勇者編 第十二話 キーアドバイス
昨日は、投稿忘れてすみませんでしたぁぁ!
さて、(切り替え早い)、今回は、タイトル通りのことと、朝食ですね!
どうなる勇者編第十二話!
勇者編 第十二話 キーアドバイス
この世界に来てから、ずっと晴れだった天気が、今日の朝はくもりだった。
そういえば、この世界にも、窓がある。ガラスっぽいけどなんか違う。なんとなく、触ると、ぷにぷにしてるのだ。
「おはよう、ラインハルト。」
「おはよう……なんで、ここにいるんだ?ブラックカーテン?」
ベッドのよこにブラックカーテンが座っていた。
「ふふふ、私は情報屋さ。忍び込むことなんてたやすいのさ!」
「『どうやって』ここにいるのかじゃなくて、『なんで』ここにいるのかを聞いたんだけど!?」
「忠告しにきたのさ、今日は訓練に行かず、休んだほうがいい。」
なにを言ってるんだ?
「もしかして、何回も気絶してて、あんまり食事が取れてないからか?」
「いや、そういうわけじゃない。今日の訓練は、この王都を出て、魔物と戦うことになる。だから、行かないほうがいい。」
やっぱり魔物とかいるのかぁ……。
「なに?強い魔物が出るところにでも行かされるのか?」
「いいや、ゴブリンなどが出る、魔素が薄いところさ。」
「魔素?」
「魔物を構成している物質の一つさ。魔素を取り込むと、魔力になるのさ。原理は知らないけどね。」
「じゃあ、大丈夫じゃないのか?」
「でも、命を奪うのは嫌だろ?」
「おれたち人間は、少なくとも日本では、生きるために、動物を殺して、それを食べてたんだ。」
「それで?」
「知性があるとかならともかく、知性がないやつは、大丈夫だろ。」
「強い魔物とかは喋ったり、知性が高かったりするよ?」
まじかよ……。
「それを殺すのは無理、でも、おれは弱いし、これから行くのは、弱い魔物だけなんだろ?」
「知性ある魔物が出てくるとしたら?」
「まず、生き残ることを考えて、次に殺さない選択を考えるさ。おれは、訓練に行くよ。」
「君がそれを選択するのなら、いいさ。気をつけろよ。そう!」
「「いのちだいじに!」」
ハモったわ。
そういうと、ブラックカーテンは窓を開けて、飛び降りた。
「飛び降りて部屋を出るなよ。」
ーーーーーーーーーー
おれは、二階の北の使用人の部屋があるところに来ていた。
「すみません。朝食を食べに来ました。」
「はーい。すぐに用意いたします。」
広い部屋なんだよな。一つの部屋に、五人住んでるらしい。
今いるのは、それとは別にある、使用人用の食事部屋だ。白い丸のテーブルに、白い椅子、プラスチック?っぽい。
メイド服を来た娘たちや、執事の服を来た男たちがいる。
その中から、白衣を来た女性が近づいてきた。確か前に、食事をとって、ぶっ倒れて、見てもらった医者さんだ。
「やあ、ちゃんと、魔力が少ないものを食べているようだね。」
「そうしないと、倒れちゃいますからね。」
「そういえば、自己紹介をしてなかったな。私の名前は、アテナという。」
「おれはラインハルトだ。」
「私は、回復系統の才能がある天才でね。公爵の娘だったこともあって、名前をもらったのだ!」
「名前をもらった?名前があるのが普通じゃないってことか?」
「そうだとも! 庶民はおろか、貴族ですら、名前を持っていることは珍しい!」
「へえ、おれたちの世界とは違うな。」
「まあ、高ランクの強い冒険者が自分で名前をつけることもある。」
「自分でつけるんだ!?」
「だが、この世界の人間のほとんどが名前を持ってない。」
「初めて知ったよ。」
「まあ、私は天才だし?」
「自分で天才とか言うのかよ!」
「そもそも名前をつけたとして、ステータスに反映するにはスキルが必要なのさ!」
無視された。というか!
「え゛!自分で名前つけただけじゃステータスに反映しないってことか?」
「そうだとも!」
「まじか〜。そういや、なんで名前がアテナなんだ?」
アテナって、地球の世界の神話の神の名前だもんな。
「さあ?なぜか、頭に浮かんできたのさ。だから、アテナという名前にしたのさ。」
それは偶然なのか? それとも必然なのか?
「アテナって、おれたちの世界の神話に出てくる女神の名前だぞ。戦女神とか言われたりしてる。」
「戦女神か……なるほど、私にはあっているな! なにせ、私は戦闘も天才だからな!」
「へえ、そうなんだ。もう天才ってとこにはツッコまんぞ!」
「私は回復士団の団長さ! 城での医者代わりでもある!ごちそうさま!では、私は行くよ。」
「食べんの早っ!」
あ、おれまだ、なにも食べてなかった……。
「回復士団なんてあったんだな。僧侶とかじゃないのかな?」
疑問を持ちながら、おれは、ごはんと味噌汁とウィンナーを食べて部屋に戻った。
「そういや、この世界は料理も発展してるなぁ。ラノベで出て来る異世界とかは大して発展とかしてないんだけど。」
疑問は増えるばかりだなぁ。
「ラノベとかでは、黒パンとかが主食で、米を必死に探したりしてるからなぁ。」
ラノベとは違うんだな。
「内政チートとかはできなそうだな。むしろだれかが内政チートをしてこうなったのか?」
相変わらずツッコミどころが多いな。
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