第6話 専用機
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ここが専用機格納庫だ。
「で、でも本当に良かったんですか? あの二人をつれてこなくても?」
「当たり前だ! な~にが! ファクターレベル3だ! 嘘っぱちもいい所だろうが! 阿久斗のファクターレベルは少なく見積もっても、逸話通りならばレベル7はある」
「レ、レベル7!? って――どれくらい凄いんだ?」
ガクッ!!
隊長はおもいっきり膝から崩れた。
おい、もう流石にこの馬鹿の反応に慣れてくれ…こっちまで疲れてくる。
「この国で最強と呼ばれるゼウス王の息子”アーサー様”でレベル6。 そしてこの私がレベル5、正直そんな化け物が居る事すら悩まれるが、こいつは少なく見積もってもレベル7…マスターレベルには間違いないだろう」
「へ、へぇ~」
「ちなみに、レベル7と言うのはこの世界が定めたレベルの最高位に当たる。 こういえば馬鹿のお前でも意味が解るだろう」
「な、なんだって!? そんなのチートじゃねぇか!?」
等と言いながら、二人は俺の方を振り返った。
それよりも…こっちの格納庫の説明はいいのか?
赤・青・黄・緑等、様々なカラーリングの魔人機が鎖に繋がれいるのが解る。
「で? 説明はいいのか? 隊長さん」
「そ、そうだな。 ではまず、佑樹からだ。 この中の全てに搭乗できる…というわけではない。 まず専用機と言うのは、魔人機の中でもかなりの性能を誇る存在だ。 お前達”異世界人”はこいつ達に搭乗する事でその真なる性能が引き出される。 と言うわけで、佑樹。 何か感じる物はないか?」
「か、感じる?」
「そうだ。 惹かれている、もくわ呼ばれている様な感覚はないか?」
すると思い当たる所があるのか、佑樹はゆっくりと足を進め始めた。
しばらくすると、ある一体の魔人機の前へ。
「ほぅ。 まさか…紅か?」
「紅?」
「こいつの名は紅、ここ長い間。 ファクターが見つかっていない専用機の一つだ」
紅と呼ばれる魔人機は炎をイメージしているのか、めらめらと燃え盛る炎を連想させる、赤と黄色のデザインだ。
おまけに背部には巨大な剣をマウントさせている。
「うん。 決めた、やっぱり! おまえだわ!! 紅!! 起動!! なっつって~!」
「はははは! まだ、こいつがお前の魔人機だとわかる訳―――」
ピピピピピピ…ガチャン!
どうやら隊長がそう言い終える前に、紅のコックピットハッチが開いたようである。
おいおい…まじかよ。 内部構造までそっくりそのままか!?
「なっ!? 封印が解けた!? そんな馬鹿な!? いままで誰もこいつの封印を解けた奴は居なんだぞ!? おまけにこいつは、推定でもファクターレベル5は必要な魔人機なんだ!? 佑樹! おまえ、一体どんな手品を!?」
「へ? さぁ~?」
「へぇ~…封印ねぇ。 どういう原理なのか、解らねぇが…とりあえず機体に近付けば鎖は消えるって訳か」
『因みに言う必要もないと思いますが。 マスターは選び放題ですよ? 私がベースの構造なのですから。 さぁ、どれにしますか?』
成程。 選び放題か…じゃあ俺は何しようか…おい、まて?
あれは!?
格納庫内を見渡していると、俺は一番奥に眠る魔人機をまじまじ見つめていた。
「ちょっと待て。 阿久斗? 選び放題と言ったか? おい?」
「あれは…レーヴァテイン!?」
後ろの声に耳を傾ける事なく、無心で最深部を目指し駆ける。
「ちょっとまて!?」
「おぉ? どうしたんだ? 阿久斗!?」
目の前にはひと際目立つデザインの黒い魔人機があった。
だが、俺はこいつをよく知っている…他の魔人機と比べると細身に思える少しスマートな機体。
こいつの名は”レーヴァテイン”
「お、おい。 まさかと思うが、そいつにするつもりか? そいつは”ファントム”搭乗した者の命を奪う恐ろしい魔人機だぞ!?」
「ふっ…」
「???」
「ふはははははははは!! は~はははははは!! まじかよ! そこまで、完全再現かよ! ふはははははは!!」
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