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『理外の無才者』〜まるでゲームのような異世界を男の娘が暮らす話〜(現在不定期改稿中)  作者: カオス・アーサー・アリス
1章 出自『異世界・教国の被召喚者』、第一節『religion nation チュートリアル』
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勇者編 第二十四話 ラインハルトを演じるもの

いろいろと重要なのに、一話で終わってしまうという……!

 

どうなる勇者編第二十四話!

勇者編 第二十四話 ラインハルトを演じるもの

 

 

 

「お、もうすぐ城に着きそグハッ!」

 

 突然なにかが後ろからぶつかってきた。

 

「ははは! 見つけたぞ!」

 

 そこには、黒い髪に黒い目で、黒いコートをきて、黒いズボンを履いた、全身黒ずくめの女の子が立っていた。

 

 ちっこいけど、幼女というよりかは、少女か?

 

「誰?」

 

「よくぞ聞いてくれたな! 私こそはカオスである! 『混沌』の概念生命体であり! 『悪魔界』を統一している王である!」

 

「むしゃむしゃ、焼き鳥を食うのを邪魔されては困るな。『テレポートライトウォール』!」

 

『発動『スキル『転移光技『テレポートライトウォール』』』』

 

 ブラックカーテンが手を向けると、カオスとかいう少女に青い光の壁が向かっていき、包まれていく。

 

「え、ちょっ、私ここまでくるのにかなり時間がかかったんですけど、うわぁ〜! 時間が無駄になる! や、やめ」

 

 青い光が消えると、そこに少女はいなくなっていた。

 

「え、出会い頭の少女をテレポートさせるとか、ちょっと引くんですけど。」

 

「ラインハルトよ、私は面倒くさいことになりそうだったからあの子の家に帰してやったのだ。」

 

「なんか、あのカオス?とかいう少女、悪魔界とか言ってたけど?」

 

「取るに足りない亜空間だよ。対して私達の運命からくる未来への脅威にもならんしな。」

 

 やっぱ何言ってんのかわからん。

 

「さて、そろそろ送るぞ。お前だけな!」

 

「え、お前は何すんの?」

 

「奢ってもらうための金でレストランに行ってくるのさ。君の分も食べてやるよ!」

 

「待て〜! せめておれの分の金はよこせ〜!」

 

「やだね! 『ブラックテレポートウィンド』!」

 

『発動『スキル『黒転移技『ブラックテレポートウィンド』』』』

 

「問答無用かよぉ〜!」

 

 黒い風がおれを包んだ。

 

ーーーーーーーーーー

 

「ここは……、城のおれの部屋のベッドの上か。」

 

「見つけたぞ、『ブラックガトリング』。」

 

「うわ! ソウルシールドバリア!」

 

『発動『スキル『黒技『ブラックガトリング』』』』

 

 黒い弾丸が大量に襲ってくる。

 

「え、お前は……確かオークと戦ってる最中に襲ってきた?」

 

「そのとおりだ。我は黒。黒き鬼なり。」

 

 おれの前には、角をはやした人物がいるが……。

 

「ブフッ、まるで子供になった高校生探偵に出てくる犯人みたいな姿じゃないか。角が生えてること以外は。ブフフッ!」

 

「これは、私のスキルで作り出した分身である。ゆえにこんな姿なのだ。笑うな!」

 

 さっきの少女とは違う意味で、裸の全身黒ずくめの角をはやしたマネキンのような存在だった。

 

「く、声だけでもわかる、イケメン感。こんな変な黒ずくめのくせにぃ〜!」

 

「だからこれは分身だと言っている! 『ブラックフレイムアローレイン』!」

 

『発動『スキル『黒炎技『ブラックフレイムアローレイン』』』』

 

「うぉっ! 熱っ!」

 

 魂のバリアで防いでいるが、熱が空気を通して伝わってくる。

 

「貴様のその、素人の演技のようなものが気に入らん!」

 

「は? なに言ってるのかさっぱりだ!」

 

 ほんとになにを言ってるのだろうか。

 

「戦いの最中なのに、真剣さが感じられない。」

 

 それはオークにも言われたな。

 

「それに貴様は危険だ……! 貴様のような弱者を演じる強者が……『ブラックカーテン』とつるんでいることこそが最も危険だ……!」

 

「強い弱いは『人の価値観によって変わる』だろ! お前が決めるなよ……。」

 

「なぜお前のようなやつとあの狂人情報屋の『ブラックカーテン』が知り合いなのか知らんが、調べさせてもらう! 『ブラックアナライズライト』!」

 

『発動『スキル『解析技『ブラックアナライズライト』』』』

 

「うっ……、なんともない?」

 

 黒い光が照らされたが、なにも起きていない。

 

「おれを調べるため? そんなにおれが危険なのか? それともブラックカーテンが?」

 

 やはりブラックカーテンのせいで狙われてるのだろうか。

 

 しかし、さっきから、動かないな。

 

 狭い場所で遠距離スキル使ったら、危ないんだけど。

 

「くくく、くははは、なぜ絡むのかはわからんが、貴様の特異性はわかったぞ!」

 

「は? 特異性?」

 

「なんらかの『代償』で全ての『才能』を失った、疑似多重人格者だということがな!」

 

 は?

 

「は?」

 

「面白いことになってるじゃないか! 自分の精神が宿る魂を自分でこねくり回して、楽しかったか?」

 

 理解が……できない。

 

「魂の核そのものには干渉してないようだが、魂を構成するエネルギーを使って、なにも起きないと思っていたのか?」

 

 おれは……。

 

「あわれな生き物だ。しかも、貴様の魂には、かなりの自分以外の魂が紛れこんでいる。一体どんなことをすればそんなことになるんだろうなぁ?」

 

 頭が痛い……。

 

「それだけ、精神的に不安定な状態で、自分を演じることで保っていたようだなぁ? 今の貴様は、素人が演じているだけの偽物だ!」

 

「おれは僕は私はわしは余は」

 

「ブラックカーテンと声が一緒だな。あいつが作り上げたのか?」

 

「あ、あぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

「なんだ? ついに魂が決壊したのか? あわれな。」

 

「おれは……おれは……何者でもない! ゆえに何者でもある!」

 

「貴様は、あわれな存在だ、才能はなく、スキルもなく、存在する質量を使うことしかできない。」

 

 黒ずくめの男が光りはじめる。

 

「だが、危険だ。ここで始末してくれる。」

 

「ラインハルトはかりそめだ! 日本で生まれた名前もだ! おれは、おれとは……。」

 

「貴様にこの攻撃は防げない。分身を犠牲に行う、強力な奥義だからだ! 奥義! 『サクリファイスラグナロクディストピア』!」

 

『発動『奥義『サクリファイスラグナロクディストピア』』』

 

 黒ずくめの分身を中心に、黒いエネルギーが柱のように埋め尽くす!

 

「おれが観測していないことは! 確定されない! 過去であっても! それがおれの理だ! おれの観測されてないはるかなる過去を! 改変する! 即席魔法! 『パーストモディフィケイション』!」

 

『発動『イメージ式魔法『パーストモディフィケイション』』』

 

「一体なにを!?」

 

「確定せよ! 『我の原点は、全てを統べる王である』!」

 

『発動『イメージ式魔法『パーストモディフィケイション『我の原点は、全てを統べる王である』』』』

 

 黒いエネルギーと虹色のエネルギーがぶつかりあった。

 

 その強大なエネルギーのぶつかりあいは、世界中へと、いや、世界の外まで、伝わった。

 

「悪いな。おれの……勝ちだ!」

 

 黒ずくめの分身が立っていた壁側が壊れ、外の風景が見えるさなか、立っていたのは、一人の男。

 

 ラインハルトを演じるものだった。

 

 

 

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