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『理外の無才者』〜まるでゲームのような異世界を男の娘が暮らす話〜(現在不定期改稿中)  作者: カオス・アーサー・アリス
1章 出自『異世界・教国の被召喚者』、第一節『religion nation チュートリアル』
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勇者編 第八話 バトルテスト

はい、バトル描写があります!

しかし、高速の激しいバトルとはなりません!

主人公は本調子じゃないし、

相手は、スキルの技後硬直とかでスキル連発できませんからね。

 

連発できる=魔法スキル 連発できない=技スキル、です!

 

勝ち目あるんですかね?これ?

 

どうなる勇者編第八話!

勇者編 第八話 バトルテスト

 

 

 

 朝になった。結局眠れなかった。魔力による痛みと、……おなかがすいてたからだ。

「失礼します。朝の日程についてお話に来ました。メイドです。中に入ってもよろしいでしょうか?」

 

「あぁ、入っていいですよ、鍵も開いてるしね。」

 

 メイドが入って来た。てか、メイドが全員同じ人に見えるんだけど。気のせいか?

 

「では、今日は勇者様がたの戦闘能力を確かめるための抜き打ちテストを行います。」

 

「抜き打ちテスト?今から?」

 

「今からです。あなたが最後です。」

 

「え、もうみんなテストしたんですか?というか、どんなテストですか?」

 

「騎士団長と戦ってもらうだけの簡単なテストです。時間はさほど取りません。他のみなさんはもうすでに終えています。」

 

「どこでやりますか?」

 

「城内の二階東の闘技場にてやります。今から案内しますから、着いてきてください。」

 

「あの、朝ごはんは?」

 

「テストが終わってからです。」

 

「はぁ、わかりました。」

 

 おれって、今すごいおなか空いてるし、過剰魔力摂取でまだ体痛いし、寝不足なんだけど、大丈夫なんだろうか。

 

 そんなことを気にすることなく、メイドは出発した。

 

ーーーーーーーーーー

 

「どうも、私が今から君と戦う、教国騎士団長のヴァルキリーだ。よろしく。」

 

 そういって、綺麗な金髪で長髪、なにも結んでない髪をした、騎士の鎧を着た、女性の騎士団長は手を差し出してきた。

 

「どうぞ、こちらこそよろしくお願いします……。」

 

 握手には応じた。だけど、やはり今のおれは本調子ではない。すごい眠い。

 

「では、テストでは、双方、この木刀を使う。なぁに、5分間戦い続けるだけだ。すぐ終わるさ。降参もありだからな。」

 

 不安しかないんだけど。この闘技場はテレビで見るような闘技場ではない。よくわからん黒い金属で綺麗に作られている。近未来な感じだ。しかも、観客に被害が及ばないためなのか、『クリアブルーのバリア』みたいなのが貼られてる。ますます、ファンタジー感がでている。観客は見たところいないようだけど。

 

「木刀もう一本ありますか?」

 

「え?あぁ、あるぞ。『収納』!」

 

『発動『スキル『収納』』』

 

 空間に黒い裂け目がでてくる。なんか見たことあるような。

 

 騎士団長さんは、そこに手をつっこみ、引き抜くと、木刀を握っていた。

 

「ほら、木刀だ。投げるから、受け取れ。では、今からテストを始める!さぁ、かかってこい!」

 

 おれは、片手に一本ずつ、木刀を持ち、二刀流で騎士団長に向かって走る。

 

 そのまま、右の木刀を右上から振り下ろす!

 

「最初の一撃は、わかりやすいように顔で受けてやろう!」

 

 そういうと、騎士団長はわざと体を動かし、左肩を狙った木刀を顔の左で受け止めた。

 

「見ろ、今私が顔で受け止めたことでできたかすり傷が治るさまを!」

 

 そういうと、顔にできたかすり傷から緑色の光が溢れる。その光が出てから、一瞬で傷は消えてしまった。

 

「簡単に言おう。これが『HP』だ!HPがある限り、痛みもなく、たとえどんなに致命傷だろうとも、HPの量だけ回復してくれる!面積が広く、傷が深いほど、消費するHPは増える!この程度なら、HPを1消費しただけだ。」

 

「それって、刺突攻撃とかは不利なんじゃ!?」

 

「いいや、大体、HP1につき、1立方メートルを治すのだ。あまり違いに差はない!ステータスやスキル補正で相手のHPを直接削るからな!」

 

 相手の木刀がこっちに向かってくる!?右上から来る木刀を右の木刀で受け止め、きれない!?

 

「がはっ。」

 

「なんだ、もう当たったのか?他の奴らはもっと粘っていたぞ!やはり勇者ではないから、期待はずれか。」

 

 相手が止まっている間に考察する。

 

「ようは、HPは傷を与えれば、回復のために消費するが、たいてい1しか減らねえ。でも、ステータスのSTRやスキル補正は肉体へのダメージには関係なく、自分の身体の補正と、相手のHPを直接削るのに補正がかかるわけだ。」

 

「なにをごちゃごちゃ喋っている!戦いの途中だぞ!」

 

 これで、連想できることがある。

 

「どこかのRPGのようなメタルスライムのように相手の防御が強くても、肉体へのダメージで『相手のHPを1減らす』ことはできるってことか。HPのおかげで、グロいことにもならないし、HP0になっても、戦闘不能になるだけで、死ぬわけじゃないこととかな!まるで子供向けのゲームだよ、ここは!」

 

「隙だらけだ!『エアスラッシュ』!」

 

『発動『スキル『剣技『エアスラッシュ』』』』

 

「うおっ!」

 

 右から来た木刀の水平斬りを、間一髪後ろに下がって避ける!はずが、体に衝撃が走る……。

 

「がはっ。エアスラッシュってことは、空気を斬ったのか!」

 

「少し違う、空気を纏って空気の斬撃を作ったのだ!『アクアスラッシュ』!」

 

『発動『スキル『剣技『アクアスラッシュ』』』』

 

 今度は、左上から水を纏った木刀が迫る!

 

 両手の木刀で交差し、受け止めてやる!しかし、

 

「ぐっ、なんだ、なんか体の感覚がおかしい、なんだかずれているようだ、なんで……ぐはぁ。」

 

 木刀が水に流され、木刀が弾かれ、そこを体めがけて、『アクアスラッシュ』が当たった。

 

「まさか、貴様、なぜHPでの回復が起きない!」

 

「はぁはぁ、おれの……HPは……ゼロだから……な……!」

 

「バカな!ゼロだと!すぐ死んでしまうではないか!」

 

「隙あり!」

 

 驚き、隙だらけの騎士団長めがけて左の木刀を振るう!しかし、肩の鎧で受け止められた。今度は右の木刀で相手を狙った。しかし、相手の右へ空振りをした。

 

「なんだ?なんで感覚がずれる?まさか!この感覚は、夢じゃなかったのか?あれは!」

 

 思い出す、この世界に来る前に奇妙な夢を見たことを。おれがトラックにはねられたこと。霊体?を動かした感覚、それが今のおれの感覚に似すぎていた。

 

「そうか、あれは夢じゃなかった。今、おれは……死んでいる!?」

 

「戦闘中に別のことに気を取られるな!『流星斬』!」

 

『発動『スキル『剣技『流星斬』』』』

 

 木刀から青い斬撃がこちらに向かって飛んでくる。

 

 おれは、その斬撃をしゃがみ、避けた。

 

「異世界人に対して容赦なさすぎだろ。おれたちは平和な世界で暮らしてきてたんだぜ?」

 

「ほう、それは謝る、しかし、他の勇者たちが意外にも強くてな、まぁ、全員勝ったのだが。それで力み過ぎていたな。」

 

「あ?それっておれが弱いって遠回しに言ってるよな?」

 

「それは……」

 

「もう油断はしない。さっきまでのおれとは違うぜ?」

 

 ぜってえギャフンと言わせてやる。

 

 

 

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