勇者編 第三十話 ラインハルトシャドー
はい、また、ラインハルトが強くなります。
才能ないくせに魂操れるだけですごすぎません?
どうなる勇者編第三十話!
勇者編 第三十話 ラインハルトシャドー
「ふぅ……疲れた……そろそろ寝ようかな」
「『ブラックスラッシュ』」
『発動『スキル『黒技『ブラックスラッシュ』』』』
「! ソウルバリア!」
背後から飛んできた黒い斬撃を魂で受け止めた。
目の前には、黒い人影が立っていた。
「機械を通したような声に、黒い影のような存在……お前、オークと戦ったときに襲ってきたやつだな!」
「その通りだ。久しぶりだな。消耗していれば、ダメージを与えられると思ったんだがな」
ようは、弱ったところをこいつが狙ってきたってことか。
「オークのときと合わせて二回目だな。なんで襲ってくる!?」
「二回目? 貴様が城に帰ったところを狙ったから、正確には三回目だが?」
「帰ったところ? おれから消えた記憶……部屋が壊れたらしいし、その時か! だが……」
こいつを見ると疑問が浮かぶ。
まるで前とは違う姿のような……
「なんで……なんでお前はおれそっくりの姿なんだ……まるでおれの影をそっくりそのまま立体化したような……」
「ほう、なかなか勘がいいな。私は……『貴様の影』である。私は、私が本物となるために貴様を狙うのだ!」
本物となるため? おれの影? いや、それ以前に。
「お前角が生えてなかったか?」
「あれは分身だったからだ。私の思考を分身に与えるためのアンテナの角なのだ」
今の影は角はなく、おれそのものの姿をしている。
「影よ、おれを狙ってどうする? 本物になる? 笑わせるな。今、お前というおれとは違う『人格』があるじゃないか!」
「貴様を殺して、その肉体を奪い! 私が貴様となるのだ!」
あ〜、なるほどね。そんなに肉体に執着されてるのか。
「一つだけ言わせてもらうよ? もう、お前は負けている、おれの目の前に姿を現した時点でな……」
「ふざけたことを……! 『ブラックショット』!」
飛んでくる黒いエネルギー弾を、おれは『素手』で払いのける。
「バカな……! なぜ、素手で防げる!?」
「おれが、お前からステータスを奪ったからだ。お前は『弱体化』し、おれは奪ったステータスで一時的に『強化』される!」
完全には奪えなかったけどな……。
「そんな……! ステータスは、人それぞれに強力な隷属があるはずなのに……」
「だろうな……。今でも少しずつお前に戻ってるよ。それより多くのステータスを奪ってるがな!」
「まさか、また襲撃かね?」
「「誰だ!」」
ハモったわ……。
振りかえると、おれの後ろにブラックカーテンが立っていた。
「ラインハルトに用があったから来てみたら……まさかどんだけ襲われるの?」
「おれに言われても……」
「まぁ、いいや、『強制テレポート』!」
『発動『スキル『転移技『強制テレポート』』』』
おれの影が、青い光に包まれていく。
「くっ! いいか、ラインハルト! 覚えていろ! おれはいつだって貴様の席を狙っていることを!」
捨て台詞を吐いて、影は消え去った。
「はぁ、そんな簡単には奪わせねえよ……」
「災難だったな」
「ホントだよ……」
「それにしても、ふむ、さっきの黒いの……理外の無才者の力を持っていたな。私と同じ『眷属』かもしれん」
「はぁ!?」
なんか話に出てくるよくわからんやつの力をあいつが持ってた?
「でも、あいつは、自分のことを、おれの影だと……」
「君にもなにか考えがあるのかもしれんが、敵の言うことはあんまり信用しないほうがいいぞぉ?」
確かに嘘だったかもしれない、でも、ほんとだったら?
「最悪だ……まさか?」
高評価よろしくお願いします!




