第3話 たまり場
アルヴはバイトで忙しい中、ケイオスは一人でオンラインゲーム
セーブポイントを移動し、南の広場へ足を運んだ。
そこには大勢のプレイヤーが座り込んでいる。
近くのプレイヤーが「たまり場へようこそ」とコメントした。
ケイオスはたまり場に興味を抱き、たまり場に座り込んだ。
座る方法は前もってアルヴから教えてもらっておいて正解だった。
そこで色々な年齢層のプレイヤーがいる事に気づいた。
そこでケイオスは一人のプレイヤーとキャラ同士の目線が合わさった。
彼女は「ラティナ」と名乗り、ケイオスは挨拶した。
この時、ケイオスはラティナに一目惚れ。
オンラインゲームで恋愛は都市伝説級と友人に言われていたが、お構いなしに
このたまり場へと足を運ぶ回数が増えた。
ここへ来るのにはラティナ目当てと言っても過言ではない。
ある日、たまり場を利用している"あるギルド"のギルマスをしている人に言われた
ラティナはそのギルドに所属しているらしく、ギルマスはよく話をしているケイオスの事を気にかけてくれていたそうだ。
「して、ケイオスはラティナの事を好きなのか?」と直球に聞いてきて、僕は暫くコメントできないで居た。「図星…か」と続けてコメントされた。
「他人の事をとやかくは言えない、自分もネットで妻を迎えたしな。だから、陰ながら応援するよ!」と言われ、心の中でありがとうと呟いた。
無謀にも、ケイオスは一人で舞い上がりゲームの中でキャラ同士が出来る結婚の資金を集め始めていた。現実でのケイオスは控えめなタイプで一対一の会話が、あまり成立しない。
借金という形ではあるけれど、ギルマスもいくらかゼニを貸してくれるそうだ。