第7話 魔人機”ファントム”
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格納庫の床に転げまわった俺は腹を抱えて大笑いした。
「な、何がおかしい!?」
「あはははははははは! おい、ルシファー こいつはどういう事だ?」
『驚きました。 まさか、レーヴァテインがそっくりそのままこの世界で制作されていたとは…間違いありません。 彼女、アンネリーゼが言う事が確かなのであれば―――100%。 彼はレーヴァテインです』
「レ、レーヴァテインだぁ? 違うぞ、こいつは”魔人機ファントム”だ!」
何か、後ろで騒がしい気もするがとりあえず俺は機体のボディーに触れてみた。
「お、おい! 危ないぞ!」
『生命力の低下を確認―――間違いなさそうですね』
「あぁ、バッチリ疲れてきたぞ。 こいつは間違いない! そうと決まれば、こいつの調整だ! ルシファー、整備モードへチェンジだ」
『了解。 しばらくお待ちください―――』
「お、おい!? 何をしてるんだお前達!?」
――――――――――――――数十分が経った頃だろうか。
諦めた、アンネリーゼ隊長は佑樹の方へ向かうと何やら操縦方法の指南をしているようだ。
身振り手振り、必死に何かを伝えている様子が見えた。
「さてさて、間違いない。 こいつは完全に…レーヴァテインだ」
先程も見て思ったが、こいつだけは何か構造が佑樹の搭乗していた紅とは全く違う用にも思えた。
そして、その原因が今やっとわかった訳だ。
『これは完全に我々の技術―――』
「あぁ、間違いない。 こんな世界に電子端末なんてあるとおもうか?」
埃をかぶっていてよくわからなかったが、コックピット内部にはバッチリと電子端末が搭載されていた。
「ルシファー。 直接OSとの接続を開始する―――リンクは出来そうか?」
『問題ありません』
「リンク開始!」
『承認』
すると埃を被ったディスプレイが点滅を始める
――搭乗者識別登録開始……完了。
――破損状況確認…なし。
――各システム…正常。
ピッ!
グォォォォン
起動音と同時に至る所が発光を始めた。
『ピ…ピ…ピ…ピ…OSの書き換えを確認。 搭乗者の照合確認―――システム起動。 おや、これはどういった状況なのでしょうか? ルシファー、そしてマスター』
何やら聞き覚えのある男性の声の様なものが聞こえてくる。
『それはこっちのセリフですよ、ミカエル。 貴方は敵の軍全に突っ込んで核爆発を起こし消滅した筈では? なぜ、ここにいるのです?』
こいつの名はミカエル”ミカエルシステムとルシファーシステム”のふたつは元々別の世界で俺をサポートしていた高性能AIだ。
が、ミカエル&ルシファーの二機は激しい戦いの末、消滅した―――
「お前ら。 死んだんだよな?」
『えぇ。 少なくとも”ミカエルシステム”はバグの軍全に突っ込み、名誉ある死を迎えた筈です。 と言う事は、ルシファー? あなたも?』
『あなたも? というのは、どういう了見です? 私はすくなくとも、ラスボス”キング”をぶっ潰してマスター共に散りました』
『なるほど。 だから、マスターの身体は若返っているのですね?』
『ふむ。 アレを死と言うのかは解りませんが、すくなとものあそこの世界のマスターは死んだはずです』
「『『なるほど…』』」
じゃあこの状況はなんだ?
と言おうにも、肝心の張本人達はそこからの記憶は曖昧で俺に関してはまだ、あの出来事は夢だと思っている位のものだ。
「な、な、な、な、なにぃ~!? 本当に動いただとぉ!?」
「お、おぉぉぉ!! すげぇ!! 動いてる、動いてるじゃねぇか! 阿久斗! あれ…けど封印は?」
ぶちん!!
「封印解除ぉ!!」
わざとらしく発言しながらも操縦桿を握った俺は、レーヴァテインの出力で無理やり鎖を断ち切った。
「そんな方法があるかぁぁぁぁぁぁぁ!!」
何故か隊長に怒鳴られた。
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