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第9話 模擬戦闘でのひと悶着

毎日 お昼12時更新予定!

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それからしばらくしてから――


「どうしてこうなった…」

「すまねぇ…阿久斗」


俺はため息を付きながらも、コックピット内で隣に並ぶ機体を見た。

どうにも感情的ににりやすい佑樹は相手の挑発にまんまと乗せられ、2on2の模擬戦闘を強いられる結果となってしまったようだ。


何故隊長も止めないのか…明らかに実力不足すぎるだろうに。


「では、これから2 対2の戦闘を行う。 双方、準備はいいな?」


どうやらジャッジは隊長と揉めていた男性が行うようだ。


「は、はい! 佐藤早苗、ロクショウ。 スタンバイ完了です」


ほぅ? 俺の丁度正面の武士の様な姿をした青い機体の名はロクショウと言うらしい。 声からして、まだ若い女性だ…おそらくおれより少し年上位の方なのだろう。


「工藤萌、アカツキ。 準備完了」


対して、隣の魔人機は赤色の重装甲な機体だ。

こちらも同じく日本の女性の様である。


「ま、まじかよ。 相手は日本人!?」

「案ずるな。 お前たちはまだ召喚されたばかり…この二人から約一分間。 耐えしのぐ事が出来れば、無条件で勝利とみなす。 ただし、ダウンを確認した瞬間。 お前達の負けは決定する―――いいな? その時はきっぱりと我々第三小隊へ入隊してもらう。 いいですね? アンネリーゼ隊長?」

「あぁ、いっこうにかまわんぞ。 二分でも三分でもお前の好きな様な選べ?」


途中から乗り気の隊長は放っておいて、


「や、やるしかねぇか…すまねぇな阿久斗。 立花佑樹! クレナイ! 準備完了!」

「はぁ…まぁ、面倒な事はさっさと片付けるに限るか。 如月阿久斗 ファントム、準備完了」

「へ? 阿久斗?」


カシャン! 

グィィィィン…ガチャン!!

四機の駆動音の中で、ひときわ目立つ音を発する異様な一機。


「な、なにあれ…」

「知らない。 新型?」

『システムオールグリーン。 レーヴァテイン、起動します』

「お、おいおいおいおい!?」


シュ―――――――!!


「な、なんだあれは!?」


各装甲版が連動すると同時に熱を放出する。

そして―――


「よ~し、んじゃま。 あんた―――」


佐藤早苗へ向け指を指す。 悪いが、こっちは腹が減って今すぐにも休みたい状態なんだ。 色々な問題は後回しにしておいて―――


「へ?」

「早苗!! いますぐ回避して!!」

「―――え?」

「もう遅い、悪いが退場してもらう!!」


ガゴン!!!

「「「「「は?」」」」」


一気にロクショウとの間合いを詰め、頭部目掛けて渾身の右ストレートをお見舞いする。


「――――え? なに?」


次の瞬間、ロクショウは糸が切れたように地面へバランスを崩した。


「!?」


シュン!!


『ロクショウの戦闘不能を確認。 次なる標的をロックオン―――いつでもいけます』

「くくくく…やっぱりこのシステムも健在か! ふふふふふ、ふははははははは! エネルギーをよこせぇぇ!!!」


目立つこと等今更どうでもいい、問題はこのあとエネルギー補給を受けれる可能性が低い事を考慮するとこの状況はまたとないチャンスだ。


「………来ないで!! ……来ないでぇぇ!!」


ガン!!

頭部を容赦なく掴みかかると、そのまま抵抗できないように相手を持ち上げる。


ゴン! ゴン! ゴン! ゴン!

相手は抵抗する為にレーヴァテインを何度も殴るが、中への衝撃は一切ない。

何故なら――


『耐衝撃エネルギーフィールドを生成――――ダメージゼロ、エネルギードレインを開始致します』

「よし、今のうちに補給しておくぞ。 ちょっとまて、魔人機って相手のマナで動いてるんだよな? だったら、あいて死ぬんじゃ?」

『ご安心を、命に別状がない位は吸わせて頂きますので』

「ならば安心だ」



「あ、あれ? ………俺の番は?」


一人取り残された佑樹はボーっとその地獄絵図を眺め続けるだけであった。

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それだけでモチベが上がるので、どうか! どうかよろしくお願い致します!

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