営業許可証ゲット! 店もゲット!
ローランと話をしていろいろと判明した。
ロゼが元魔王だとか俺が時を止められるって言うのは、ぼかしながら話した結果……。
「……なるほど? つまりリベルはローランの領土とは言えほぼ自由地区になってるからニギルに営業許可証の販売を任せていたと。本来は金貨一枚だったと」
「……そうだったんですね……このドワーフの酒とダークエルフの煙草はクロノス様の身内からニギルが銀貨九枚で買い叩いて……更に私には金貨二十枚で売って……」
そして俺たちはブちぎれた。
「大体ニギルのせいじゃねえか!」
「全く持ってその通りです! これからはクロノス様から買わせて頂きます! 営業許可証は私が渡しますのでご安心してください!」
そしてローランは執務テーブルに向かい、何かを書くと俺に渡してきた。
紙には、この紙を持っている物の営業を許可すると言う文面と、ローランの署名が書かれてあった。
「クロノス様。これを持っていれば営業許可証の代わりになります。リベルにお店を出された際は是非私にご連絡を……」
「勿論だ。いきなり上客が見つかって助かったよ」
「いえ、私の方もレッドドラゴンを倒して貰ってニギルの悪事を教えて頂き感謝します。部下を向かわせてニギルに営業許可証を金貨一枚で売る様にと指導させますよ」
そしてローランは大きなため息を付いてピットの酒を飲んだ。
美味そうに、そして悔しそうに。
「……これを金貨二十枚で買っていたことは……勉強料ですね。こればっかりは私が無知だったと言うしかありません」
「ははっ! まあ、それはそうだな」
気にすんなって。今度からピットとエリザの商品を優先的に卸してやるからさ。
そして俺は最後にピットの酒を飲み干すと言った。
「じゃあな。今からこの金貨を使って店でも買ってくるわ」
「ええ、また。いえ! 是非困ったらいつでも声を……」
ローランが話し終える前に俺は、時を止めた。
これ以上話していたら頼り切ってしまいそうだったからな。
お前も伯爵だから大変だろ? 俺じゃなくて領民の事を第一に考えてくれ。
――折角救った世界なんだからさ。
〇
少し用事を済ませ、家に帰る。
なんとなく癖で元居た鏡の前に立ち、時を動かした。
「ただいまぁ~営業許可証貰って来たぞ~! あと店も買ってきた」
「うわ! クロノス兄さん! それびっくりしますよ! おかえりです! ……って営業許可書!? 店!?」
「うわわ! クロノス様!? お帰りなさい! ……って営業許可証!? 店!?」
「ああ、気にするな。貸しを作っただけだ」
家の掃除をしていたらしいピットとエリザは、驚きながら出迎えてくれた。
どうやらピットとエリザの体調はだいぶ良くなったらしい。
流石子供の回復力。と言うかこれはむしろ魔人の回復力なのか? まあどちらにしろ良かった。
(ロゼは……おお! 完全に熱が引いてる!)
寝ているロゼの額を触ってみると、完全に平熱。
良かった。これで全員治ったな。
回復祝いだ! 甘いものを食べさせてやろう!
俺はアイテムボックスの中から沢山のケーキを取りだすとテーブルに置いた。
「ん……この匂い……ケーキじゃ!」
ロゼも起きてきた。現金な奴め。
金貨百枚も稼いだから沢山買った。食い放題、選びたい放題だ。
「ほら、なんか間違えてケーキ買った。みんなで食べるぞ」
「やったのじゃ! 儂は丸苺のケーキじゃ!」
「ウチ、スノーオレンジのケーキがいい!」
「私はサファイヤベリーのケーキにします!」
俺は選ばれなかったケーキを食べながら、みんなで雑談。
明日から忙しくなるぞ。なんたって……。
「明日からは店の内装を作るからな。買ったのは大通りに面した小さな店だ。ピットとエリザは内装を考えとけよ?」
「うわあ! クロノス兄さん! ホンマにありがとう! ウチ頑張るで! じゃんじゃん売る!」
「クロノス様! ありがとうございます! 私も素敵なお店作り頑張りますね!」
ケーキを食べながらピットとエリザに店の内装を任せる。
ロゼが不思議な顔をして呟いた。
「儂が……寝てる間に何があったんじゃ?」
ああそうか……お前今回ずっと寝てたんだっけ……。
「いろいろあったんだよ。ニギルって奴がな……?」
ロゼに今日の出来事を話しながら考える。
(ニギル……これからどうなるんだろうな)
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