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第1話 さよなら地球、こんにちは異世界

新作! こちらは毎日更新予定です!!

※毎日更新関係で文字数は少ないですが…感想等を気軽に頂けると励みになります! 


エタらせる訳にはいかぬ!!

何気ない日常の中で、何気ない一日の始まり―――そんな日々が”また”続くものだとばかり俺は思っていた。

だが、現実はどうにもそうじゃないらしい。


「な? なんだこりゃ!? おいおいおいおい、この感じってアレじゃねぇか!? 完全に!! 完全にアレじゃないのか!? なぁ!? 阿久斗!」


興奮気味に俺に意見を求め来た人物の名は、俺の幼馴染の佑樹だ。

なんでお前が、そんなへらへらした表情でこっちを見ているかはさて置き、その言葉に俺はこう返してやろう。


「クソ食らえ」

「な、なんでだよ!? アレだぞ! アレ! ひゅ~! 興奮する~!!」


前々からこいつは頭のネジがぶっ飛んでるじゃないかと思う事がしばしあったが、今回の出来事で俺は確証を得た。

こいつ、やっぱり頭のネジが二、三本ぶっ飛んでやがる。


「はぁ……」


奴とは対照的にため息交じりに教室の床を眺める。

そこには、何処かどう見ても怪しげな魔方陣っぽい何かが強い光を発しているのがよくわかる。


「異世界の旅へ! いってみよぉ~!」

「くそっ、滅茶苦茶腹立って来たな。 おい、佑樹? 一発殴ってもいいか?」

「ふふふ…その場から動くことができならな!?」


ドヤ顔で殴ってみろと言わんばかりの表情を向ける佑樹。

それもそのはず、奴が自身満々の笑みで俺がため息をついている理由はこいつだ。


「原理は解らんが、まったく動けん」

「ふっ…もう俺達は。 異世界に行くしかないのさ…」


佑樹は決め顔でそう言った。

なんて奴だ。 表情から察するに、奴は既に腹を括っているらしい。

なるほど…異世界ってのはお前みたいな奴が向いているだと心底思ったよ。


「もう未練などない。 さらばだ、父さん母さん!! 2人目でも作ってこの世界で生きてくれ!!!」

「親不孝にも程があるだろ…こいつ」


ぴかっ!!

その瞬間、俺達の目の前は真っ白になった。





―――――――――――――どれほどの時が経ったのだろうか?


「………ん」

「お? 起きたか? 阿久斗!!」


……目覚めはクソ程終わってやがる。

目の前には満面の笑みで、俺に手を差し伸べる佑樹の姿が―――それがもうこの物事の全てを語っていた。


「で? ここは?」

「ゼウス国”ゼウス王の間”って所らしいぜ! なんでも、俺達をこの世界の戦力として受け入れたいんだってよ! おまけに、”魔人機”っていうすげーロボが俺らに支給されるらしんだよな! すごくね!? すごくね!?」


はぁ、こいつに聞いた俺が馬鹿だった。

とりあえず、事情説明は後ろにいる偉そうな方に聞いてみるとしよう。


「ほっほっほ!! 目覚めたかね? 少年よ! 我が名はゼウス。 この国の王である! 此度の”召喚儀式”…こちら側が勝手に巻き込んだ事とは言え”お二人”には謝罪させて頂こう」

「………………え? なんだって?」


王の言葉を聞いて俺はすぐさま後ろを振り返った。

が、あいつ以外の人物は誰も見当たらなかった………


「だから~!! 俺とお前の二人に言ってんだろ!」

「ほ、他の連中は!?」

「へ? あぁ~…そういえば”皆”見当たらないな」

「ふむふむ。 わしの見立て通り…やはり他の国も召喚儀式を行っていたか」

「はぁ…よりにもよってお前と二人きりかよ」

「ははははは! つくづく俺らって腐れ縁だよな!」


そんな嬉しそうな表情を向けられても、俺は勘弁だ。

この世界でお前と二人なんて人生積んだも同然だぞ!?


「まぁいい、おい。 ゼウスとやら、詳しい話を聞かせてくれ」

「あ、そうだそうだ! こいつにも教えてやってくれよ! 俺、説明が下手だからさ! なっ! 王様!」

「き、貴様ら!? 黙って聞いていれば、なんと無礼な連中だ!」


すると王様が発言する前に、騎士風の姿をした女性が俺達に対して剣を構えた。


「み、見ろ…阿久斗…女騎士だ。 くっころの!! ものほんの女騎士だぞ!」

「あ~はいはい」

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