俺の首を締め上げてきた!

ははっ、動揺していやがる!

なんで、こんなヤツにビビりまくっていたんだろ?


俺はポケットから果物ナイフを取り出し、坪山の腹にサクッと突き刺した。

「いたっ!」


痛みと言うよりは、腹への違和感にびっくりした坪山は、

俺の首を絞めていた手を離して、自分の脇腹に手を当てた。

「血だ・・・」

自分の血だらけの手と、俺の手のナイフを見て、坪山は怯えた表情を見せた。


いいぞ、その表情が見たかったよ!ひゃっはー!


「きゃー!」

流血を見て周りのヤツらが大きな悲鳴を上げた。


笑いを抑えきれないまま、ぶんぶんとナイフを目の前で軽く振ると、

半泣きになった坪山は

「助けてくれ!俺が悪かった!許してくれ!」

と言いながら及び腰で下がっていった。


「わかった。もう許してあげるよ。」

優しく笑って肯くと、坪山もうんうんうんうんと何度も肯いていた。


当然、嘘だったので、ダッシュしてナイフを振りかぶると、

驚きながらもヤツは手で防ごうとした。


その手を切り裂いてやった。

「あああぁ!」

坪山は大きな悲鳴を上げ、手を抱えて座り込んだ。


「うんうん、許す訳ないだろ?」

「た、助けてくれ!許してくれ!俺が悪かった!何でもする!助けてくれ!」

坪山は涙を流し、鼻水もだらだら流していた。


「嫌だよ。お前、俺を許してくれなかっただろ?」

「嫌だ、助けてくれ!何でも!何でもするから!」

坪山は必死で哀願してきた。


「なんだよ、坪山。根性見せろよ。ぴゃー!」

奇声をあげながら俺は飛びかかり、ヤツの顔めがけてナイフを振り下ろした!


「あぎゃっ!」

坪山の右目にナイフが突き刺さっていた。


「ぎだぎ!だずげで!」

目から血と涙を、鼻水を垂れ流しながら坪山は無様に喚き続けていた。


「かっこいいぞ、坪山!ぎゃはははは!」

俺の馬鹿笑いが廊下に響いた。


「浩志、止めろ!」

遠くから元親友新見の声が聞こえた。


やべっ、早くカタを付けないと、邪魔されちまう!


「お前が生きているだけで、みんな迷惑するんだよ。」

一つになった坪山の目を見つめて呟くと、

それを理解して、ヤツの目が絶望に染まっていった。


「だずげで・・・」

坪山のビビりきった小さな声に、勝手に笑みが広がっていく。

ははっ、最高だよ!


「お前が最後に見るのは俺の笑顔だよ。」

優しく囁いて、イヤイヤと首をふる坪山の頸動脈を切り裂いた。


血がドバドバと流れ出した。

また、周りの悲鳴が響きわたった。


「だずげて、たすけ・・・」

坪山の声がどんどん小さくなっていった。


血だまりの中の坪山が動かなくなったことを確認して、

俺はゆっくりと立ち上がった。

爆上がっていたテンションが急激に下がってしまった。


「あ~あ、終わっちゃったよ・・・」

ため息を吐きながら、ゆっくりと周りを見渡すと、

同級生たちはイヤイヤしながら後ろに下がっていった。


「浩志・・・」

俺の名を呼んだ新見の顔は蒼白になっていた。


「なんで!」

元カノの長谷川美姫が泣きながら、しゃがみこんだ。


お前らなんかどうでもいい。


最後に明日香をじっと見つめた。

ああ、明日香だけを見つめていれば幸せだったのに。

これからも明日香と仲良くしたかった。


「浩志くん・・・」

明日香は涙を流しながら、ずっと俺を見つめてくれた。

俺も涙がこぼれ、明日香の顔がゆがんでしまった。


ずっと明日香と一緒にいたかった。


俺のことなんか忘れて幸せになってくれ。

こんなクソな俺のことなんか。


「ありがとう、明日香。お陰で坪山に絶望を味わわせることが出来たよ。」

無理矢理笑顔をつくって、自分の頸動脈を切り裂いてやった。


エンターテイメントです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 明日香には心に傷が残りそうだなぁ。 主人公も言っていたが良い相手が出来て支えて貰えるといいな。 元カノ長谷川は何だかんだで進学する頃にはケロリとしてそう。 何故かって?  あれだけ掌くる…
[一言] 個人的にはせめて結末に明日香に「本当は好きだった」とか伝えてほしいです。
[一言] 最後は気持ちよくなかった
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