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『理外の無才者』〜まるでゲームのような異世界を男の娘が暮らす話〜(現在不定期改稿中)  作者: カオス・アーサー・アリス
1章 出自『異世界・教国の被召喚者』、第一節『religion nation チュートリアル』
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勇者編 第十三話 ディスクリミネイション

はい、今日は少し感じが悪いかもしれません……。

 

どうなる勇者編第十三話!

勇者編 第十三話 ディスクリミネイション

 

 

 

 朝食を食べ終わったおれは、訓練の場所である城の外へ来ていた。

 

 まだ、7時で、訓練は10時からだからだ。

 

 おれは、常備されている木刀を二つ持って、二刀流で立っている。

 

「ふぅー、魂を剣(正確には木刀)に纏う……。」

 

 木刀に魂が纏わっていく……。

 

 いや、正確には、『両腕の霊体?』を『スライム』のようにして、木刀をくるりと包ませている。

 

「立っているだけで、魂しか使ってない自主訓練だから、意外と楽だね!」

 

 だって、普通に木刀を振ってたら、すぐバテるからね!

 

「剣に纏わせている魂を圧縮する……。」

 

 口に出してるのは、わかりやすくするためだ。

 

 魂は普段は透明で、纏わせると、薄いクリアホワイトである。

 

 それが圧縮され、木刀を包む、メタリックホワイトの大きな刀身ができていた……。

 

「これ、どんなものでも纏わせられるから、どんなものでも武器になるな! 意外と便利だ!」

 

 木刀に纏わせていた魂を身体にしまう。

 

 身体がずれる感覚がしたのは、魂を使って身体を動かしていたからだ。

 

 要は、ロボットのような状態だったのだ、と思う……。

 

 魂が『コントローラー』で、精神で操作して、身体が『ゲームの中のプレイヤー』みたいな感じだ……。

 

ーーーーーーーーーー

 

 少し座って休んでいると、三人の学ランを来た人がこっちにやってきた。

 

 たぶん……クラスメイトだ……名前覚えてないけど……。

 

「「「おい、そこの雑魚!」」」

 

 雑魚とはおれのことか。

 

「雑魚? なんでそんな風に呼ぶんだ?」

 

「お前が弱いからだ!」

「お前が勇者じゃないからだ!」

「お前が女神に選ばれなかったからだ!」

 

 三人同時に答えてくれた。やっぱりおれのことは知られているらしい。

 

「それで? なんの用かな?」

 

「「「雑魚のお前を見て、笑いに来てやったのさ!」」」

 

 偉そうなやつやなー。

 

「つまり、弱いおれを見て、おれは強いんだという感情に浸って、自己満足をする、というバカな行為をしにきたんだな?」

 

「「「なんだと! 雑魚のくせに!」」」

 

 こいつらすげえハモるなぁ……。

 

「ブフォッ。」

 

「「「なにを笑ってやがる!」」」

 

「ははは! そのハモりをやめてくれ……腹が痛くなりそうだ、笑いすぎて!」

 

 やべー、笑いがとまんねえ、ハハハ!

 

「「「雑魚のくさに笑いやがって、ボコボコにしてやる!」」」

 

 そういって、三人は、木刀を両手に持って、構えてきた。

 

「まじかよ! そっちがやる気なら、こっちだってーー」

 

『発動『ギフト『神の威圧』』』

 

『発動『ギフト『神の怠慢』』』

 

 なんだ?身体が這いつくばってしまった……。

 

「グッ! なんだ?身体が重い……。」

 

「ふはは!おれのギフトの一つ、『神の威圧』だぜ! おれの威圧でお前はもう動けまい!」

 

「さらに重ねて、おれのギフト、『神の怠慢』で、身体の動きをゆっくりにしてやってるんだぜ?」

 

「そして、最後に!おれの最強のギフト!『神の怒り』を喰らえ!」

 

『発動『ギフト『神の怒り『白雷斬』』』』

 

「ぐはぁ……。」

 

 白い雷を帯びた木刀がおれの背中に打ち込まれ、おれは倒れた……。

 

「「「今日はこれくらいにしてやるぜ! あばよ!」」」

 

 そうして、いじめっ子の三人は城のほうへ戻っていった……。

 

 

 

「あとで……絶対やり返す……!」

 

 這いつくばりながら、おれは決意した!

 

「魂で身体を操ってるから、痛みは大したことないんだけどな!」

 

 

 

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