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超駄作  作者: 井崎居付
8/100

世界一かっこ悪いヒーロー

「ハーーハッハッハッハッハッハ」

 黄色い服を着た変な男が大声で笑った。

「誰だ!?」

「世界一かっこ悪いヒーロー! ストレンジイエロー!」

「は? ヒーロー? 喧嘩売ってんのか!?」

 女子小学生の誘拐犯の五人はストレンジイエローに立ち向かった。ストレンジイエローも誘拐犯に立ち向かう。

「俺達をなめんな!」

「っ!」

 ストレンジイエローは一人目の弁慶の泣き所に石を投げつけた。

「あが!」

「生意気な奴め!」

「はっ!」

 ストレンジイエローは二人目のパンチを避け、腹を殴った。

「げふっ!」

「俺達に挑んだ事、公開させてやる!」

「しつこいぜ、ヒーロー気取りが!」

「ふん! とりゃ!」

 ストレンジイエローは三人目の顎を蹴り上げ、上がった足で四人目にかかと落としをくらわした。

「うぐっ!」

「いってえ!」

「・・・そうか、今が必殺技を使う時か。くらうがいい! デストロイパワーストライクゼーーーーーーーット!」

「っ!」

「何!?」

 ストレンジイエローは五人目の飛び蹴りを避け、床に落ちた時に頭突きした。

「いってえ! があ!」

 誘拐犯の五人は全員倒れた。

「ハッハッハッハッハッハッハ」

 ストレンジイエローは自転車に乗って去っていった。

「・・・・・・って、私は!?」

 ストレンジイエローは女子小学生をそのままにして行ってしまった。

「・・・・・・今のうちに逃げとこ」


 数時間後、女子小学生は無事、家に帰ることが出来たようだ。誘拐犯の五人は全員逮捕された。











「藤崎亜里沙、資料をよこせ」

「川崎拓哉に渡す資料なんてありません」

「ほう、藤崎亜里沙は事件を解決されるのは困ると見た」

「いいえ、川崎拓哉の言った事ははずれです。もう帰ったらどうですか? 邪魔なので!」

 鬼畜探偵の川崎と社畜OLの藤崎は相性が悪すぎて、言い争いが絶えない。

「この事件は僕がいないと解決しない」

「川崎拓哉よりも優秀な探偵ならいくらでもいます。出来損ないは帰りなさい!」

「ほう、この僕が出来損ないだと。だったらこの事件を今日中に解決しよう。だから資料をよこせ」

「資料が無いと解決出来ないんですか? 頭使ったらどうですか?」

「言ってくれるじゃないか。本当に今日中に解決してやる!」

 川崎は現場へと向かって行った。

「誤解を生むといいです。悔しがる川崎拓哉の顔を思い浮かべると笑ってしまいそうです」


 川崎は少し調査した。

「分かったぞ。犯人は奴で間違いない」

「誰か分かったのか?」

「ええ。奴はあの駅に来る」

 川崎は駅でその男を見つけた。

「なんだお前は?」

「はい。僕は川崎、探偵だ。君は十年前に大岡に濡れ衣を着せた。そして一年前にも大岡に濡れ衣を着せた。大岡は十年前はなんとかなったが、一年前は逮捕された。まだ未成年さ」

「は? 俺はそんなことしてないぜ? 俺を疑うんなら証拠を出せよ」

「証拠? それならある。大岡は十年前に君の顔を見た時からずっと覚えていた」

「ま、まさか、そいつに問いただしたのか?」

「ああ、君の写真を見せたら頷いた。推理の必要も無かった」

「だ、だ、騙される方が悪いんだよ! あいつ頭悪そうだったからやっただけだ。・・・同じ奴だったとは思わねえよ!」

「お喋りはおしまいか? なら警察に行きな」

「嫌だね! っ!!」

 犯人は逃げようとしたが、川崎は犯人を瞬間で気絶させた。


 犯人は逮捕され、大岡は無罪で釈放された。


「そんな!? 川崎拓哉が解決した!?」

「藤崎亜里沙の悔しがる顔はいいね!」

「ちっ」

 藤崎は不快な気分になった。











「マッドストライカーズ対ソッケラズの試合はまもなく開始となります」

 実況者の増田は試合の開始を予告した。

「今回やり合うチームの紹介をします。マッドストライカーズは駄目島で出来たクソチームで、メンバー全員が出来損ないであることが特徴のチームです。キャプテンは非人道的な行為を平気でするブラドルド・ダストラッシュです。ソッケラズはトウン町で出来たクソチームで、メンバーは適当に集められただけでなんの特徴も無いチームです。キャプテンは引っ越して来た日に無理矢理チームに入れられた井野です」

 増田は二チームの紹介を終えた。そして、試合が始まった。

「あんな雑魚共、すぐにぶっ殺してやるよ!!」

 試合開始してすぐににブラドルドがボールを強く蹴った。

「おおっと! ブラドルドがボールをいきなり蹴っ飛ばしたああ!!」

「なんだと!?」

 ボールはソッケラズのキーパーの横を高速で横切った。

「なああんと!! 入ったあああ!! ゴーーーーーーール!!」

「・・・怪物かよ」

「それではソッケラズからです」

 井野がボールを蹴るとブラドルドが瞬間で蹴り返した。

「弱いな!」

「そんなっ!?」

「ブラドルド! 攻撃させない!」

 そして、ボールはキーパーをぶっとばしてゴールに入った。

「ゴーーーーーーーーール!! ブラドルド強いぞ!!」

「雲泥の差だ。こんなの一方的に負けるだけだ」

「お前らゴキブリみてえだな!!」

「そっちは他の人が木じゃないか」

「俺さえいれば他の奴はいらねえんだよ!」

「言い合いになってるな」

 その後、試合は流れが変わることは無かった。


「百二十八対零でマッドストライカーズの勝利です!! ソッケラズはゴミ!!」

「当然だ。こんなゴミ共に負けるわけねえ!!」

「・・・・・・・・・・・・」

 選手は全員退場した。

「マッドストライカーズはブラドルド以外誰も動きませんでした。ブラドルドはどんだけ強いのか? いや、単にソッケラズが弱すぎただけかもしれませんが。なお、ソッケラズの選手は六人がブラドルドの強烈なボールに当たって怪我をしました。だっさ!」

 実況の増田は面白くてに笑いまくった。











「三十分トークバラエティー、しゃしゃりしゃべり、スタートです!」

 可笑しすぎるバラエティーが始まった。

「今回のゲストは壷川良菜さんです」

「お願いします」

「今回は壷川さんがしゃしゃり出て来たんですね」

「しゃしゃりではありません。呼ばれたから来たのです」

「うるさいぞ、ケチケチババア」

「金使いの点でケチなのは認めます。ですがババアと言われる程私は年を取っていません」

「十九歳だからババアだ!」

「ロリコンですか?」

「腐ってる奴に言われたくない」

「腐っていません」


 司会者と壷川は口論になり、それだけで三十分経ってしまった。

「こんな奴ほっといて終了します」

 放送終了。そのあとクレームが殺到した。











 出題者の後東がクイズを出す。

「第一問。パンはパンでも密度が高くて食べられないパンは何か?」

 武山が答える。

「鉄パン」

「何言ってんのお前」

 白沢が答える。

「ジャパン」

「くそっ! 正解だ」

 出題者の後東がクイズを出す。

「第二問。ダメなロスは何か?」

 白沢が答える。

「ワロス」

「ちっ!」

 出題者の後東がクイズを出す。

「第三問。俺の知り合いの愚者は誰か?」

 武山が答える。

「竹田」

「バケモノなわけあるか」

 白沢が答える。

「白沢」

「そうだ。俺のクイズを普通に答えやがるお前は愚か者だ! 今すぐ消え失せろ!!」

「はいはい」

 白沢は去って行った。











「今日は魚鍋を作るぜ!」

 料理人の佐竹は五種類の魚を用意し料理を始めた。

「それでは鱸を切りましょう」

 佐竹は日本刀をスタイリッシュに振って鱸を斬った。

「決まった。骨は捨てて身は鍋に入れます。次に鯵を焼きます」

 佐竹は二つの石をダイナミックにこすって着いた火で鯵を焼いた。

「フハハハハハ! そして鯵をまるごと鍋に入れます。次に鯖を炒めます」

 佐竹は拳をスピーディーに連続で鯖に打ち付けた。

「フン! 痛めつけた鯖を鍋に入れます。次に鯛を擦ります」

 佐竹は鑢で鯛をワンダフルにこすった。

「ボロボロだ。バラバラになった身を鍋に入れます。秋刀魚は鍋に入れます」

 佐竹は鍋の中にガスを入れてチャッカマンで火をつけた。

「さあ! 熱く燃え上がれ!!」

 鍋の中の魚は焼き魚になっていた。

「完成だ! では早速食う!!」

 佐竹は魚鍋を食べた。

「うわっ!」

 無理や。











「登山はいいな。心が安らぐ」

 白沢は山に一切の罠を作らずに山を登っていた。

「町から離れてるし山頂から見る星空は綺麗なんだろうな」

 白沢は登っていると何故か熊が現れた。

「あ、熊」

「ゴーーーーーーミーーーーーーガーーーーーー!!」

「ぎえっ! っ!!」

 白沢は熊にひっかかれ、噛みつかれた。

「いててて、あぁ血が出た。まあいいか」

 白沢は気を取り直して登っていると何故か鹿が現れた。

「あ、鹿」

「ブウサイクウ!!」

「なにっ!?」

 白沢は鹿に角で突かれ、後ろ足で蹴っ飛ばされた。

「があっ! うぐぐぐぐ、顔面蹴りやがった」

 白沢は少々ふらつきながら登っていると突然蜂の集団が襲ってきた。

「!!?」

「ブブブブス」

「いたっ! いたっ!!」

 白沢は蜂の集団に腕や脚や顔を刺されまくった。

「・・・・・・・・・・・・」

 白沢は楽しくなくなった。


 白沢は山頂にたどり着いた。

「やっと着いた。もう夜だし星は・・・」

 空は雲で覆われていた。

「は?」

 予報では晴れだった。白沢は山に罠を作ろうと思った。











「オウイエ! 俺参上! 怠慢はりあおうじゃねえか!」

「は? てめえと喧嘩しても、面白くねえよ!」

「いうじゃねえか! ならかかってこいよ! 返り討ちにしてやるよ!」

「慢心してる奴を、倒すのは楽しいぜ!」

「さっさと来いよ! ざっこちゃん!」

「雑魚と言う方が、雑魚だぜ!」

「ハッハー! ファイティングスタート!」

「バトって倒して勝利だぜ!」


「オワタよぉ!」

「アイムバトラー!」











 鼠達と猫が対峙した。

「よお、干支に入れなかった下等生物」

「干支は速さで競った。だが、今は力で戦う時だ」

「そうだな。だが我らは鼠だけが味方というわけではない!」

「何? は!!」

 猫の背後にはゴキブリ達がいた。

「鼠の長、俺達の陣形は出来ているぞ」

「ゴキブリ将軍、カブトアーマーは装着済みか?」

「皆装着している」

 猫は前方に鼠達、後方に攻守装備を装着したゴキブリの集団という状況に立たされた。

「ニャン!!」

「なんだ? 命乞いか?」

「ワン!!」

「ん!?」

 ゴキブリの集団の後ろに犬が現れた。

「犬! 挟み撃ちでゴキブリを倒すぞ」

「よかろう」

「なんだと!? お前ら! 前後にわかれて猫と犬を倒せ!」

 ゴキブリの集団は前後の猫と犬と戦った。

「ニャ・・・」

「ワ・・・ン」

「フハハハハハ!! ゴキブリだからと甘く見ていたか! ざまあみろ!!」

 ゴキブリの集団は猫と犬を倒した。

「えぇ・・・」

 鼠達はすることが無くなって啞然とした。

「これで俺達はしょ」

「!!?」

 突然現れた真っ黒な女がゴキブリの集団を一瞬で潰した。

「人間!? 貴様!! ゆるさ」

 鼠達は一瞬で切り裂かれた。真っ黒な女は去って行った。











「それではシンプル体操を始めます」

 トレーナーの男は体操をし始めた。

「床を踏んで地団駄!」

 揺れが起きる。

「手を広げて前に!」

 空気が壁を壊す。

「体をフルに使って暴れます!」

 周囲の物が壊れていく。

「手に力を込めて波動!」

 エネルギーの塊が物を貫いていく。

「最後に足に力を込めて飛ぶ!」

 煙を足から出して男は宇宙に飛んで行った。











「おや? 誰でしょう?」

 新野はドアを開けた。怪しいサングラスの男がいた。

「入れてもらおうか」

「あぁ、はい」

「お前の推しのアイドルユニットはどうだ?」

「絶好調ですよ」

「メンバーは六人だっけ?」

「そうです。全員魅力的です」

「お前はヲタ芸が上手いのか?」

「そうですが」

「歌は下手なのに」

「そうですよ」

「何か予定はあるのか?」

「明日からライブに行く」

「明日から一週間あるんだぞ」

「毎日たのしいです!!」

「お前倒れるわ!」

「疲れるどころかライブ中に全回復です!!」

「疲れるわ」

「この程度で疲れてはライブに行けません」

「ガチ勢め」

「分かってますよ? ドルヲタですね?」

「なにっ!?」

「私ほどではありませんがガチ勢ですね」

「やべぇよお前」











「ニュースをお伝えします。総理大臣は衆議院議員を解散させやがりました。その内に選挙が来ると思われますが、めんどくさかったら行かなくて良いです。続いてのニュースです。今日の深夜にただの山が何者かによって放火されました。火は隣の山を燃やし尽くし、また隣の山を燃やし尽くしてを繰り返しています。あれだけ派手の燃えていたにもかかわらず、朝になるまで通報されなかったようです。やっぱりクソ田舎だ。ここまで燃えていたら消防団が消すのは無理でしょう。雨が降るのを待て。・・・どうやら先程地震があったようです。震源は太平洋の海底でマグニチュードは九です。周りに陸はありません。ニュースを終わります」











「天気予報です。今日は台風が陸を通過しています。九百八十ヘクトパスカルの雑魚台風ですが学校は休校になります。少年少女よ、この台風に感謝せよ! 因みに遅い奴が走る位のスピードで移動してます。洗濯は止めといた方が良い。習慣の天気です。台風が過ぎると晴れが続きます。週末は気温が三十度後半になりますので中にいる方が良いですよ。あと、太平洋に新たな台風があります。八百九十ヘクトパスカルの強烈な台風です。かなり遅くてここまで一週間以上はかかります。天気予報を終わります」











 刑事の澤野は闇組織のアジトに来た。

「ここか。よし、行くか」

 澤野は闇組織のアジトに侵入した。銃は構えておく。

(幹部やしたっぱはどこから出てくるか)

 五階に来ると、別の階段から誰かが登ってくる音がする。

(来たか)

「貴様、何用だ?」

(なにっ!?)

 背後に幹部がいた。階段を昇ってきたのはしたっぱだ。澤野は即座に銃を撃った。

「おっと、危ない。したっぱ挟み撃ちだ」

「イエッサー!」

(くっ、幹部は防弾服を着てるのか。ならしたっぱだ)

 澤野はしたっぱに銃を撃ったが、回避した。

(!!? なんだあの素早さは!?)

「我々の組織は底辺な無能組織と違いしたっぱと幹部の戦闘能力に大差は無いのだ」

(なんだと!? いったん出直すか)

 澤野は煙玉を使おうとしたが、幹部に横取りされた。

「そんな小細工には引っかからない」

「馬鹿な!? 馬鹿な!!?」

「落ちろ!」

「うわあ!! がはっ!」

 澤野は首を切られ、倒れた。

「我々を壊滅させることは出来ない」

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