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3.ドヒョーシステム

 両国都第三区内にある相撲管理局屋上に取り付けられた取り組み感知センサーが反応しドヒョーシステムが起動した。これは本来であれば国土防衛のために作られたシステムだ。露西亜軍が首都両国に攻め込んで来た場合、湾岸と都市部が連続している両国都は防衛が非常に難しい。即座に市街戦となってしまう。そこで軍は両国都内全域を土俵化することで相撲兵の戦闘能力を極限まで高め、文字通り土俵際で露西亜軍を食い止める目的でドヒョーシステムを作り上げた。第二世代以降の強化相撲兵であれば土俵内ではまさに無敵の存在。セキトリクラスであれば露西亜の最新戦闘車両も片手で持ち上げることができる。


 しかし、ドヒョーシステムは技術的問題からオンオフがきかず基本的につけっぱなしの状態になっている。両国都内で相撲兵(現役・退役を問わず)が「はっけよい」の声をかけると周囲一帯を土俵と認識したシステムが力水(パワーウォーター波動)を照射してしまうのだ。力水を受けた相撲取りは個人差はあるものの一時的に筋力が五十倍近くに跳ね上がる。このシステムの穴を悪用した闇相撲、賭け相撲、野良相撲が横行しているのだが軍は一向に取り締まろうとしない。一応、相撲兵に対応する憲兵「行司兵」が存在しているのだが絶対数が少ないため凶悪犯罪時にしか姿を現さない。

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