詩 故郷へ帰ろう
――争いはあけた
――だからもう誰かが 自分が倒れる心配をしなくて良いのだ
「これからあの懐かしの地へ帰れるのだと思うと」
「自然と足が軽くなる」
語り合った
肩をくみあった
夜空見上げ合った
笑いあった
同じ時を過ごした
同じ時代に生きている
同じ物を見て 聞いて 体験している
「必ず帰るよ」
「だからここで家を守っていてほしい」
胸の底に沈めた誓い 引き上げて
陽の光を共に見よう
旗に希望を添えて 帰ろう
「戦友にはもう二度と会えないけれど」
「それはきっと、とても喜ばしい事だ」