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第0章 エピローグ 召喚ビフォー

ものすごい遅れました。すいませんでしたぁ〜!(対して反省してない顔)

 

いろいろ忙しくて、物語の大体の構成とかはできたんですが、本文を書くのが遅れました。

 

つってもまだ2話目でだれも読んでないと思うんすけどね!

 

では、始まります!


2020/03/15 改稿しました。


なう(2021/02/25 22:56:19)改稿しました。

現在不定期改稿中です。

厨二病気味のときに書いた文章なので、読み返してると、きつい物がありますね。

第0章 エピローグ 召喚ビフォー

 


 視界に天井が映る。白い天井だ。


 不意に主人公は手を伸ばす。上へ向けて手を伸ばす。まるで、なにかに縋るみたいに。


(あれ?)


 上に伸ばした、その手は、『半透明』だった。


ーーー


「うわ!」


 驚き、一気に起き上がった主人公は自分の手をよく見る。その手は透けていなかった。上を見ると先程と同じように白い天井が目に入る。


「知らない天井だ……」

(少し言ってみたかった)

 

 主人公はベッドで起き上がっていた。白いカーテンで周りを囲われている。

 

「あれ、まじで保健室か?」

「あら、起きたのかい、鈴木くん」

 

 声が聞こえた。女性の声だ。


 白いカーテンを横にずらすと、やはりそこは保健室で、初めて会う保健室の先生がこっちに歩いてきていた。白衣のポケットに手を突っ込んで、凛々しい顔立ちをしている。

 

「えっと……あの、なんで自分はここにいるんですか?」

 

「おや、覚えてないのかい? 君、校門の前で倒れてたらしいよ? 水樹さんが連れてきてくれたのさ」

 

 やはり、さっきのトラックに跳ねられた事は、夢だったのだろうか? 校門の前にいった事すら覚えてない。



「水樹さんは意外と優しいぞ? 鈴木くんが気づいてないだけで」


 少し考えごとをしていただけだが、保健室の先生は勘違いをしたようだった。


「そのことを考えていたわけではないので。あと今何時ですか?」


 先生は壁を指さす。壁にかけられた時計は7時40分を指していた。

 

「元気なら早く教室に行きたまえ。もうすぐホームルームが始まる時間だぞ。君が遅刻すると、私はとても悲しくなるだろう」

 

「わかりました。ありがとうございました」

 

 主人公はカバンを手に取り保健室を出て、教室に向かった。

 

ーーー


「元気そうでよかった」


 そう口ずさむと、主人公と話していた女性は席をたち、先程主人公が寝ていたベッドへ行く。そして、『カーテン』の内側に入り、カーテンを閉めた。


 次の瞬間、ガラガラと保健室のドアが空く。白衣を来た女性が保健室に入る。先程の女性と違って、優しそうな女性である。その視線はベッドを囲むカーテンへと向かった。


「あら? ちょっと用事で空席にしたけど誰か来たのかしら」


 『本物』の保健室の先生は、カーテンを開ける。そこは、先程主人公と話していた、白衣の女性が入っていった場所だ。しかし、そこには『誰』もいなかった。


「誰かのイタズラかしら?」


ーーー

 

 主人公は、二階へ上がり、二階の左端にある『11HR』との表記がある教室に入った。どうやらまだ朝のホームルームは始まってないようだった。

 

「あ〜、遅いわよ!なんで校門前で倒れてるのよ!あたしが背負って保健室まで連れていくハメになったじゃない!」


水樹が主人公に向かって騒いでいる。途端クラスメイトは静まり、こちらを見てくる。


「倒れていたのを連れて行ってあげたんだから、今日のお昼に購買でなにかおごりなさいよ!」

 

 水樹が教室の前のホワイトボードを消しながら主人公の方を向き喋っている。とても器用だ。

 

「倒れていたのを見捨てなかったのは素直に礼を言おう。ありがとう。だがおごりは断る!」


「どうして!?」


「なぜなら俺は金欠だ! いつも弁当だし、財布はほぼ空っぽだ!」


「自慢して言うことじゃないでしょ!」


「そもそも倒れてたなら先生でも呼べばよかっただろ。わざわざ運ばなくてもよかったんじゃないか?」

 

「そ、それは別に怪我とかなさそうだったし、熱もなかったから、そこまでおおごとじゃなさそうだったからよ!」

 

「そうか、ありがとうな。ただ、おごりはしないぞ」


 しかし、水樹が本当に運んでくれたのだろうか? こんな細い腕で。


「なぁ、水樹、お前ってさ、例えば肥満の男子高校生を背負えるか?」


「はぁ? 背負えるわけないでしょ! 私は女の子よ!」


「でも俺を背負って来たんだろ?」


「いや、あんたは別枠よ。ふくよかよ。肥満ではないわ」


「慰めになってないぞ」


「慰めてないわよ、まぁおごりは勘弁してあげる、1つ貸しね」


「はぁい」


 たわいない会話をして、席へ向かう。主人公の席は一番左端の列の、後ろから二番目の席だ。いわゆるラノベでの『主人公の定位置』だが、どうせなら1番後ろがよかった。

 

「おい! 鈴木! おまえなに水樹を困らせてるんだよ!」


「なんだか眠くなってきたな」


「おい! 無視するな!」

 

 後ろの席から話しかけてきたこいつはクラスメイトで不良だ、廊下を歩く時とかいつも舎弟を2人連れて歩いているから、変な意味で有名人だ。名前は忘れた。金髪の男で、今も学ランのボタンをつねに全部開けている。


「なにか返事をしろよ!」


 ちなみに自分がなにか女子に関わるたびに突っかかってくる。そのせいで、こいつがいる時はほとんどの女子が自分と話しかけて来なくなった。


ちなみに不良仲間はこいつの後ろに立っている。こいつがこのクラスの不良グループのトップだからだ。ホームルーム開始直前までいつも後ろで立っている。頭可笑しそうで普通に怖い。

 

「おい、なにか言えよ! それと俺様にも購買おごれ!」

 

「パシリを要求するとか、古い不良だな。あとなんで無関係のお前に奢る必要があるんだ」

 

「あ?俺様たちに逆らえるとでも思ってるのか? 弱いくせに、ずる賢い悪人め」

 

 確かに自分は弱いだろう。少しだけ太っている。でも、悪人と呼ばれるようなことをしたことはないのだが。

 

「君たち!何を騒いでいる!」

 

 今度はイケメンが話しかけてきた。水樹が惚れている光輝だ。今日は運が悪い。光輝と話したから、水樹が凄い目で睨んでくる。放課後まで睨んでくるだろう。


別に光輝はなにか悪いことをしてるわけじゃないが、おれが金髪不良と対立してるときは、いつも割り込んでくるのでめんどくさい。正義感が強すぎるのに、イケメンだから女子からは好かれている。

 

「別に、そこの金髪不良が何もなしに奢らせようとしてきただけだが? 正当な理由で反抗してただけなのに何か問題でも?」

 

「あんだと、この口だけが!テメェみたいなのとクラスメイトなんて吐き気がするぜ!」

 

「やめないか、二人共! どっちも騒ぐな! 周りの迷惑だ! 少しは周りのことも考えてほしいね! 君たちももっと立派な大人になるために勉強したまえ!」

 

 なんで自分はこんなにも目をつけられているのだろうか。ていうか、不良と同じ扱いなのは納得いってない。

 

「こうき君。ふうかさん。もうすぐホームルーム始まるから全員席につかせてくれる?」

 

 どうやら、既に教室に担任が来ていたらしい。この11HRの担任は見た目は弱気な感じがする背の小さい先生だが意外と心は強い茶髪の女性だ。担当授業は理科。それ故にメガネをかけて、白衣を着ている。


「皆さん、席についてくださいね?」


「わかったよ! いいんちょー」

「了解だ! いいんちょー」

「あなたの為なら。委員長」


 右の列の最前列にて、少女が皆に声をかける。この子の名前は風花。光輝と共にクラス委員である。なのになぜか『委員長』というあだ名を持つ。他の生徒曰く、真面目で委員長っぽいかららしい。人気者でもあり、返事をしたのは全て男子生徒だ。


 もう1人のクラス委員たる光輝は、後ろに立っている不良達を睨んでいた。不良は光輝を睨み返しながら席に戻って行った。

 

「全員席に着いたね、じゃあ、起立! 礼! 今から朝のホームルームを」

 

 担任が話し始めたその瞬間、突然床が光り始めた。

 

 床に丸い模様、青い魔法陣のようなものが浮かび上がる。その魔法陣はドンドン発光を増していく。


「なにごと!?」

「なによこれ!?」

「なんだこれは!?」

「あぁん!?」

(なんだなんだ?)


 皆が混乱する中、主人公は窓を開けようとする。あわよくば脱出する為に。だが、窓はガッチリとしまっていた。

 

 そして教室にいた者たちは、この日教室から忽然と姿を消したのであった。

 

 

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