勇者編 第十四話 アドベンチャーエントリー
今回は、冒険者登録です!でも、登録描写は少ないです!
なにせ、冒険者ギルドの説明は、ヴァルキリーがしますから!
どうなる勇者編第十四話!
勇者編 第十四話 アドベンチャーエントリー
おれは背中をさすりながら、訓練に来た。
別にそんな痛いわけじゃないけど、雷をぶつけれたんだ。なんかヤバそう。
騎士団長のヴァルキリーがクラスメイトの前で話をし始めた。おれは一番後ろだ……。
「さて、今日は、いよいよ、王都の外に出て、魔物との戦闘訓練だ! だが、その前に、勇者たちの冒険者ギルドへの登録をしに行こうと思っている。」
冒険者ギルドか……。ラノベやRPGっぽい異世界?だからあるのかなとは思ってたけど、あるのか……。
「冒険者とは、まあ、依頼された仕事をこなす仕事だ。」
ずいぶんと簡単に言うなぁ。
「低ランクは雑用が多いが、高ランクになると、討伐がメインになってくる。護衛などもある。」
問題は、日本人のおれたちに、知能ごないとはいえ、弱い魔物でさえも倒せるか、ということだ。
「冒険者登録しておけば、なにかと楽だからな。大体の人間が登録している。ほとんどランク外の見習いだけどな。」
ん? 待てよ……。
「質問!質問がありま〜す!」
「なにか聞きたいことがあるのか?貴公よ。」
「あ、その前におれの名前思い出せないから、ラインハルトってことにしたから!」
なんかクラスメイトから痛い目で見られてる……。
「そうか、これからラインハルトと呼ぼう。」
ヴァルキリーは特になにも思ってないな。名前がない人が多い異世界だからかな?
「それで? 質問は?」
「低ランクで雑用が多いのに、なんで討伐するために、ランク外の冒険者見習いになるんですか?」
「ふむ、いい質問だが、それは、冒険者ギルドへ行く途中に説明することにしている。」
「そうですか。」
「では、今、騎士は私含め16人いる。勇者たちは30人いると聞いている。私以外の騎士に二人ずつ集まってくれ!」
クラスメイトたちが動き始めた。
と言っても、騎士はフルアーマーだから、顔とかわからないし、仲いいやつと一緒に組んでるな。
そして、クラスメイト30人が騎士15人に二人ずつ着いた……。おれを除いて。
「あれ?もしかして、31人いるのか?」
そう、この気まずい空気で言わなければならない……。勇気を出して、おれは口を開いた……。
「おれは勇者じゃないんで……。おれを除いて30人なんですよ……。クラスメイト30人に教師一人で合計31人です……。」
「そうか、では、ラインハルトは私についてきてくれ。」
あ、ヴァルキリーもいたっけな。
「では、出発する。騎士たちについていってほしい。」
そして、おれたちは出発した。
ーーーーーーーーーー
「さて、ラインハルト、冒険者ギルドに登録するメリットについてだったな?」
「ああ、ランク外で、なにができるんだ?」
だって、低ランクで雑用なら、登録する意味なんてなさそうだしな。
「結論から言うと、死ななくなる。」
「……………………はぁ?」
「冒険者ギルドに登録すると、なんらかの原理で、ギルドカードが発行される。」
「ほう。それで?」
「ギルドカードは、失くしても、持ち主のところへ戻ってくる。ギルドカードは、冒険者ギルドの様々なサービスに使える。」
「へえ。会員限定の特典みたいなものか。」
「その最たるものが、死亡時の蘇生だ。」
「蘇生!?」
「そうだ……。冒険者は、死んだときに、その場で復活か、教会で蘇生か、選べるのだ。」
「は?」
「その場で復活する場合には、その権利を金で買わねばならないが、教会で蘇生の場合は、無料で死亡した場所から移動して、教会で蘇生される。」
「はぁ?まじでか?」
「無論、死んだことにより、ステータスの低下は発生するがな。それを『デスペナルティ』と呼ぶ。その場で復活はデスペナルティはない。」
「あ〜、つまり、『コンティニュー』が『デスペナありだが無料』で?『その場でコンティニュー』は『デスペナなしで課金』ってことだな?」
「なにを言ってるかわからん。」
「こっちがわかってるからいいよ。」
「おっと、着いたぞ。ここが、『冒険者ギルド教国王都支部』だ!」
そこには、剣と剣がバッテンに重なった模様が入り口の上についてる、大きな建物だった。
横に長方形の土地に建っており、四隅に黒い金属の柱、壁は木造?だった。屋根は、白いレンガだ。
「なんか、いかにもって感じではないなぁ……。」
「では、入るぞ!」
扉は、木製の自動ドアだった。もう驚かんぞ……。
ーーーーーーーーーー
昼前だからなのか、空いていた。扉を進んだ先にカウンターがあった。
「いらっしゃいませ!冒険者ギルドへようこそ! なんの御用ですか? と言っても、先程から、騎士の方たちが来ているので、わかるんですけどね。勇者様がたのギルドへのご登録ですよね?」
「そうだ、こいつを登録したい。」
「こいつとか言うな。」
「はい! では、ここの水晶の上に手を乗せてください!」
透明な水晶に手を乗せる。よく見ると、魂のエネルギーが少しだけ、水晶に吸われたようだ。
そして、水晶が光り、白いカードが受付嬢のほうへ浮かんで出てきた。
「はい! 冒険者見習いのご登録は完了です! 冒険者ギルドに関しては、この冊子をお読みください! では、またのお越しを!」
差し出されたカードを受け取り、ギルドを出た。
「そういや、ヴァルキリー、お前はランクってどのくらいなんだ?」
「ふ、私はSSSランクだ!」
「よく考えたら、ランクの基準知らなかったから驚けないわ。」
「おい!恥ずかしいではないか!」
「あれだ、なんかヴァルキリーって話し方が武士っぽいよな。」
「ふん、話し方はもともとだ! あとで、ランクについて教えてやる!」
なんか、ヴァルキリーが恥ずかしがって、赤面してた。でも、話し方でなのか、なんとも思えんな。
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