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『理外の無才者』〜まるでゲームのような異世界を男の娘が暮らす話〜(現在不定期改稿中)  作者: カオス・アーサー・アリス
1章 出自『異世界・教国の被召喚者』、第一節『religion nation チュートリアル』
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勇者編 第四話 トゥルーブレイバー

はい!また投稿です!なんか執筆途中から、光輝が羨ましく見えてきましたね。

どうなる勇者編第四話!

勇者編 第四話 トゥルーブレイバー

 

 

 

 また、法王が話し始めた。

正直、話が長すぎるんだけど、終わってくんないかなぁ?なんか校長先生の話とおんなじくらいに長く感じる苦痛だよ、これ。

 

「さて、いまレベルシステムについて話したのじゃが、君たち勇者諸君に与えられた3つ目のギフト『経験値2倍』は、なんと!あらゆることがらに関する経験値の獲得量を2倍にするのじゃ!実質才能が2倍になっていると思ってくれてもいいぞい!ちなみに倍率系統の能力はスキルにもあるぞい。ギフトと重複して習得可能じゃから、『経験値2倍』のギフトに『経験値2倍』のユニークスキルで4倍にすることもできる!じゃが、倍率系統の能力はスキルレベルがなく、ユニークスキル扱いとなるのじゃ。その代わり、ユニークスキルは、進化してスキル名が変わり、能力が大幅に強化されることもあるのじゃ!ユニークスキルをギフトとして持っている場合も同じじゃ。ギフトが進化したら、スキル名が変わるのでわかりやすいし、進化した瞬間、スキル発動のときのようにアナウンスがでるのじゃ。進化の条件もユニークスキルの能力に関することがらを実行していれば、稀に進化するらしいのう。なので、経験値を手に入れれば手に入れるほど、進化しやすいのでどんどん経験値をてにいれるんじゃー!」

 

「あの、質問いいでしょうか?えっと、法王様?」

 

 なんと、光輝が手を上げた、素直に。あの正義野郎もきっと長い話に根を上げたに違いない。

 

「法王で構わんぞ。わしには名前はないからのぅ。」

 

 もうおれは頭のなかで法王と呼び捨てにしてるがな!あと法王が名前がないだと?どういうことだ?文化の違いか?

 

「あの、法王さん、私にも確かにギフトがあるのですが、『経験値2倍』ではなくて、『経験値100倍』なんです。なぜでしょうか?」

 

「なあぁぁぁぁぁぁぁにいぃぃぃぃぃぃぃ〜!」

 

 うるさいなぁ。この法王のじいさん。ものすごいびっくりしてるけど、なにかおかしいことでもあったのか?あと、『経験値100倍』って、ほんとにまじで選ばれし者って感じだなぁ。光輝のやつ。2倍と100倍じゃ大違いだぜ……。おれは経験値倍増系統のギフトはなさそうだけどなぁ……。

 

「あと、『自動翻訳』のギフトもなくって、『絶対翻訳』のギフトを持ってますね。」

 

「なんじゃとおぉぉぉぉぉぉぉ〜!」

 

「あと、ギフトが『神々の加護』だけじゃなく、5つ目のギフトで『女神の祝福』も持ってますね。」

 

「…………………………(あまりの驚きに声も出てない様子)」

 

「あと、ギフトの6つ目に『サードジョブ』というものがありますが、これはどんなギフトなのでしょうか?僕はギフトは6つで終わりですね。」

 

「ぜぇぜぇ、あまりに驚きすぎて呼吸が止まるかと思ったわい。『サードジョブ』とは、同時に3つのジョブにつくことができるユニークスキルのたぐいじゃ。それをギフトとして持っていて、『女神の祝福』まで持っているなんて、きっとお主は『真の勇者』なんじゃ!勇者たちを統率して、人の前に立ち、すべての人類に希望を与える存在なんじゃ〜!」

 

なんか手を組んで涙を流しながら、天井を見て法王が騒ぎ出したところで、扉が開いた。

 

「「「「「法王様、鑑定オーブを持ってきました。複数回使用可能なものです。個数を指定されておらなかったので、とりあえずあるだけ持ってきました。5つです。」」」」」

 

 何やら、透明な水晶のようなものを両手に持ったシスターたちが、5人入ってきた。

 

 あれ、鑑定というからには、何かしらを調べるのだろうか。ラノベで言ったら、こういうときは、ゲームのようなステータスを確認するのがテンプレだったはず、な気がする。

 

 だけど、『ステータスオープン』と言うだけで、ステータスを見ることができて、ギフトやジョブ、スキルを確認できるんだから、何を確認するのだろうか?

 

「ありがとう、シスターたちよ。さて、鑑定のオーブも来たところで、調べるとしよう。

 勇者たちよ!今からこの『鑑定』の力を持つこのオーブで、『神の名を持つギフト』と、『神々の加護』でそれぞれに与えられた能力、そして才能値の平均を調べるぞい!5人のシスターの前で、オーブに触れてくれ。

 このシスターたちは、記憶することに特化したものたちでな、あとで勇者たちの能力について書き記し、国王様に報告するために届けるからの。

 そして、この『鑑定の儀』が終わったら、国王様のところに向かってもらうのでの。教会本部の敷地内の馬車乗り場まで別のシスターが案内するので、馬車に乗って、国王様のところで今後勇者たちがどうするのかを聞いてきてくれたまえ。では始めようかの。」

 

 このおれは、今の法王の発言にはいろいろな未来を想像しまた。まず、鑑定するということは、おれには他のクラスメイトたちのようなギフトがないことがバレるであろうこと。ラノベなら、ここで追放されて、あとで覚醒して、復讐とかするんだろうけど、覚醒とかそんなご都合主義、起こる可能性のほうが少ないだろうし、確実にやばいこと。

 2つ目は、馬車に乗るということ。ここから、この世界はどうかは知らないが、少なくともこの教会には、自動車などはないのだろう。もしかしたら、さっきのエレベーターのように過去に来た(と言っていた)異世界人などが作っているかもしれないが、あまり文明には期待しないほうがいいだろうということ。

 3つ目は国王からこれからのことを聞くこと。これには、おれたちに決定権が内容にも聞こえる。これからのことを『決める』のではなく、これからのことを『一方的に決められる』可能性が高いこと。国王という『地位』が存在するからには、外国のように、貴族や王族もいるのかもしれない。

 また、おれの能力が低くて、役立たないと決めつけられ、追放されるかもしれないし、追放されなくても、奴隷のように扱われるかもしれない。

 いや、むしろ、ラノベでもありがちなように、この異世界でも本物の『奴隷』という地位があるかもしれない。魔法はあるからは分からないが、少なくともスキルはあるし、鑑定のオーブなどという不思議なアイテムもあるのだから、これまたテンプレな『強制的に隷属させる奴隷用のアイテム』があるかもしれない。

 どんな未来にしろ、あんまり未来には期待しないようにしたほうがいいのかもしれないな。あと、最悪の未来が来たときにどう行動するのかも決めといたほうがいいかも。

 

「最悪だ……。」

 


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